アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
体育祭と俺たち〜むつ〜
-
華南「遅い!」
華南の元に、むつからメールがあり、《姉貴に捕まった、手料理食べないと解放してもらえない。そっちはそっちで食ってろ。探さないで下さい。探したら殺す》とのこと。
しかし、もう応援団の集合時間で、探さないわけにはいかない。
修二「僕ちゃん探してくるよ」
田中「そ、そうしてもらえると助かります〜」
自身もチアガールの七三分けの田中は、むつが逃亡したんじゃないかと心配していた。
マキ「むつ君が来なかったら修二がやれば?」
修二「は?衣装がありません」
マキ「お揃いじゃなくていいなら持ってるよ、ほら」
そう言ったマキは、つよしが持ってきた弁当の入っていた手提げから、超ミニスカートのチアガール衣装を取り出す。
修二「お前やっぱり人間じゃないだろ」
そんなやり取りをしていると、保護者席から女の子が現れた。
腰まである金髪の髪をなびかせ、1人の可愛い女の子が赤組陣地に足を踏み入れた。
修二「えっ…」
何人かがその子に注目する中、修二が瞬時に正体に気がついて声を出すと、背中を向けていて存在に気づかなかった生徒達や華南達が振り向いた。
華南「は!?」
吉良・マキ「!!」
雷太「?」
つよし「?」
克哉「…!」
そこにいたのは、赤組で支給された赤のノースリーブに、ヒラヒラのミニスカ、下に黒のスパッツを履いたチアガール衣装。
髪には、白の花飾りが二つ。腰までの長い髪は、自然なウエーブの金髪をなびかせて。
まつ毛は長く、頬には桜色の淡いチークを馴染ませ、唇には濃いめのピンクをグロスたっぷりでプルプルの、どこから見ても女の子に見える、むつが、堂々と立っていた。
そこにいた全員がどよめいきザワつく中、正体に気づいた人、気づかない人全員、金髪のチアガールに注目していた。
修二「…か…かわ…」
むつ「黙れ、修二」
華南「…」
むつ「華南、鼻血」
むつは女装を恥ずかしがる風でもなく、いつもどうりの仁王立ちで偉そうにしながら、見た目はものすごく可愛い。
むつが喋り出したことで、正体に気づけなかった生徒が、むつに気づき出した。
雷太「…ぇ?…柴田先輩?」
克哉「わお、誰がやったの?俺がやってあげたかったなぁー」
雷太は真っ赤になって固まってしまい、つよしは、今だに信じられないみたいで、むつを凝視している。
犬猿の仲の吉良とマキは、同じ腹黒人種だからか、ニヤニヤと似たような笑みを浮かべていた。
修二「…紬さんが?」
むつ「の、友達だとよ」
むつは開き直っていた。
ここまで本格的に女装すると、返って羞恥心は無くなる。スパッツ履いてるから、短パンと変わらない感覚でいられるし、ここまできたらさっさと応援して、さっさと脱げばいい。
むつ「危なく紬にスパッツ取り上げられて、レースの見せパン剥がされるとこだっだぜ、このスカートじゃ見えっぱなしだよな」
ブツブツ言ったむつが、皆の見てる前でスカートをペロッとめくりあげる。
ピタッとしたスパッツはむつの可愛いヒップラインがはっきり見える。
修二「やめなさい!」
修二が慌ててむつのスカートを素早く下ろした。
むつ「わっ!そんな慌てなくても何も見えないよ」
修二(見えてるから見えてるから!!むつの可愛いお尻のラインが見えてるから!!)
修二が心の中で叫んだら、同じように心の中で絶叫していたが、我慢できなかった男が鼻にティッシュを詰めたまま叫び出した。
華南「むつ!許しませんよ!そんなカワ…」
ーダン!
興奮した華南が禁句を口にしようとしたら、修二が華南の足をおもいっきり踏んづけ、華南はその場に声も無くうずくまる。
むつには何が起こっているか見えておらず。
修二は華南を心配するふりして近づき小声で華南を叱りつけた。
修二『そんなこと口にして、怒ったむつがこの場で脱ぎ出したらどうすんの!』
華南『!!、ず、ずみまぜん…』
むつ「お前ら何やってんの?」
アナウンス『5分前になりました。各応援団団長は、最終点呼をとり、校庭に整列して下さい。なお、食べ終わっていない生徒はすぐに済ませ、お弁当をかたずけて下さい』
むつ「んじゃ、田中団長、行こうぜ!」
田中「ぇ…えっ!、あっ、はい!」
むつに肩をポンと叩かれた田中は、ジワジワ赤くなり、瓶ぞこ眼鏡が曇ってしまっている。
元々、どこのクラス応援団も笑を取りに行ってる。黄組は全員今話題のぷなっちーだし、青組は雪の王女や雪だるま、そんな中でも、むつのチアガールは注目を集めた。
元々身軽でなんでもこなせるむつは、アクロバティックな演技を身軽にこなす。側転、バク転、を何人かで披露して、むつ1人がバク宙、前宙でヒラリと舞って、赤いミニスカがなびいてスパッツのがチラチラ見える。
赤組応援団
『フレーフレー、赤組!!』
ーパチパチパチ
華南がむつの可愛さに興奮しながら皆が見ていることに苦悩して頭を抱え。
吉良は次の抹殺リストの算段を立てていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
254 / 1004