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俺たちに射す斜陽〜華南〜
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脱衣所で、マキにコソコソ電話した。
やつは、怖いくらいあっさりと、俺に協力すると言った。
マキ『うふふ、僕ってお高いんだよ?ダーリンの言うことだから、安くしといて、あ♪げ♪る♪、事情は聞かないけど、修二にも後で遊んで貰おっと』
恐ろしく卑猥な笑い声を残して…
マキこえェ〜。
部屋に戻る前に、安全のためにトイレで一発抜いた。修二は寝たが、全裸のむつがまだ居るし、修二も後で起きると思ったからだ。
部屋に戻ると、寝息を立てる修二を変わらず抱きしめるむつがいた。
むつ「マキの奴何て言ってやがった?」
華南「意味深に笑ってやがった」
むつ「あの変態調教師、いっぺんギャフンと言わしてやれないかな?」
あー、それは無理…。絶てぇー無理。
失敗した時のリスクがデカすぎる。
俺とむつは、その後もマキ対策を話し合ったけど、結局マキを従わせるのは無理だってことで、話しは途切れた。まぁ、実際は、マキ何もしてないんだけどね。マジごめん。
晩飯にホテルの軽食を取り、むつは修二の隣から離れずベッドでカレーを食べ始めた。俺はむつの隣に椅子を引っ張ってきて食べ始め、食べていたら、匂いにつられて修二が目を覚ました。2時間位寝ていたか…、眠そうにふにゃふにゃしていたが、起きると言ったので、一緒に食うか聞いたら、軽いものがいいとのことだったので、サンドイッチを追加で頼んで食べた。
3人で満腹になった頃、またさっきと同じ順でベッドで並んだ。
修二「あ…の、いつまで裸でいるの?」
目のやり場に困ってるのか、修二がうつむいたままそう言った。
むつ「は?ここ出るまでずっとだよ?」
修二「…バスローブ着ないと、また風邪引くかもよ」
むつ「大丈夫大丈夫、部屋の温度調節してあるし、ちんこ出てないと勃ってんの我慢してるの見えないだろ?」
そう言ったむつのものは、半勃ちしている。しょうがない、男の子はお腹一杯になると次は性欲満たしたくなる生き物だ。
修二「…あの…、僕が…困るから、服着て欲しい…」
うん、俺も困るから、むつには服着て欲しい。
むつ「なんだよなんだよ、修二も華南も似たような顔しやがって!」
修二「むつ…、聞いてもいい?」
むつ「何だよ」
修二「むつは…、僕で欲情するの?」
むつ「は?……、お前今更なに言っちゃってんの?勃ってんだろ!勃ってたろ!?ってか、お前が服着てたって勃つし!」
むつが唖然としながら眉間にシワを寄せている。
修二は、本当に今更何を言ってるんだろう?
なんだか修二が複雑な表情をしている。
何々?むつ?むつがなんか言った?にしても、予想も何にもつかない。
修二「……。あの……」
修二が何か言おうとして、喉まで出かかった言葉を呑み込んだ。
むつは、早よ言えって顔してるが、今回は踏みとどまってる。
むつ、その調子だぞ、頑張れ!
修二にも、むつからの痛い視線を感じてはいるみたいだが、なかなか一言目が出ないようで、唇を噛みしめる。
修二…、迷う位なら言っとけよ。迷うってことは、言いたい気持ちがあるんだろ?今更何を心配してる?男だからってことか?むつの話し聞いてたろ?むつは男だから女だからで恋愛してるんじゃ無いんだよ、お前が俺に言ったように、人として愛しいと思ってる、そう思わないか?そろそろむつに寄りかかってもいいんじゃないか?
百目鬼との事が言えないって言うなら、俺が一緒に背負って黙っててやるからさ…。
むつ「…」
むつがイライラしだして、目を瞑って感情を抑えてる。
むつ、まだだぞ…、まだ待つとこだからな!
修二「…ッ…、…ふたりは…」
うつむいた修二は掛け布団を握りしめ、言葉を絞り出した。
華南「…」
むつ「…」
修二「…………」
華南「…」
むつ「…ッ」
修二「………2人は、僕が今シたいって言ったら、どうする?」
華南「え?」
むつ「は?」
考えもしなかった言葉に、俺もむつも目を瞬いた。修二は布団を両手で握りしめたまま、うつむいて動かず、うなじがみるみる赤くなる。
むつ「…修二、俺たちシなくてもそばにいるぞ?」
修二「…」
華南「修二?」
修二は布団を握ったまま固まっている。
シたい?セックスしたいのか?でもそれって、修二の意思?俺たちが勃てるからかわいそうで?
修二とスるのは、性欲処理じゃなくて、愛情だと証明したい。でも、本人がシたいのを断ったら、それはそれで要らぬ誤解を招きそうだ。
華南「修二、説明を飛ばして自己完結してないか?むつの登山を難航させるなよ」
修二「…ッ。…シたくないのかと…」
むつ「はぁあ?」
はぁあ?
修二君が遭難してる…。
修二「…急に、シなくなったから…、後悔してるかと…、だから…、シないのかと…」
むつ「はぁあ?今シないのはテスト期間だからだし。それにお前、貧血で倒れるし、襲われるし、俺は我慢してたんだけど」
修二「貧血は…悪かったよ…、だって…」
だって…。だってに続く肝心な言葉を修二は呑み込んだ。むつにも華南にも言う勇気が湧かない。ただ一言言えば済むことなのに『屋上での事…聞いてた』それを口にするには、まだ、恐怖が上回るのだ。
『彼、重いよね』
自覚があるだけに。
修二「……明日も、テストだったね、寝よっか?」
華南「いやいや、話の途中だろ」
修二が難しい顔をした。
おいおい、なんだその顔!
修二「…無理にとは言わないよ」
華南「だー!なぜだ!なんでそうなる!」
むつ「お前、俺の話ちゃんと聞いてた訳?今日は勘弁してやるって言ってんの!」
俺が頭を抱え、むつはついに修二の胸ぐらを掴んだ。
修二は真っ赤な顔で視線を落とす。
修二「…何も…無い。ちょっと撫でられて、…僕…1人でもシてなかったから…下着汚して。…むつに見られたくなかったんだ…。ダッチワイフの話は、本当にしてない…」
修二は、急に立ち上がり、目の前でズボンを下ろした。修二の話が本当なのか、下着は履いておらず、元気な息子さんが存在している。
そのまま、跪きワイシャツを胸までたくし上げた。真っ白で、傷も跡も無い。
修二「ね?なんともないでしょ?」
誘うような瞳で小首をかしげる。
俺とむつは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
いったいどうするのが正解なんだ。
これは、修二の本音か、罠か?
いったいどうするのが正しい??
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