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狭い世界の外側と俺たち〜むつ〜
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俺たちは、少しだけ肩を落とし電車に揺られて海の家の民宿に戻った。
電車の中で、昼間修二に送ったメールの返事に気がつき、携帯を眺める。
《お疲れ様☆バイト大変そうだね(;^_^A
むつが一生懸命やってるって華南からもメールあったよ(^_−)−☆疲れてるんだから、メールや電話の時間を睡眠に回したら?今夜は兄貴がいないので、アヤちゃんに送ってもらってアヤちゃんの家に泊まります。アヤちゃん家、めっちゃ可愛い犬がいる(≧∇≦)☆》
昨日電話しなかったのを謝ったのに、電話もメールもいらないってどうゆうこっちゃ!?
ってか…
むつ「…アヤちゃん?アヤちゃんって奏一さんの知り合いだったのか?」
華南「マジ!?初耳…」
俺たちの知らない所で、何かが動いてる…
そう思えて落ち着かなかった…。
民宿に帰り着くと、副店長のキラリさんが出迎えてくれ、夕食を食べさせてくれた。
お風呂など、全部終わったのが10時半過ぎ。
俺は、先程の奏一さんのやりとりを思い出し、少し緊張しながら修二に電話した。
修二は、ワンコールで携帯に出て、その声は、少しだけ緊張していた。
むつ「修二?なんかあった?」
修二『え?何もないよ、電話くると思わなかっただけ…』
奏一さんに何か言われた?チキショウ声だけじゃ本当のこと言ってるか分んねぇよ!
むつ「昨日は悪かったよ!毎日かけるって言ったじゃん…てか、今アヤちゃんと二人きり?」
修二『あは、何心配してるの?兄貴と谷崎と四人だし、アヤちゃんは変なことしないよ』
奏一さんと谷崎がいると聞かされて、喉がゴクリと音を立てた。
修二『大人組3人は夜会始めてるから、僕は1人寝室だよ』
むつ「やかい?」
修二『家飲みだよ。兄貴あんまり強くないのに、谷崎がアヤちゃんのワイン開けまくっててる、飲ませれば絡まれるの分かってるだろうに何かあったのかな?今晩は皆泊りだね』
むつ「奏一さんたち…なんか言ってた?」
修二『ん?何も、3号店のことでなんかあったのかな?』
俺たちのこと、修二に言ってない?…。
修二『むつは?昨日は寝落ちだったんだろ?鼻に箸が刺さってたって?大丈夫なの?』
むつ「刺さってねぇーし!!誰から聞いた!?」
修二『ふふ、図星なんじゃん』
むつ「笑ったな!帰ったら覚えてろよ!」
修二『そんな先まで、むつが覚えてるとは思えないなぁ…』
むつ「ッ…くそ、マキのコレクションを駆使して快感攻めにしてやる」
修二『それも覚えてらんないんじゃん?くだらないこと言ってないでもう寝なよ』
むつ「お前と話してんのにくだらないとはなんだ!」
すると、突然俺の携帯が取り上げられた。
華南「あっ、もしもし修二?」
むつ「あー!華南!俺が喋ってんだぞ!」
立って電話する華南に手を伸ばすが、額を押さえつけられ、携帯に手が届かない。俺が暴れても華南は平然と修二と話を続ける。
華南「・・・。そうだな、明日は雨予報だから暇になりそうだな。お前もだろ?・・・。ああ、そうそう」
むつ「オイ!華南!変われ!!」
しかし華南は俺を押さえつけ、修二と楽しそうに会話していた。
華南「えー、俺は会いたくて会いたくて。股間はいつでも準備万端だぞ♪。!。あっ、…切れた」
むつ「お前何やっとんじゃ!!」
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
修二は、自分から切った携帯を握りしめ、見つめていた。赤面した頬を手で押さえ、自然とため息が漏れる。
修二「…毎日、電話してくんなよ………、声聞いたら…会いたくなる」
忽那「修二!」
修二「ッ!は、はい!」
忽那「奏一潰れたから引き取って……ッて、君はまだ携帯握りしめてるの?愛しのキミからの電話はまだなんですか?」
修二「ちっ、違うし!」
忽那「アレ?違うの?昨日は電話無くて遅くまで携帯握り締めたまま机で寝てたって奏一が言って…」
修二「!!。ち、違うし!!ってか!僕ちゃん酒臭い兄貴となんか寝ないし!アヤちゃん引き取って!!」
忽那「ふふ、はーい」
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