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俺たちの秘密〜むつ〜
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修二「…ごめん…むつ…もう泣かないで」
震える手が、俺の頬に触れた。
流れる涙を拭って、その手が俺を抱きしめる。
修二「…ごめん…ごめん…むつ」
混乱して思ってること全部ぶちまけたら、傷ついてるはずの修二に、なぜか慰められてた。
混乱はまだ心の中でグツグツグルグルしてる、修二を慰めるつもりが俺が慰められてる構図に、ハッと我に返った。
うわ!?俺ダセー!
超ダセー!!俺が泣いてわめき散らしてどうすんだよ!!
修二「ごめん」
むつ「…悪りぃ…」
俺が答えたら、修二が腕にキュッと力を入れた。俺も修二の体をギュッと抱きしめる。
むつ「俺、かっこ悪りぃな…、でも、…整理つかねぇよ…」
修二「かっこ悪くないよ」
むつ「……華南に話した時…、あいつはなんて?」
修二「…『ありがとう』って、『全部話してくれてありがとう』って…」
むつ「…ぅげ…、俺とはえらい違い。……んで?」
クサイ…。どうせ喚き散らす俺と違ってかっこ良く決めたんだろうよ。
修二「…ッ…キス…した」
むつ「…」
それなら俺にもできる。
少しだけ背伸びして、唇を重ねる。
ーチュッ
むつ「一回?」
修二「……いっぱい…」
むつ「…口開けて」
立ったままだとやりずらいのでベッドに座らせ…修二の瞳を覗きながら、唇を重ねる。
悔しいけど、俺は華南に劣ってる。
まだまだ精神的に足りない。
今の俺じゃ役不足もいいとこだ。
修二「ん…」
修二が堪らないといった感じでギュッとしてきたから、俺も堪らなくなってギュッとしてベッドに押し倒した。
修二「痛ッ…」
むつ「え?!」
修二の声にヒヤッとする。抱き合って横になっただけなのに、苦痛の声に思わず体を離す。
修二「あっ…違う、首輪が擦れて…」
修二がなぞった真っ赤な首輪、見ると擦れて首が赤くなってる。
修二が外そうとしたが、見えなくどうなってるかわからないみたいだから、俺が手を伸ばした。
むつ「…コレ…首輪だよな…」
修二「うん、…犬用じゃないよ」
むつ「…やっぱ…エログッツな訳?どんな仕掛け?」
首輪がなかなか外れない。
俺の質問に修二が苦笑いした。
修二「…コレには仕掛けはないよ」
には?
修二「ねぇ、むつ」
むつ「ん?」
修二「…僕…、本当は、凄くエッチなんだ」
は?
そう言った修二の瞳は妖艶で…それでいてあの暗い色を含んでいて、冗談でも誤魔化しでもないとわかった。
修二「…むつと居ると、直ぐそういうこと考えちゃって…。だから、昔、百目鬼さんが、切り替えられるようにって、僕にコレをつけたんだ、僕がエッチになってイけるのはコレを付けた時だけって言い聞かせて」
ゲゲッ!!エロい!!
何々!?この首輪があるとエッチな気分になるってこと?
ヤバッ!!
熱っぽい目を向けられて、ゾクっとして下半身が疼く。
修二「むつ…外して」
誘ってるみたいに甘く囁かれて、焦ってなかなか外れない、ドキドキしてきた自分に、修二は今日酷い目にあったんだし、ここは谷崎の家だと言い聞かす。それでも体は正直で、密着する修二の温もりに準備は万端です。
なんだか変わった首輪で、外すのに時間がかかったが、なんとか外れた。
むつ「取れた。……!!」
首輪を外した瞬間、ホッとしたのもつかの間、言い表せない恐怖が襲った。
修二「むつ?」
首輪を持ったまま固まった俺を心配して、修二が手を伸ばしてきたのに、ビクッと肩が震える。
修二の首には、先ほど百目鬼ともめた時に付いた引っ掻き傷と、首輪の擦り傷がくっきり残っていた。
傷が目に飛び込んできた瞬間、先ほどのホテルで絶叫した修二の悲鳴と、吉良が用意した強姦調教の映像を修二で想像してしまい、剣山を踏みつけるような痛みと戦慄が走る。
慌てて修二を抱きしめて、自分の顔が修二に見えないようにした。
俺…。今きっとすごい顔してる。
修二「…」
ヤバイ…。傷を見た瞬間。ゾッとした。修二には、あの擦り傷よりもっと深い傷がある。俺はきっと、その傷を抉ってきた。
修二がセックスに積極的じゃ無いのは、そうゆうことなのか?
むつ「…二度と、触らせないから」
修二「…。大丈夫。僕、男だから…」
むつ「男だよ、男だからなんだ!つれーもんはつれーし、悲しいことは悲しい、自分より強いやつや敵わない相手だっている。今度は守るから!今度なんかこさせないけど!次に何かでお前に呼ばれたらぜってー助けるから!!」
修二「…ありがとう、でも僕ちゃん男のコだから自分で何とかするよ?」
むつ「何でたよ!そこはアレだろ!『守ってね』で、俺に華を持たせるところだろ!?俺かっこ悪りぃーじゃん!」
修二「大丈夫、むつは泣いてもかっこいいから」
むつ「!!、泣いたんじゃねーよ、勝手に出たんだよ!!…華南には言うなよ」
修二「あー…」
ちょっと笑そうになってる修二にカチンときた。
むつ「ちきしょう!そんな口は塞いでやる!」
ーブチュー
修二「ん¨!」
ふざけた顔の修二の唇を塞いだ。
そんな軽いつもりだったのに。
修二の口は熱く絡みついてきた。求めるように深まるキス。
何度も何度も角度を変えて、深く深く求めあった。お互いを強く抱きしめ、もう、辛い目に合わせたくない、このまま腕の中に閉じ込めて、毎日甘やかしたいとさえ思った。
でも…、
なんだがさっきっから違和感がある。
それが、キスが深く激しくなると大きくなる気がした。
なんだ?
なんかさっきと違う。
修二「むつ?」
!!
修二に名前を呼ばれた瞬間、ゾクっと嫌な感じが背筋を走って、違和感の正体に気がついた。
ヤバイ!!
むつ「…あー…悪い修二、俺…トイレ…」
少し前かがみのまま修二からそっと離れて背中を向けた。
修二「…うん」
戸惑った感じの声にどうフォローしようか迷うが、ここは正当な理由がある。
むつ「ここ、谷崎の家だから、な」
修二「うん」
心配でチラッと修二を振り返ったが、修二は頬を赤くしていた。
よし、大丈夫!
少し急いでドアを開ける、廊下に出ると、すぐ向かいに脱衣所、覗くと突き当たりがトイレだったので、急いで入ってドアを閉めた。
冷や汗が止まらない。
いくら俺が鈍感でも、コレはヤバイことくらい分かる。
恐る恐るズボンの中の下半身を覗く。
そこにはもちろん俺のジュニアがいて。
俺はジュニアを掴んだ。
ゆっくり弄って上下に扱いて、頭の中は、今までしてきた修二とのエロい行為。
興奮する…
それなのに…
何でだ!?
シコシコシコシコ一生懸命扱いた。
何でなんだ!?
(修二『いやぁあ!!ーーーー』)
ーへにょ
むつ(勃たない!!!!!!)
どんなに頑張って扱いても、ピクリともしない俺のジュニア。
ヤバイ!
流石に俺でも分かる!こんなことが修二にバレたら、あいつを傷つける!!
ってか、俺もショック!!
ーコンコン
ギクッ!!
修二『むつ?大丈夫?』
むつ「おー、今出る」
ヤバイヤバイヤバイ!!
出るって言っちまった!!
ってかアレだよな、普通バレないよな!!ってか、なんで反応しないんだ!?さっきまで元気だったのに?
駄目だ、さっきホテルで聞いた修二の悲鳴が耳にこびりついて離れない。
修二の目の曇りも取れなくて俺凹んでる?だせぇー。ダサすぎる。落ち着け、こうゆうのは焦っちゃマズイ。ココは谷崎の家。キス以上は無いから、一旦落ち着こう。
よし、これ以上は怪しまれるから、出るぞ。落ち着け俺。修二にバレたら絶対マズイ。とにかく落ち着くんだ俺!
修二『…』
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