アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
男子高校生の俺たち〜むつ〜
-
次の日の放課後、いつもの屋上に俺はいた。
修二は当番、華南は居残りがあるとか。
屋上の出入り口横、日陰のスペースで壁に寄っ掛かり、昨日のことを思い出す。
むつ「男同士って結婚できるんだ…」
吉良「…睦美、日本では出来ないよ」
むつ「は?できねぇの?なーんだ」
俺の唐突の言葉に横にいた吉良さんは眉一つ動かさず、パックの牛乳を飲みながら答え、細い目の笑みで俺をみつめる。
吉良「結婚したいの?」
むつ「え?いや…男同士ってどこに行き着くのかと思ってたけど、結婚出来るって聞いたら、なーんだ悩むことないなって」
吉良「…何に悩んでるの?」
むつ「うーん」
何に…何って言うか全部?
吉良「男同士って相談とかできないでしょ?だから、せっかく頼りになる優しい先輩がいるんだから、話してご覧よ」
「優しい」って部分で微笑んだ吉良さんに、超引っかかりを覚えるが…、確かに相談できる人がいなくて…修二と微妙な空気にしばしばなるし…、華南が俺を笑う…。
名前を伏せれば平気かな?いいよな、ちょっとくらい、まさか悩んでるのを本人の修二や華南に言えねーし。俺、付き合うとか始めてでよくわかんねぇーし。
ニッコリこっちを見る先輩に俺は名前を伏せ、簡単にまとめて話した。
仲良しの奴と一緒にちょっとした出来心でセックスしちゃって、童貞と処女をその時両方卒業して、そのあと女とやったけど友達の方が良くて、友達もそん時のが気持ちよかったから何となく何度かエッチして、そんで1人に告られて、それがキッカケで3人で付き合うことになって、今はヤリまくりだって。
吉良「…」
むつ「名前はちょっと勘弁して欲しいけど、そのうちの一人が、俺のこと好きで付き合ってるはずなのにエッチ嫌がんだよ…ほっとくとフラフラどっか行っちまうし…さみしんぼのくせに…」
吉良「・・・。(修二のことか…)」
むつ「酔っ払った時、そばにいたい、もっと繋がってたいって言ったのに、正気だと直ぐ怒るし避けるし、全然素直じゃねぇーし」
吉良「…その…、睦美は、さみしんぼ君のどこが好きなの?」
吉良の質問に言葉を詰まらせる。
修二の事好きだ。華南の事も同じように好きだ。でも、どんな風に…とか、どこが…とか良くわからねぇー、好きだと思うから好きなんだ…
むつ「好きだよ…それじゃダメなんすか?あいつもそんなことばっか言いやがって、自分は好きだって言ったことねぇーくせに」
吉良「ふむ」
むつは、自分の言葉で気がついた、そういえば…修二に好きだと言われたことがない…
吉良「ねぇえ、むつ、こういう可能性はない?…〝初めての相手だから執着してる″」
むつ「は?」
吉良「男ってさ、単純だから初めての相手に思い入れ持っちゃうのよ、大人になって結婚して嫁さんいても、自分の童貞卒業した時の相手との思い出を鮮明に覚えてたりするんだよ」
むつ「…それならあいつも初めてだぜ?」
そう、修二に挿入する時、マキが言ってた、修二は初めてのだから優しくって。
それなのに修二は、覚えてないってあまり気にしてなかった…、俺ばっかが気にして…
吉良「…じゃあ、彼もそうなのかもよ?」
修二が?無いな…。
吉良「睦美、確かめてみない?」
吉良がむつの肩に腕を回し、引き寄せる。
むつ「何を?」
吉良「本当にその2人を好きなのか」
吉良が耳元で囁いたが、むつはイラっとした。
むつ「だから、2人とも好きだって!男相手だぜ?他のやつなんて想像ですらキモいよ!」
チンコしゃぶったりとか、突っ込んだり突っ込まれたりとか、確実に吐くね。
吉良「その、他の男ってさ、そこら辺の奴で想像してんだろ?意味ないよ、男女だってそこら辺の奴とホイホイSEXしようとは思わないよ」
…んん?…確かに…
言いながら、吉良は、壁とむつの背中に入り込み、むつをすっぽり抱きしめる。
唇を耳元に寄せて。
吉良「俺で確かめようよ」
吉良が1段低く発した台詞は、むつの中をスルッと通り抜ける。
むつ「吉良さん、俺、真面目に話してるんすけど」
背中に回った吉良を睨み、体をズラして、吉良の腕の中から半分以上体を離す。吉良の腕に強引というほどの力は無いが、逃がさないと思っているのか、手がむつの腰あたりを触ったまま添えられている。
吉良「酷いな、今、とっておきのいい声使ったのに…。むつ、俺はマジに言ってんの、俺となら、マスかきっこ位想像できるでしょ?」
…言われてみれば…、吉良さんのことは良く知ってる。群れるのが嫌いで、喧嘩に強くて、頭の回転のいいズルイ人、でも、こうやって俺のこと昔から可愛がってくれてて相談とかも聞いてくれて、一緒に風呂に入ったこともあるから、裸とか抵抗ないし…、アレだって見たことある。
むつは自然と吉良の股間に視線を落とし、真剣に考える。
吉良「俺と触りっこしてみれば、エッチが気持ちよかったから好きって錯覚してるかどうか、分かるよ」
なるほど…確かに。
シャオに手コキされた時キモかった…でも、あいつは知らない奴だった。
修二と華南のことは昔から知ってて、裸もよく見てて、吉良さんと条件は一緒。
むつ「あ!…でも俺、他のやつに触らせないって約束してるし…浮気だって」
吉良「さみしんぼ君が?」
むつ「いや、告ってきた方が…」
吉良「・・・(華南か)」
華南をマキになでくりまわされて胸糞悪かった、華南もきっと俺がここで吉良さんとどうこうなったら胸糞悪いはず…
吉良「…じゃあ服の上からならセーフじゃない?俺は、どっちでもいいよ。でも、ここで確かめなかったら、これからも2人に体目当てだって言われちゃうね」
むつ「…」
むつが黙ると、考えてる途中なのに、吉良は回していた腰の手に力を込めて引き寄せ、むつが吉良の腕の中に横抱きに収まる。
吉良「黙ってればバレないし、触りっこするだけだよ?君の思いも証明されてスッキリするんじゃない?」
…確かに…、体から始めちゃったんだ…セックスするたび体が目的みたいに思われるのもうざい。俺の気持ちがいくら恋愛だって言っても信じてもらえないし。
吉良「今、気持ち悪い?」
むつ「…なんとも」
吉良の腕の中でむつが答えると、吉良はむつの手をとって、自分の胸の上に手のひらをあてさせる。
吉良「俺はドキドキしてるよ」
むつの手のひらに、吉良の早い心音が伝わる。
吉良の細い目がさらに細くなって微笑んだ。
吉良「睦美は、ドキドキしない?」
今度は吉良がむつの胸のに手のひらを当てる。ドキドキと少しだけ心臓が早くなってる気がしてなんだか緊張する。
しばらくして、当てられてた手が、離れようと浮いたと思ったら、突然その指がスッとすぼんで、キュッと胸の突起を摘ままれ、むつはビクッと反応した。
むつ「あっ、…吉良さんやめ…」
吉良「ん?やめる?キモい?」
クリクリと巧みにワイシャツの上から指先だけで弄られて、服がこすれて快感が走る。優しく問われると、強く否定出来ない。
むつ「キモ…くない…けど」
吉良「けど?」
吉良は言いながら、腰に回した手もむつの胸に回して、後ろからむつを抱えるようにして両方同時に刺激しだした。
むつ「んん!」
吉良「…ここ弱い?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
162 / 1004