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俺たちに射す斜陽〜華南〜
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むつ「お前が様子おかしかったのって…」
修二「違う!違うよ!」
修二が慌ててむつに弁解したが、むつは慌てる修二を疑いの眼差しで見て、顔をしかめる。
むつ「彼女?って何だ!?お前がいるのにいらねぇだろ?ってかダッチワイフって…、修二はテクあるし、メッチャエロいじゃん!?」
華南「は?」
むつの返しに、俺は一瞬ハテナが飛んだ。修二は分かったみたいで、頭を抱えている。
むつは俺に驚かれたことにハテナが飛んだみたいで首を傾げた。
むつ「え?あれだろ?動かないことだろ?」
修二「…むつ、それはマグロね」
むつ「は?ダッチワイフは人形だろ?」
修二「うん、そうなんだけど…」
華南「性欲処理の事だよ!俺らに彼女が出来るまでの性欲処理の道具だっつったの!」
むつ「は!?なんでだよ!?」
話しの腰をおられた気もするが、話しは肝心な流れに戻ってきた。
理解したむつが俺の方に叫んだのを見て、修二の眉間にシワが寄る。
修二「華南!いい加減にしろよ」
むつ「テスト期間だから本番してないのに…、抜きっこしたのがまずかった?」
修二「ち、違う!違うよ、僕はそんなこと言ってないんだってば!」
華南「俺は聞いてた」
修二「華南!」
修二は華南を睨み、でも嘘だとも言えず、言ってないと繰り返すばかり。
むつは修二の顔を覗き込む。
むつ「そんなに嫌だったのか?」
修二「違う、違うよむつ」
むつ「違うなら、マキと何話してた?何を溜め込んでるかちゃんとお前の口から説明しろよ」
修二「…」
むつ「なぁ、俺たちちゃんと告白し合ったろ?好きだからキスしたいし、触りたいし、SEXもしたい、お前もそうだって言ってくれたじゃん。拒むのは恥ずかしいからだって、あれ嘘?」
修二はふるふる首を振り、うつむく。
むつ「俺、ずっと考えてた、順番逆だから信じてもらえないんだろうって。俺だって反省してるんだぜ、でも、しょうがないじゃん、初めのアレがなきゃ、男と好き合うとか頭になかったし」
修二「…」
むつ「何を考えてる?」
修二「…」
むつ「あー、そうだった、俺、待つのやめたんだった。ちょっと待ってろ」
そう言うと、むつは風呂場に姿を消す。
気まずい空気が流れる中、修二が俺を睨んできたが、流石に俺も怒ってるから無視した。
シャワーの音が聞こえてきて、修二がベッドから立ち上がり俺のそばに寄ってきて耳元で小いさく低い声で囁く。
修二「どうゆうつもりだよ」
華南「どうゆう?フォローのつもりだけど?その痣、あいつだろ?マキのせいにしとけばこれ以上問い詰められない。それに他にも怪我してるだろ」
俺に冷たく見下ろされて、修二は表情少なに目を細めて、唾を飲み込んだ。
修二「…ッ、でも、ダッチワイフの話を持ち出すなんて、どう収集つけるの?僕は2人のことそんな風に言ってない」
華南「修二、論点がズレてる、お前が性欲処理に使われてると感じてるような事をあいつに言ったんだろ?」
修二「言ってない」
躊躇ってる様子なく言ってきたが、無表情に近いその顔、チャンネルのスイッチが入ってる証拠だ。
華南「…俺もお前と別れる気は全然ないから」
修二「ッ!?」
唐突な切り返しに、修二が目を見開く。
修二はむつに『付き合ってらんない』って言われてあっさり引き下がった。別れることを視野に入れていた証拠だ。
それだけは絶対にさせない。今修二を1人にしたら、絶対百目木鬼がこいつを捕まえに来るに違いない。それに、追い込まれると真っ先に自身を犠牲にしようとする修二のことだ、今回着いてったのだって、むつに何かにするとか言われたんだろう。今までの修二の自己犠牲っぷりからすれば、百目鬼が修二を連れ去るのは簡単だ。
なんとかしなきゃ。
華南「別れること考えてたろ。もし本当に別れたいなら、むつに百目鬼の話しを洗いざらい全部はなせよ?別れる理由を話すのが礼儀だろ?」
修二が表情を変えず、俺の言葉を受け止めたが、恐らく、内心は絶句している。
修二はそれだけはできないからだ。
適当な理由を並べてむつを怒らせて別れたとしても、俺が百目鬼のことを知ってる。今の一言で修二は俺からむつにバラされる可能性を考えるだろう。だから、きっともう修二からは別れの提案は出来ない。
5分もしないでシャワーを浴びて素っ裸のむつがタオルで頭を吹きながら出てきた。
俺は、むつの裸が目に飛び込んできた瞬間釘ずけになり、顔を赤くした。
華南「ちょっ!むつ君!!パンツくらい履けよ!」
真剣な話の途中ですが、2週間ぶりのむつの全裸、濡れた髪、まさに凶器、激しく股間に直撃です!
むつは髪をタオルで吹きながら、めんどくさそうにこちらを見て、軽い軽蔑の眼差しを華南に向ける
むつ「うっさいよ華南、何おっ勃ててるんだよ」
華南「まだ勃ってねぇーよ!」
まだ半勃ちだし!
むつ「お前もシャワーしてこいよ、汗臭い」
むつはそう言いながら、俺と向かい合ってた修二の腕を掴んで、ベッドに戻り、修二をベッドサイドに座らせた。むつは修二の膝に向かい合うように跨る。対面座位の状態で首に手を回す。
え?まさかエッチ始める気?
むつは全裸なので、湿った肌と、だらんとしている息子さんが丸見えです。
修二「…あの…むつ?スるの?」
むつ「ん?修二はシてーの?」
修二「…ぁ…今日は…」
むつ「ん、じゃあシない。ベロ出して」
修二「ぅえ?」
むつ「さっきの続き…」
そう言って、むつは修二に唇を寄せる、修二は至近距離でむつに見つめられてたじろぎ、おずおず舌先を少しだけ出すと、むつがその舌を絡め取るように口づけ、吸った。
修二「…ん……ぅ……ん」
みるみる修二のうなじが赤くなる。
体の前面が全部密着してるから、修二は、キスだけだった時より早く息が上がってしまっていた。
エロい!!
今の俺には完全に目に毒だし!何故むつは全裸になる必要があったの?何か企んでるみたいだし!
またさっきの続きと言って口づけを繰り返す。
もう釘ずけです。
するとむつが、修二から唇を離さず、俺の方にシッシッと追い払うように手を振った。
俺は仕方なく風呂場に向かう。
はっきり言って今の2人を2人っきりにするのはかなり心配だ。
でもむつは、まるで俺が邪魔みたいに追い払った。
そこで俺は、シャワーを出し。再び、脱衣所からベッドの部屋に耳をすませる。
すると、修二のくぐもった喘ぎ声のあと、むつは何やらボソボソ話し始めた。
俺は2人から見えないギリギリまで寄って聞き耳を立てる。
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