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狭い世界の外側と俺たち〜華南〜
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結局、むつの部屋に入って1分もしないで修二がとんだ。理性のとんだ修二は、もうムリと言いながら俺にしがみついて強請る。
完治したむつは、俺の前で元気なむつJrを自慢げに見せてきたから、美味しく頂き、マキコレクションで少しだけ遊んだら怒られた。
じゃれながら3人でキスをして、そのまま3人で繋がった。
修二『あっ…もっと……』
むつ『んあっ…おっきくすんなバカ』
華南『いやぁ〜2人が可愛すぎてぇ…』
3人でスる時が1番甘くて気持ちい…
きっとそう思ってるのは俺だけじゃない…
疲れて仲良く寝てしまった2人を見ながら、俺は、ここに至るまでの選択は間違いなかったと思った。
不思議と、3人でいてもバランスは崩れない。むしろ、3人でいることで、傾きが修正される。三角の内側でいくらぶつかったりもめたりしても、俺たちのつながりにひびは入らない。
百目鬼の件はショッキングで未だに怒りは消えないが、あれだけのことがあっても、俺たちはこうして一緒にいる。
それに、むつと俺が味方になった。もう、修二に秘密は無いはずだ。隠し事が無ければ、あいつに従うネタは無い。あっちはもう手詰まりのはずだ。
それに、あいつはむつを怒らせた。奏一さんや谷崎、俺も。もう2度と、あいつには修二に手出しはさせない。
幸せそうに寄り添って眠るむつと修二を眺め、この幸せを守り続けようと誓う。
眠りにつこうと狭くなったベッドに横になり。2人に触れる。2人を抱いていると、いつも幸せな夢を見る。
だから…2人も幸せな夢が見れてますように…
気持ちい…
柔らかな感触が髪に触れる。
優しい温もりは、何度も頭を往復した。
何かが、唇に触れた気がした。
修二「…起きて」
耳に響く…優しくて甘い声音。
ああ、今日も修二がむつを甘やかすように起こしてんのか…羨ましい…
しかし、やけに耳元で聞こえ…
修二「…時間だよ起きて、華南」
え!?
心臓が跳ね上がって思わず飛び起きた。
俺がいきなり起き上がったから、パッと俺をよけて驚いた顔の修二がいた。
華南「ご、ごめん」
修二「あは、元気だね…」
華南「あ…体は平気か?」
俺を起こす時の修二は、大抵着替え終わってる。でも、目の前の修二は寝巻きのTシャツと短パンのままだった。
修二「……大丈夫…。なわけないだろ」
ムスッとした修二はうなじが赤く染まっていた。
華南「ははっ、俺は手加減したんだけどな…」
修二「…アレで!?」
華南「修二だって『もっと』って…」
修二「ぎゃぁーー!アレは僕ちゃんであって僕ちゃんじゃない!!」
華南「俺は甘えて乱れる修二は大好物だけどな」
セックスでとんだ時にしかお目にかかれない〝淫乱に甘える修二〟。早く普段でもデレてくれればいいのに、なかなかにガードが硬い。まぁ、それも可愛いんだけど。俺やむつに一枚一枚鎧を剥がされて、変わっていくこいつは次はどんな顔をするのか楽しみだ。
修二「グッ…。そんなこと言って…、毎晩僕ちゃんがああだったらどうすんだ?昨日はむつとマキに、散々オモチャを試された後だったからろくに動けなかったけど、僕ちゃんが本気出したら凄いんだよ?大変だよ?華南の弾倉空っぽにしちゃうよ?」
チャラ男チャンネルでヘラッと笑った修二。
この子は、馬鹿なんじゃないんだろうか?
照れ隠しで言ってるんだろうけど、それは回答として不正解だ。
華南「それは、毎晩俺たちと抱き合ってたいっていうお誘い?俺は大歓迎だぜ」
修二「ばッ!!…馬鹿じゃないの!?」
華南「甘えりゃいいじゃん、俺もむつももっと修二に甘えて欲しくてたまんないのに、寂しかったり助けて欲しかったら呼べば飛んでくのに」
修二「よ、呼ばないよ!僕ちゃん男だし!そんな、女みたいなこと…」
華南「俺とむつは呼ぶよ」
修二「ッ!…。華南はずるい…、その…僕ちゃんが言った言葉を言い返す言い方…」
華南「お前が言った言葉だろ?言われて困るなら俺たちに言うなよ。むつだったら胸ぐら掴んで怒鳴られるぞ」
修二「…もう、怒鳴られたよ…。それより華南、1度帰って荷物まとめてきたら?バイトに間に合わなくなっちゃうよ?」
華南「ああ、俺はもう鞄に入れて置いてあるから…。むつもそろそろ起こしたら?」
いつもの光景が始まる。
優しく微笑む修二が、むつの髪を撫でて、起こしてるんだが寝かしてるんだかか分からない、優しくて甘い声で名前を囁く。寝ぼけたむつが修二の腹に巻きついて「眠い」って駄々をこねるのを愛おしそうに抱きしめる修二。可愛い…。じゃれ合ってる2人が、堪らなく可愛い。
修二「むつ、起きて。今日からバイトでしょ?支度は出来てるの?」
むつ「………あっ。出来てない」
華南「は?」
そして俺は、妄想した通りの光景を目にした。
眠い目をこするむつを、修二がシャワーさせるために風呂に押し込んで。部屋の中を熟知している修二が多少フラフラしながら、ボストンバックを引っ張り出し、着替えを詰めて、海パンとゴーグルとバスタオル。とにかく泊り込みに必要そうなものすべて綺麗に畳んで入れ。風呂から帰ってきたむつの髪タオルで拭いて着替えさせ、洗濯物を母屋に運んで帰ってきたと思ったら、菓子パンとお茶を俺とむつに渡して、修二も支度を済ませた。
やっぱ、良い嫁と、…子供だな…。
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