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俺たちの関係〜修二〜
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月曜日
むつは学校を休んだ。
さすがにそうなるよね…
登校中、華南は最後のあがきと、僕ちゃん達と予習で使ったノートを食い入るようにして見ながらブツブツ言っていた。前日の3…4Pで半分くらい予習したとこがぶっ飛んだと言っていたから、むつはもっとダメかも、今回のテスト、華南とむつは絶望的かもしれない…
案の定、テスト終わりで担任谷崎に呼び出された。
谷崎は職員室で1人だけ半袖で、体育会系の立派な筋肉が強さの象徴のようにクッキリういていて、きっと腹筋も割れてる。
スポーツ刈りの超短髪の頭をかきながらの渋い顔で切り出した。
谷崎「お前ら、テスト前日に喧嘩とはいい度胸だな…」
拘束の跡をリストバンドと包帯で隠していたが、谷崎は目ざとく見つけてきた。日曜のスナックであったことを、そのまま説明するわけにはいかないので、喧嘩だと報告した。
修二「すいません、でも僕ら被害者ですよ先生」
谷崎「…しかし、何で1番強いはずのむつだけ負傷なんだ?」
修二「むつ一人に集団で来たから、俺らが助けに入ったんです。人数のわりに楽勝で、むつは調子に乗って上段蹴り入れたら靭帯やっちまったんですよ、恥ずかしいから、本人に負傷理由聞かないでくださいよ、先生が知ってるのも秘密ねバレたら僕ちゃん後で殴られるし」
僕のつらつらつく嘘を、ニヤニヤ腕組みしながら聞いてる谷崎は、どうやら納得してくれたようだ。
谷崎「しかし、喧嘩の件は黙っててやるが、テスト結果は奏一(そういち)には報告するぞ、お前は出来たのか?」
奏一とは、僕ちゃんの兄貴。
小日向奏一(こひなたそういち)25歳、僕ちゃんと7つ離れた父親代わりの立派な兄貴だ。
昔は兄貴の先輩である谷崎と同じグループでヤンチャした時期もあるが、今では自分の小さい会社を持つ社長になり、俺と母さんを立派に守ってる。
普段はクールな人だが怒るとマジ怖い。
修二「僕はちゃんと書けたよ、成績落としたことないだろ?」
谷崎「でも、華南とむつのおもりもしてくれなくちゃ、そこいらへん奏一に頼まれてるだろ?」
修二「…えー。」
谷崎「俺のクラスなんだからいい子でいろよ、じゃないと昨日の喧嘩、奏一に電話しちゃうぞー、奏一怒るだろうなぁー、テスト前に喧嘩なんて、コレでテストもダメだったらお前悲惨だなぁー」
忽那「谷崎先生、それ位にしたらどうですか?いくら生徒が可愛いからっていじめ過ぎですよ」
谷崎「なんだ忽那(くつな)先生…修二を可愛いと思ってんのはあんただろ?はぁー、保険医はクラス持ってないからきらくだねぇー」
保険医、忽那彩(くつなあや)
ロン毛の黒髪でいつもスーツに白衣という綺麗目な男。僕は度々保健室に行くから、僕ちゃんのことを気にかけてくれている。むさい男性教員の中で忽那は不思議と人が集まるやつで、アヤちゃんの愛称で親しまれてる。彼に好意を寄せる生徒がいたり、告白されてたりすることもある。モテ男。
忽那「先週は具合悪そうだったけど、今は寝不足かな?クマができてる」
先生の長い指が目元に触れて、左のクマをなぞる。
修二「テスト勉強で少し」
忽那「じゃ、早く帰ってやることやって。夜は寝ないと効率悪いですよ」
両肩を掴まれ、くるっと反転させられて、出口に向かうよう背中を押された
修二「はーい」
谷崎「ちゃんと勉強しろよー!」
修二「へーい」
逃げ道を作ってくれた忽那先生に会釈し、忽那はヒラヒラと手を振って見送り、谷崎はふんぞりかえってタバコに火をつけだし。
修二はさっさと職員室を後にした。
正門に向かうと、そこには華南が立っていた。
華南のことだから、速攻むつのとこに飛んでくと思ったのに…
華南は予習ノートをひろげていたが、修二に気が付いてノートをしまった。
華南「おせー。だいぶ言われたの?」
修二「いーや、コレで落としたら兄貴に報告だって、お前テストどうだったの?」
華南「とりあえずうめた」
渋い顔した華南に嫌な予感しかしない。
修二「ジーザス」
とりあえず、2人で歩き出す。
兄貴にはなんて言い訳しよう…
華南「…お前平気?」
修二「僕ちゃんは書けましたよ、今回のはそんな難しくは…」
華南「違くて…」
前を向いて歩いていたが、横にいる華南を見ると、華南がしっかりこっちを見ていた。
何のことを言ってるのか分かって、修二は苦笑いした。
修二「へーき」
華南「悪かったよ、薬回っちまってさ…」
僕はなんでもない風に聞き流す。
無難にテストの話にすりえると華南も昨日のことを話題にするのをやめた。
昨日、3人で繋がった後、むつが気を失って。
マキは僕ちゃんに拘束着を付けて華南を煽ってさんざんヤらせた。
むつと繋がった時に使った得体のしれないチューブを媚薬ジェルだと思い込んでる華南は、自己暗示にかかったのか、何度も勃起させて僕を犯した。
マキは薬を使ってないって言ってたのは正しくて、家のパソコンであのジェルのバッケージを調べたら、ただの温感ジェルだった。
正直ちょっと腰がだるい…
華南ってなんであんなにエロくていい声出すんだろう…
マジ勘弁してほしい…
華南『欲しいだろ?修二』
ぎゃ!!
駄目だ考えないようにしないと…
まだテスト始まったばかりだし
なんとか150位の中に入らな…
むつ『俺の中イイか?』
ぎゃーース!!!
バカ馬鹿バカ!!僕ちゃんの馬鹿!!
妄想バカ!!淫乱!!!
マキ『ふふ、淫乱、勃ってるよ』
ギャーー!!
言われなくても分かってるわ!!
華南「修二?」
う!
今、話しかけないで…
華南「どうした?」
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