アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
めんどくさい俺たち
-
〜おまけ〜
時計が22時を回った頃、部屋にはコーヒーのいい匂いが漂っていた。
マキは自分の部屋と廊下の境目に腰を下ろし、ドア枠に背中を預け、ぬるくなったコーヒーを片手に持って、顔は部屋の中のデカイ絵を眺めてコップに口をつける。
向かいの部屋の寝室では、むつと華南がベッドで仲良く抱き合って眠っていた。
マキは絵をぼーっと眺め、コップのふちを親指でなぞりながら、物思いにふけっている様子だった。
マキ「……恋人…ね…」
数日前、泉に言われたことを思い出して呟いた。
その日は、自分のヘマに、ベッドに繋がれてお仕置きをされていた。
バカでかいベッドの寝室に、パイプのやぐらから吊るされた鎖が鳴り響く。
ージャラジャラ!
マキ「ぁあ!アッ!…いッ…あん!そこ!らめぇ!あふぅ…んん…あうッ!痛ぁッ!」
天井から床まで伸びる鎖に両手を前で繋がれて、首にはゴツい黒の首輪。全裸で四つん這いのマキは、バックから男の容赦無い突き上げにあい、混み上がる射精感をコックリングにせき止められて悶えていた。
手首にはめた革製の拘束具がすれてうっすら血が滲み、何度か叩かれた尻が赤くなっている。男が背骨を舐め上げると、マキは一層高い声で鳴いて弓なりに反り返った。
男「痛い?どこ触っても感じてるくせに、これじゃ仕置にならないです…ね!」
マキ「はぁああ!あん!強いぃ…壊れる!」
男「壊れてるだろ?とっくに!!」
マキ「ああァァ!!ふか…ぁ…」
男「ふん!…分かってて!…勝手な事!…してるんですよね!」
善がり狂うマキに突き刺すように何度も強烈に打ち付けると、息が止まりそうなほどの快感にマキが仰け反って男のを締め付ける。
男「くっ…」
あまりの締め付けに男が眉を寄せて律動を緩めると、マキは薄っすらほくそ笑んだ。
男「…余裕だね」
男は苦笑いして口の端を上げる。
マキは不敵で妖艶な笑みを浮かべ、ぺろっと舌舐めずりして囁いた。
マキ「足りない♪」
男「…クソ」
男は悔しそうに呆れて笑う、一層腰を深く強く打ち付け、乱暴に両乳首を引っ張った。
ージャラジャラ!
マキの細い体がしなって、矯声をあげ、淫乱に腰を振る。
マキ「んあ!…イイ!もっとぉ!」
ージャラジャラ!ジャラジャラ!
マキの喘ぎ声と鎖の音は、さらに響いて続いた。
男「マキ。いい子にしてないと、また、叱られますよ」
マキを吊るしたまま、男が身なりを整え、ベッドから降りた。
マキは視線を自分の足元に落とし、それから眠るように目をつぶる。
男は携帯を取り出し、何処かにかけだした。
ーピッ
男「もしもし、終わった。後始末してくれ」
ーピッ
男「それじゃマキ、私はこれで」
男はそれだけ言うと、スーツの上着に袖を通し、拘束したマキを吊るしたまま、部屋から出て行った。
2分ほどして、部屋のドアを開け、中に入ってきた人物がいた。
うつむいていたマキは、その足音に、体液まみれの顔を上げる。
マキ「あは♪いつもご苦労様、泉」
泉「…それはお前だろ」
マキ「苦労ではないね、気持ちいし、まぁ、今日の人はイマイチ?」
子供みたいによく動く表情でヘラヘラ笑って口を尖らせる。
泉「お前、いい加減恋人作ったら?」
マキ「ひど〜い、嫌味?自分が恋人いるからってぇ」
泉が手錠の鍵を開けて、マキを開放すると、マキはコキコキ首を鳴らし、猫みたいに背中を伸ばした。それから手をスッと出して。
マキ「泉、風呂場まで手伝って」
と、甘えた声を出す。
泉は黙って肩をかし、風呂場まで連れてって、中にマキを押し込み、自分は脱衣所に置かれたTシャツと短パンに着替えてお風呂場に入る。
マキの髪から体から泡だらけにして洗う。毎度のことなのでたんたんと作業していたが、泉は作業を続けながら呟いた。
泉「修二…だっけ?」
マキがピクッと肩を揺らす。
泉「あの子に随分絡むね」
マキ「そう思う?僕もそう思う」
泉「私は知らないけどね」
マキ「なんだそりゃ」
泉「なんか、必要以上に絡んでるなぁと思いまして」
マキ「そうなんだよ、あの3人面白いんだ♪見てて飽きないし、見てるだけじゃ勿体無くてついついイタズラを…」
マキがオモチャで遊ぶ子供みたいに楽しそうに話していると、感情のないまっすぐな言葉が耳に入る。
泉「羨ましいんですか?それとも別の感情?」
マキが振り返って泉を見ると、泉は表情を動かさず、マキの頭をガシッと持って正面に向き直させる。
直ぐにぬるいシャワーがザッと頭からかけられて、マキは目を瞑って身を任せる。
マキ「…羨ましいよぉー♪、3人なら毎日あーんなことや、こーんなことして過ごせるし」
泉「…」
マキ「交互にヤれば毎日だってできるじゃない?ほら〜、俺、夜抱き枕ないと寝付き悪いし、恋人1人じゃ俺の相手できなさそうじゃん?まぁ、だから夜抜け出しちゃうんだけど♪」
シャワーが止まって身を起こし、髪をかきあげる。
泉「…最近、行ってませんよ?」
マキ「…?…、そうだっけ」
泉「マキ、恋人を1人、作りなよ」
マキ「…」
それが数日前、リオ屋敷後に起こったこと。
マキは冷めたコーヒーを飲み切り、立ち上がる。
いい時間になった。
マキ「…うーん、一夜の恋人でも探しに行きますか…」
マキは寝室の抱き合う2人をちらりと見て、そっと寝室の扉を閉めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
206 / 1004