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危険な俺たち〜むつ〜
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むつ「な、んだこれ?」
知らないアドレスからのメール。
差出人は、文面通りならイダテ。
むつは慌てて弟の純(じゅん)に電話をかける。
修二「むつ」
むつのようすを察して張り詰めた空気に修二の顔つきが真剣になる。
『ールルルル』
『ールルルル』
『ールルルル』
『ール……』
むつ「純!!」
純『…びっくりした…どうし…』
むつ「今どこにいる!?」
純『…家だよ?ジジババと愛(まな)と一緒に居るけど…』
むつ「そうか…、お前ら今日外に出んなよ!」
純『え?どうし…』
ープッ
いつもどおりの純が電話に出て嫌な予感が安堵に変わる。が、もう一度確かめようと携帯を見ると、未読のメールが存在することに気がついた。通話中に届いたものだろう…むつはまたジワリと嫌な汗をかきながら、メールを開いた。
《川沿いの廃墟にて待つ...イダテ》
そのメールにはご丁寧に写メが添付してあり、それを見たむつは近くにあった棚を力いっぱい殴りつけた
ーガン!!!
マキ「…」
修二「…むつ」
むつ「イダテの奴らに、つよしが拉致られた」
修二「は?つよし君?」
マキ「…」
むつが携帯の画面を見せると、修二は驚きで言葉をなくし、マキは無表情に冷めた目をした。
写メのつよしはイスに縛られてる。
写真では暴行されたような跡はない…でも今も無事とは限らない、つよしの奴前髪下ろしてるからどんな表情してるか分からないじゃんか!馬鹿が!
むつは舌打ちして携帯を握りしめた
むつ「修二!俺行ってくる!!」
修二「え!?」
むつは弾かれたように美術準備室から飛び出して行った。
修二「むつ!むつ待っ…」
修二の制止の声を耳に入れることもなく、むつは廊下を疾走する。
あのクソバカ共はいつから誘拐なんて外道な真似しやがるようになったんだ!!3人束になっても勝てなかった癖に!今日はマジ、キレた!!3人まとめて後悔させてやる!!
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