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めんどくさい俺たち〜華南〜
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1度はやってみたかった。
俺の部屋に3人でお泊りイチャイチャ。
家に着くなりむつのとぼけた発言で、すぐにいたせちゃったりして幸せ!
なんてルンルンでいたら。
夕飯買いにコンビニ行こうとして驚いた。
北斗の靴があるんですけど!!
あいついつの間に!?
き、聞かれた…。
クッソー、俺の可愛子ちゃんが狙われてるぜ!!
って、帰ってきたら、北斗の部屋からAVの喘ぎ声が漏れてきてて、むつがニヤニヤしてたから、一喝してやった。
恥ず!なんて恥ずかしい弟なんだ!?
でもあいつ、絶対部屋から出てきて絡んでくるかと思ったが、結局、顔すら出さなかった。
かえって怪しい?
今夜は鍵かけて寝よう……。
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ギシッと揺れて、ベッドが軋んだ音がした気がして、意識が浮上してきた。
なんだか狭い…寝返りが打てない事で目が覚めた。
うっすら開けた視界に見慣れた自分の部屋の壁。
部屋に入って右奥の角に合わせて置いてあるセミダブルのベッドの上。
そしていつもと違う温もりが、胸の辺りにある。
…むつ…。
自分の胸辺りにピッタリくっつく背中、むつの金髪とうなじが見えて、俺がむつを背中から抱いて寝ていることを思い出した。
そして、むつの先にいるはずの人物がいない。
視線を上げて時計を見たら、4時52分。
いつかもこんなことがあった…。
部屋を見回したが修二の姿は無く、探しに行こうかと思ったら、階段を登ってくる音がしたので、俺は寝たフリをした。
すぐにドアが開いて、修二が入ってきた。
何だ…トイレか…
そう思ったが、いつまでたってもベッドに入ってこない。足元の方でウロウロしている。
ベッドは狭いが、修二のいたところはまんま空いてる。だから、ベッドに入って寝るだけだ。
ーウロウロ
ーウロウロ
何をやってんだとツッコミたかったが、今回は黙って寝たフリを続ける。
するとしばらくして、足音が止まってベッドが軋んだ。
むつの隣の壁側にそっと横たわる。
俺、むつ、修二と川の字になり、寝るのか?と思ったら、修二がむつの寝顔をジッと見つめてる。
そのうち、そっと、恐る恐ると言った感じに手を伸ばし、むつの金髪をそっと撫でた。何度か撫でてるうちにその表情は柔らかく緩み、愛おしそうに目を細める。
な、な、何それ!
何その顔!
ズルい!
俺も俺も!
って言葉が喉まで出かかってやめた。
自然にやられるのと、強請ってやってもらうのでは意味が違う。
俺はジッと寝たフリを続けていたが、やっぱり撫でては貰えなかった。
ああ…図体デカイとこういう時損するのか…
諦めムードの俺。
修二は、もそもそと寝る体制をとって目をつぶってしまった。
仕方ない、明日濃厚なキスで起こしてやろうかな…どんな顔すっかな。
って企んでたら。
俺の右手がフワリと暖かくなった。
むつを右手で抱き込んでいた手の上に、修二の左手が添えられていた。
うっすらの視界で、修二を見たが、修二は目をつぶっていて、意図的に手を添えたのか、むつを抱きしめようとして重なっただけか分からなかった…。
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修二「…なん、華南」
修二の優しい声に、目を開ける。
そこには制服姿の修二が“あの”笑顔で微笑んだ気がした、霞む視界を慌てて指でこすったら、もう修二はこっちを見てなかった。
え?今の…、俺…寝てた?
握られた手のことを考えてたらいつの間にか寝てしまったようだ。
修二「ふふ、華南よだれ、むつの髪に付きそうだから、起きて」
口を開けて寝てたみたいで、ヨダレを垂らす俺。
腕の中のむつについたらまずいと慌てて拭う。時間は8時、起きなきゃまずい時間だからベッドから出てとりあえず顔を洗いに洗面所へ行った。
スッキリして部屋に戻ると、ベッドサイドに座る修二の膝に、むつがお腹に抱きつくようにしてまだ眠っていた。
華南「むつ相変わらず寝起き悪いな」
修二「むつ、起きて、学校だよ」
むつ「ん〜、めんどくさい」
起きるどころか、修二のお腹に頭をグリグリして、一向に起きそうにないむつ。修二はそんなむつの頭を何度も撫でた。
…修二、それじゃあ起こしてるのか寝かしてるのか分からないよ。
俺はいいんだよ?最近、天使にすら見える2人がそうゆう可愛らしいことしてるの見ると犯したく…じゃなかった、キュンとして抱きしめたくなる。
しかし、むつのやつ泊まった日の朝はいつもああやって起こしてもらって羨ましい。起きたら修二にこうされてたの覚えてないんだぜ、勿体無いの…。
修二に、いつか髪をなでなでしてもらいたい華南だった。
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