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危険な俺たち〜華南〜
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ーピリリリリン
帰り支度をしていたら、机の上の携帯が鳴り出した。
今日はテストが返ってきたが、どれも赤点クリアーで修二に良い報告出来るなぁ、と思ってニヤニヤしてたら、修二からの電話、だから少し浮かれた。
華南「はーい、修二?」
軽いトーンで出たら、修二の緊迫した声が電話口から漏れる
修二『華南!!つよしが拉致れた!!』
華南「はあ?!!」
まだ生徒がいっぱい居る教室で、華南はここ最近で1番デカイ声で叫び、教室がシンと静まり返る。
修二『むつが1人で行っちゃって!!』
あいつ、また…
華南「相手は?」
修二『イダテ…』
は?イダテ?あの強がりが…?イダテは吠えるほど強くない、むつとだって俺とだって何度も喧嘩してるが1度も勝ったことないし、対した根性もない奴だ
マキ『イダテって誰?』
冷めた鋭い声が電話の向こうで聞こえる。この声…聞き覚えがある。
修二『むつと張り合うめんどくさい他校の先輩、飯田鉄(いいだてつ)、略してイダテ、他にヤナギとシマっていうのとつるんでる』
マキ『ヤナギ?』
マキ!この声マキだ!!何で修二と一緒に居るんだ!?え?修二も拉致られてる?
修二『柳凪斗(やなぎなぎと)単純馬鹿な奴らだけど…、問題はそこじゃない』
華南「修二?なんでマキが…」
修二『華南も聞いて!あいつらはそこらの馬鹿なグレた奴だ、人を拉致るような度胸はない!誰か他の黒幕がいる!』
マキ『なるほど』
確かに…イダテ達が誘拐とか大それたことに結び付きづらい…、マキとの一件で俺たちも大人しくしてるからあれだけど、俺たち、喧嘩はしょっ中してたし、弱いものイジメとかカツアゲとかやってて、俺たちを恨んでる奴らはゴロゴロ居る。
修二『早く追いかけなきゃだけど、何の策もないのはマズイ』
華南「分かった、とにかく合流するから、お前どこいんの?」
俺はとにかく修二とマキと合流することにした。むつが3人に負けるとは思わない…でも、つよしはもやしみたいで、喧嘩が出来るとは到底思えないし、逃げるとなっても走れるのか?…あ、足は早かったっけ?
自分達がカツアゲした時のつよしの足の速さを思い出して苦笑いする…
華南「無鉄砲なむつはバカだけど…イダテのアホは何やってくれてるんだ!
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