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俺たちの関係〜むつ〜
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翌日、俺はつよしを公園に呼び出した。
怒ってるかも、と思ったつよしは、俺が呼び出しメールするとすぐさま返信してきて。《お怪我はありませんでしたか?》って、どんだけお人好しなんだ…。
待ち合わせに向かう時、修二と一緒に行こうとしたら、華南がどうしても行くと聞かず、うるさかったので、連れてくことにした。
まぁ、3人でカツアゲしたことも謝っておこう。
公園に着いた俺たちは、はっきり言って浮いて悪目立ちしている、でもだだっ広い人の目のあるとこなら、少しはつよしが怯えなくて済むと思った。
まぁ、俺たちが3人揃ってたんじゃぁ気休めにしかならないよな。
金髪と、茶髪のチャラい系と、ガタイのいいオールバック、自分で言ってて笑えるくらいだ。
つよしとは別の隣のベンチに腰をかけ、俺、修二、華南の順で座り、俺の目の前に怯えきったつよしがいた。
笑っちゃうことに、つよしは、長い前髪をちょんまげみたいにして結んでベンチに座っている。
俺が前、目を見て話せと言ったのを実践してるようで可笑しくも感心した。
むつ「あー、悪りいな呼び出した上に、強面な奴がいて」
つよし「こ、怖くなんて無いです、す、すいません、前髪上げてると、き、緊張しちゃって…」
ああ、そうか、前髪のせいね…
ブルブル震えてるのに律儀に結ってきたりして、本当面白い奴
むつ「つよし」
つよし「は、はい!」
むつ「日曜のこととかカツアゲとか本当に悪かった、ごめん!それから、ありがとな!華南呼んできてくれて」
むつは、椅子の上であぐらをかいた膝に手を置いて深々頭を下げた。
つよし「え?え!あ、頭あげてください!!ぼ、僕の方こそ…そ、そのぉ…」
ゴニョゴニョ言い出したつよし、顔が真っ赤で沸騰している。
抜くのを手伝った時のことを言いたいのだろうが、全く言葉が出てきてない。
むつ「アレは、俺が頼んだんだからいいんだ」
つよし「でも…き、気持ち悪く…」
むつ「気持ち悪くないって言ったろ?あんなのまだ可愛い方だよ、華南なんかもっと…」
華南「むつくーん!!!」
むつの続けようとした言葉に華南が慌ててツッコンで、修二がむつの口を塞ぐ。
なんだ!?なんで邪魔するんだ!?
目の前のつよしが、エメラルドの瞳を限界まで大きくしてこちらを見ている。
つよしの様子を見た修二と華南が、諦めたようにため息をつく。
そして何故かつよしが苦笑いした。
むつ「…ムグ…!んだよ修二!!今俺とつよしが喋ってるだろ?」
怒鳴ったむつに、華南は声を潜めた
華南「俺たちのことは秘密だ」
むつ「なんで?」
華南「男同士のはベラベラ喋るもんじゃないんだよ」
むつ「ふーん」
納得してくれたか…と安堵した華南は乗り出してた体を元に戻す。むつはつよしを指差してこう言い放った
むつ「つよしは大丈夫だよ、こいつも男好きだし」
つよし・華南・修二
「………………………………………」
あれ?なんで皆固まってるんだ?
つよしは、青ざめて目を見開き
修二は、驚いた様子で頭を抱え
華南は、固まった
3人はそれぞれと目を合わせ、修二と華南がまたため息をついた。
何故か通じ合ってる3人にむつは不快感をつのらせた。
むつ「何だよお前ら、いつまでも見つめあって、…」
修二「むつ君、こんなところでする話じゃないよ」
むつ「ん?ダメなのか?別によくね?」
華南「むつ、場所を変えないか?」
修二「つよし君も、ね?」
つよし「はい…」
むつ「なんだよお前ら、ここの方が人目もあって広くて逃げ道があるし、つよしにはいいだろう?」
俺の一言につよしの瞳がクリッと動いてむつを見つめる。なんだがキラキラしてて居心地が悪い
修二「人目があるから移動するの」
ちぇ、なんだよ皆して。せっかく気を使ってやったのに、なんか俺空回りしてばっかりじゃね?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
のどかな公園で、不良3人と小柄な少年のセットがベンチを立って移動する姿を、周りは見て見ぬふりする中、彼らを知ってる人物が彼らを凝視していた。
シマ「ん?今のむつ達?…なんだあの小学生…弟か?、肩なんか組んで仲良いなぁ……いい事思いついた」
ーカシャッ
シマ「イダテにメールしとこ」
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