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俺たちと迷走〜華南〜
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それぞれが片手で持ったどら焼きをかじりながら、少しの間勉強に集中した。
さすがの俺も、ここで修二の張ったヤマを予習せずに赤点を打破出来るとは思わない。
むつもばあちゃんの登場で先ほどから無駄なことは一切言わない。
根は素直ないい子なんだが…
もくもくとやってるおかげで俺はなんとか半分まできた。
華南「はぁー」
修二「どうした、詰まった?」
四角いテーブルに華南とむつが向かい合い、その間に修二が座ってる。
華南「いや、半分きたから休憩」
華南は背伸びをして机に突っ伏した。
むつ「どれどれ?」
向かい側の席から乗り出して、俺の進行状況を覗き出したむつ、華南は顔だけ持ち上げて、ノートが見えるようにしてやると、むつが「へー」と感心した声を出し、ニヤニヤしだした。
むつ「やればできるじゃん」
いや、だから俺の方が成績上なんだってば。
脳内でツッコミを入れていると、むつの顔が近づいた。
ーチュッ
え!?
むつが唇が重なるだけのキスを華南にした。離れた唇をぺろりと舐めて、しれっと自分の勉強へと戻る。
あまりの驚きに、チラッと修二を見たが、こちらを見ていた修二がフイっとノートに視線を戻した。
ツッコミはないみたいだ。
華南「…し、修二は?」
ちょっとしたイタズラ心が口に出た。
しばし沈黙。
固まったままの修二が、視線をノートに落としたまま。
修二「……僕より早く終わったら…」
無理だし!!それって軽く断ってるし!!
むつ「えー!俺にもしろよ!」
修二「お前はもうしただろ!それに僕より早く終わるわけない」
そうだぞむつ、修二より早く終わるわけない。今日、修二機嫌悪い?珍しい。
むつ「やってみなけりゃ分んないだろ?」
むつはなぜかやる気だった。
その自信がどこからくるかわからないが、それからまた黙々と勉強を続け、華南は残り1教科まで来た
むつ「終わったー!」
修二「え¨!」
華南「え!」
慌てた修二がむつのノートを覗き込み、大きくため息をついた。
修二「なんだ、終わってな…!!ん¨!!」
修二の顎を上げさせて、むつが修二の唇にかぶりつき、そのまま押し倒した。
修二「んー!!んー!!」
あーあ、始まっちゃった。
混ざりたい衝動はあったが、シャーペンを握り直し、目の前の残り1教科をかたずけることにした、残念ながら、この行動も、実は邪なものだ。俺は修二との約束を果たして、堂々とやろうと思ったのだ。
修二は押され気味だが、かなかな普通に抵抗していて、キス以上にはいかない。むつはかなり腕力がある、俺とむつは柔道経験者だから、寝技では修二はむつにかなわない。
修二「ふざけ…んん!…むつ!」
むつ「へへっ…ん」
じゃれあってる二人をヨソに、俺は俺のやるべきことをやり
ついに
やりきった!!
華南「さて、俺を味方につけたいのはどっちかな?」
シャーペンをテーブルに置き、両手を広げてにっこり笑った。
修二から唇を離して、むつがこっちを見た。口がきけるようになった修二が吠える。
修二「お前ら!ふざけんな!勉強しろ!!」
その一言で、俺の心は決まった。
床に抑えこまれた修二を横から覗き込み、にっこりと笑ってやった。
華南「俺はチャンスをやった」
修二「はぁ?…あ!」
華南「残念だね」
ニヤリと笑った俺、修二が俺の言葉を理解し、しまった!って顔をしたが、もう遅い。
修二「華南、華南君、…か、華南様」
華南「…いただきます」
修二があげようとした悲鳴を、キスで塞いで、タップリねっとり可愛がってやった。
連日ヤりっぱなしだったから、最後まではやめておいた、いくら修二が慣れてても、流石にキツイかと思った。むつも混ざったが、むつも同じ考えなのか、キスまでだった。
修二は、抵抗スタイルを崩さなかったが、最後の方は自分も舌を絡ませていたのに…
帰り道で、勉強にならなかったって怒ってた。
俺はなぜか、その横顔を見つめ、その視線に気づいてる修二は、こちらを見ない。
俺の中な修二のポジションはいったいなんなんだろう?
修二「…明日は…ちゃんと勉強しろよ…」
華南「…ちゃんとしたら?」
俺がわざと茶化すように、でも、真っ直ぐ見つめてやりながら言うと、一瞬こちらを見たが、修二は目をそらし
修二「…知るかよ」
あきらかに、俺を意識している。
きっと、こいつは、むつのことも…
マキによって変わった俺たちの関係…
快楽に酔って…
女じゃないからって軽く考えて…
男だからって考えが、まっいっかで止まっていた。
でも、
たぶん、
結構ヤバイことになってる気がする。
…
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