アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺たちに射す斜陽〜修二〜
-
むつの視線は僕に刺さってるんじゃないかくらい揺らがずまっすぐで。その怒りの感情は今までの比じゃない。
むつ「お前、ふざけるのもいい加減にしろ!!我慢して合わせてやろうと思ったけど、無理だわ!付き合ってらんない!」
華南「むつ!」
(ーぐしゃッ)
ナイフで心臓を貫かれたような衝撃と、全身の血が抜け落ちる感覚が襲って手足が痺れる、地面がグニャリとうねるような錯覚。喉が引き攣り、目の奥が痛い。
それでも真っ直ぐ立って表情は変えない。
笑顔をつくり口角を上げ続けた。
むつが屋上で言ってたこと。
百目鬼さんが今日言ってたことが、シャボン玉みたいに現れては弾け、現れては弾けを繰り返しながら。心を締め付ける。
(笑え!笑え!)
呪文のように繰り返し、自分の中で暴れる絶望を切り離す。
華南がむつと修二の間に割って入ってり、むつの肩に手を掛ける。
その華南を、むつが遠ざけた。
むつ「お前と約束したけど、やっぱり修二は言ってやんなきゃ分んないんだよ!お前も思い知ったろ?」
華南「それは…、」
その言葉にハッとして、華南を見る。
華南は、むつと見合っていたが、視線が足下に落ちた。
華南…も…?
華南も…僕がめんどくさかった…んだ…。
…そっ…か…
……ああ、…そっか…。
僕はキレイに微笑んだ。
修二「……なんか、ごめんね。はっきり言ってくれてありがとう、僕ちゃん帰るね」
公園の出口に足を向けると、それはまるで自分の足じゃないみたいに感覚が無い。
むつ「話は終わってない!」
むつに腕を取られ、掴まれたところが心臓が、ズキンと傷んだ。むつがそのまま強引に腕を引いて、近くのベンチに押し付けるように僕を座らせる。
肩を押さえつけられて、むつの苛立つ瞳が僕を見下ろす。
聞きたくない…
修二「分かったから、最後まで言わないでよ…」
むつを見ないようにして微笑む。
もう限界だった。
むつはそんな修二に怒りが爆発した。
むつ「その〝チャンネル〟は、見飽きた!!」
…チャ…ンネル?
むつの言ってることが分らない。
瞬いた僕に、むつは歯ぎしりして、睨むのをやめない。
むつ「華南!ぼさっとしてないてこっち来い!このチャンネル引っぺがす!」
華南は、「あ〜も〜仕方ないなぁ」ってぶつくさいいながら修二の左隣に座る。右足をベンチに乗せ足を開いた、完全に修二の方を向く。むつは背もたれに押さえつけていた修二を華南の腕の中に押し込んで、華南が修二を背中から抱き込んで右手で修二の腕ごと拘束し、左手で顎を持って修二の後頭部を華南の肩で押さえつけた。
え?なに?チャンネル??
華南に背中から抱き込まれ顔を固定されて身動きできない。その動かない顔の前に、むつが覆いかぶさる様に覗き込んできた。
むつ「華南は優しいから待ってくれるかもしれないが、俺は短気だって、待てないって散々言ったろ?俺は限界まで待った。今度はお前が俺に付き合え」
付き合え?何??別れ話しじゃなくて?
唖然として、僕が疑問を口にする前に、むつが僕の両頬を挟んで唇を寄せる。僕は咄嗟に唇に力を入れて目をつむってしまい、むつを拒んでしまった。顔をそらしたかったが、頬をむつに持たれ、顎を華南に固定されて身動き出来ない。
むつの唇が重なって、しばらくそのままだったが、口をつぐんだままの僕に焦れたのか、むつの舌が僕の唇を舐めてきた、何度も何度も舐めて、弾力のある舌がヌルヌル往復していってゾクリとしたが、それでも口を開けないでいたら、「チッ」っと舌打ちが聞こえて、むつの気配が少し離れた。
修二「ぅあ!」
急に左の乳首をギュッと摘ままれて声が出た、むつがすかさずかぶりついてきて、慌てて口を閉じようとしたが、舌が入ってきていて閉じることが出来ない。
ちゅっぷ、ぴちゃぴちゃっといやらしい音が響いて耳に届く、その耳を後ろから華南がはんできた。
修二「んぅ!!…んん!」
動き回る舌にゾクゾクとした甘い痺れがどんどん広がり、あっという間に全身の神経が活性化して熱くなる。
むつの舌に、むつの唇。むつの手。今さっき手放すと覚悟したものが目の前で僕を愛撫する。
華南の広い胸、力強い腕。熱い唇。諦めると決めたはずの熱に決意が溶かされそうだ。
そのまま数分間、むつに濃厚に口内を舐めまわされ、華南がイタズラに耳を愛撫する、修二の瞳が熱に潤んで虚ろになった頃、むつが唇を離した。
修二もむつも息が上がり、はぁはぁと荒い息を繰り返す。その間も、華南がうなじに口づけて小鳥のキスを繰り返す。
むつ「今日は帰さねぇからな」
鋭い瞳で僕を見下ろすむつが、再び唇を重ねてくる。飢えた獣みたいに貪るように僕の唇を舐めて噛んで吸ってくる。
何度も何度も角度を変えて舌を絡められ、脳が溶けそうで、華南は華南でうなじを愛撫してくるから背筋が痺れてもう訳が分からない。
ただ、2人にがっつかれて、ふっと思い起こす。
昨日とかシてない、月曜に抜いてあげたけど、土日は僕のがバイトだったし、やっぱり本番無しの抜きっこ1回だから溜まってるのかな?でも今は僕汚いし…
修二「…ん…む…つぅ…」
唇の合間から名前を呼び、解放された口から息を吸い込む、むつの股間がもっこり盛り上がっていたから、聞いてみた。
修二「…分かった、抜いてあげるから…許して?」
むつ「は!?」
むつが一層怖い顔になった。
むつが呆れたように目を見開いて、怒鳴ろうと息を吸い込んだ。
その時、
後ろから指が修二の口に乱暴に押し込まれた。華南の人差し指と中指が無理やり入ってきていて、修二の舌を挟み込む。
華南「はいアウト、今のはアウト、完全アウトだよ修二く〜ん」
修二「へ?」
華南「むつ、ここじゃ無理だ、連れてこう」
むつ「だから、俺は奏一さん来た日にアウトだって言ったろうが!言われなくても、そのつもりだよ」
アウト?連れてくってどこへ?
さっきより明らかに不機嫌なむつと、僕の背中で殺気立つ華南。
2人がどうしたいのか分からない…
むつ「修二、お前の腹の中に溜めてるもの全部吐かせるから、俺への不満は全部絞り出して、この痣のことも見逃さないからな」
修二「ふ、不満!?そんなの無い!全然無いよ!付き合って貰ってるのに、そんなの思わない!」
むつ「はぁあー!?、んぐぐッ…、あー、ダメだ、もーダメだ!そんなこと思ってたなんてビックリだわ、マジ許さないからな修二!」
え?ええ!?
再び華南に担がれて、僕は公園から連れ出された。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
238 / 1004