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俺たちの選択肢〜むつ〜
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体育祭も無事終了して、夏休みまで後3日となった。
修二の目指せラブラブ再調教もなかなか上手くいっている。
ラブホに強制連行してから1週間。
少しづつだったが、修二のチャンネルは出現率が下がった。
律儀に俺と作ったルール、「黙ったら肯定」も守ってる。
俺は次なるステップを踏むため、今日は吉良さんと出掛けている。
二駅先で店を出す、吉良さんの知り合いに会いに行った。バイトを紹介してもらい、夏休みになったら働かせてもらうことが決まった。
吉良さんはそのまま付き合いで食事をしていくらしい、俺も誘われたけど、姉貴にお使い頼まれてるから断って帰ることにした。
写真屋に寄って、体育祭の写真の現像したのを受け取ってこなきゃいけない。
あ〜バイト決まってよかった。
泊まり込みの海の家だけど、華南も一緒だし、吉良さんも一緒で色々教えてくれるらしいし、髪は金髪のままでいいって言ってもらえたし俺ってラッキーだな。
これで稼いだお金で3人でどっかに一泊か二泊で旅行と、バイトの最終日に修二を呼んで海でデートすりゃいいよな。セックス三昧も魅力的だけど、ここは彼氏の俺がしっかりリードしてやらねば!
実は今日、バイトを二つ決めてきた。
一つは短期の海の家。
もう一つは、長期で頑張る予定。頑張れれば就職にも繋がる大事なバイトだ。
何故二つなのか?
それは、金がいるからだ。
まず、華南に電話して、華南にも面接に行ってもらって、修二と3人で旅行の予定を立てよう。
俺は早速携帯を取り出した。
むつ「もしもし華南?あのさぁ。
・・・。は?無事だよ、吉良さんはお前と違ってどこでも欲情するような野獣じゃないよ。・・・。あー分かった分かった気をつけるよ、それよりバイト決まった、明日お前も面接するって。・・・。は?別にいいじゃん、お前心配性だな、だいたい……あれ?…修二?」
華南と電話していると、人混みの向こうに修二を見た気がした。
むつ「・・・、…ああ、修二がいた気が…。絶対そうだ!…俺が見間違うか!切るぞ!」
受話器の向こうで華南がごちゃごちゃ言ったが、即座に切って、修二の影を追った。
絶対修二だ!でもなんでこんなとこに?
黒縁メガネに、黒のハットを目深に被り、鮮やかな濃いブルーの七分カーディガン、中に白でV字のTシャツに黒いズボン、ファッションセンス的には修二が着そうだが、その服はどれも見たこたがなく、修二だと断定できるものは何もないが、俺には修二にしか見えなかった。
人混みをかき分け、追いかけてたどり着いたのは、駅の近くの立体駐車場。
修二は、入り口で大柄な男と話している、どうも険悪なようすだったから、立ち止まって様子を見た。
帽子で見えずらいけど、あの背格好にうなじのライン、絶対修二だ。
それにあの大柄な人…あれ?あの人…
見たことある感じの人だと思い目を凝らす。考えても直ぐには思いつかない、あんなに大柄なら忘れなさそうだが…。
すると、修二が話の最中に踵を返す、大柄な男は修二の肩を掴んで引き止め、声を荒げた。声が聞こえたが言葉を聞き取れるほどの距離じゃなく、内容がわからない。
修二は大柄な男の言葉に頷いた。安心したらしい大柄な男は、修二から手を離し、立体駐車場へ入って行った。
あの人どっかで…
俺が考えていると、立体駐車場から黒の高級車が姿を現し、目の前の道を通過する。
あ!あの車!
そうだ、あの人百目鬼さんだ!こないだ会った時は車の中の顔だけだったから気づくのが遅れた。
ってあれ?修二は?
車に気を取られている間に、修二の姿がなくなっている。
俺は慌てて駅の方に走って行った。
夕方の帰宅ラッシュとぶつかっていて、人が沢山で上手く身動きが取れない。
あーちきしょう、見失った?
アレぜってー修二だし、あっ、そうだ、電話。
携帯を取り出すと、華南からの着信履歴が数件、あー、すっかり忘れてた。
そうこうしてる間に電車がホームへ滑り込んで来て、俺は仕方なく電車に乗りこのんだ。
満員電車マジうざい。
たかだか5分の乗車に不機嫌MAX。
だいたい通勤ラッシュってオヤジ臭が半端ないからマジ嫌い!
みんな修二みたいにシャンプーの香りだったら乗ってられるのに。
チッ。
早く解放されたくて、扉が開いたと同時にホームに降り立つと、隣の車両から足早にトイレに駆け込む青い背中を見た。
修二だ!見つけた!
俺は直ぐさま後を追う。
今度は捕まえられる、なんせトイレは行き止まりだからな!
むつ「修二」
トイレを覗くと、そこにいたのは青いカーディガンを着た修二だった。
修二「ッ!……むつ!?」
修二は、俺の登場にめちゃくちゃ驚いて飛び上がった。
そんなビックリする?
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