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狭い世界の外側と俺たち〜むつ〜
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修二は、可愛いけど馬鹿だってことを改めて認識した。
俺が毎日電話してるのは、そばに居たいけど居られないから。
俺は、修二が今日来て、ビックリしたけど超嬉しかったんだぜ。
なのに、修二が俺に会いに来たことを謝ってばかりいるし、修二の〝会いたいのを我慢できなかった〟っていうのを聞けて、俺も華南もすっげェ嬉しかったのに、何も分かってない。
修二「…めん…ごめ…ん…」
修二の中はこんなに俺たちを素直に求めて熱く締め付けるのに、とうの本人は何もないようにとりつくって隠そうとする。
修二をメロメロにするのは無理なんだろうか?
修二「…あっ…ッ…む…つ…ッ…」
むつ「…ッ…イくッ…修二」
修二「ッ…ッ…ーーーーー!!」
むつ「ーーーーー!!」
狭いトイレで、華南と俺は一回づつ、修二は感じ過ぎて前も後ろも何回イッたか分んないけど、修二にもゴムを被せていたので汚れはしなかった。
俺が自分のを処理してると、修二がズボンを履こうとして、その手を俺と華南がほぼ同時に止めた。
修二「え?」
驚く修二は、ギラギラと欲情した2人の獣に見つめられ、俺たち言いたいことを察して修二が羞恥に震える。
修二「ッ…む…ムリだよ…」
華南「何がムリ?ゴムは5枚あったんだから、まだ2枚、俺とむつで1枚づつ残ってるじゃん」
むつ「そうそう、それに分かってねぇみたいだけど、あんな風な爆弾投げこんどいて、俺たちだって我慢出来る訳ねぇだろ?」
華南「ああ、だいぶ不意打ちにデレてくれちゃって」
修二「…デレ?」
キョトンとした修二は、俺がキレた弁解で発した言葉が、強烈なデレ発言だと気付かなかったようで、暫く考えてから、理解した途端に茹でタコみたいに真っ赤になった。
修二「あ、あれは違うから!僕ちゃんは…」
華南「何がチゲェんだよ、さみしくて準備万端だったくせに、しかも、5枚とはヤル気満々じゃん。俺はすっげェー嬉しいけど」
修二「ち、違う!は、箱から出したのまんまポケットに入れただけで、5枚全部使うためじゃなくて!」
むつ「問答無用。ほら準備出来た、俺と華南、どっちから食べる?」
俺と華南が2人して4枚目と5枚目の新品ゴムを装着したものを修二になすりつける。
修二は真っ赤になったまま、チラッと俺と華南のを見て、目が欲情に潤んだ。
むつ「お前だけが我慢してたなんて思うなよ」
華南「俺だって我慢してる」
修二「ッ…、だ…め…」
華南「好きだぜ修二」
修二「…あっ」
結局、口では駄目だと言いながら、修二は、俺と華南とできっちり5枚使い切った。
マキ「うふふ、お帰り」
部屋に戻ると、全てお見通しのマキがニヤニヤしながら待っていた。
マキ「随分〝早い〟トイレだったね」
30分は立たってて、〝早い〟とは、だいぶ侮辱されてるが、仕方ない。修二がエロ過ぎたし、俺も華南もこの5日間ヌいてない。悔しいけど呆気なかったのは認める。
マキ「修二、今さっき携帯鳴ってたよ」
修二「あっ!きっと兄貴だ!」
奏一さんの存在を思いだしてドキっとした。
むつ「しゅ、修二!お前今日ココに来ること奏一さんに言ってんの?」
修二「もちろん。ちゃんと報告したよ。兄貴に折り返しの電話するね」
修二は奏一さんの携帯に折り返したみたいだが、普通に話してるようで、俺たちのことを〝聞いてる〟様子も無い。
奏一さんは俺たちがカミングアウトしたの修二に言ったりしないのか…、俺たちを避けさせることはしない…?
修二「むつ、華南、僕ちゃんもう帰るね」
むつ「えっ!夕飯一緒に食わねぇの!?」
修二「うん、ごめんねぇ、陽のあるうちに帰る約束したから」
そっか…。いくら夏で陽が長くても、百目鬼が狙ってるなら油断できねぇーか…。
むつ「…分かった。駅まで送るよ」
俺は、自分でもびっくりするくらいめちゃくちゃ落ち込んだ。
だってもっと一緒にいてぇーし…。
まだ、ヤッただけだ…。アレじゃたんねぇーけど。
もっとこう…話してたかった…。
送ってる途中も、マキは、水着キャルがってうるさくて。マジウザかった。
別れ際、柱に隠れて3人でキスした。
修二は相変わらず慣れない様子で、顔を真っ赤にするもんだから、また俺が笑っちまって、一瞬で終わっちゃう3人の甘いキス。
修二は、電車に乗る時にはキッチリ気持ちを切り替えて、小悪魔マキの首根っこを掴み、電車に乗り込んだ。
マキはまだ絡み足りないみたいにブーたれ。修二に怒られていた。
早くバイト終わんねぇ〜かなぁー。
3人でイチャイチャしてぇー。
修二達が帰る時、雨はすっかり止んでいた。
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「ちょっと離してよ!!」
女の大きな声に辺りを見回す。
すると、奈々がチャラい系の男3人に絡まれてるところに出くわした。
茶髪のチャラ系の男たちは、柄物膝丈の水着を着た長身、日焼けで程よく褐色に焼け、薄く割れた腹筋が見える細身のナンパな男達。
奈々「離してって言ってるでしょ」
男「いいじゃんちょっとお茶しようよ」
男「そんな嫌がんなよ」
むつ「奈々!」
俺が声を掛けると、全員が俺の方を向き、奈々は安心したように微笑んだ。
奈々「むつ君!華南君!」
男「何だよ、男連れかよ」
奈々の手を掴んでいた男が、俺達を見て奈々を突き放したから、奈々がバランスを崩して倒れこむ。すぐに華南が奈々を抱き起こしに駆け寄り、俺はチャライ系3人をギロリと睨んだ。
男「ッ…なんだよ、やんのか!?」
いかにものダサいナンパ男の癖に粋がりやがって、顔が引きつってんだよ、ダセェー。
男「チッ!ちびが!」
禁句に俺が一歩足を踏み出すと、目の前の男が、堪えきれず殴りかかってきた。
はい、正当防衛だかんな!
修二に口を酸っぱくして言われてる。
〝先にキレても手は出すな〟ってね。
見た目通りのチャラいパンチをした腕をかわして掴み、ぶん投げてやった。
奈々(キャー!むつ君かっこいい!!)
ついでに2人目も瞬殺してやると、3人目はビビって後ずさる。
男「あ…」
むつ「やんのか?」
凄んで威嚇すると、チャラ男は逃げようとして躓き、目の前に停車していた車とぶつかって尻餅をつく。
うわっ間抜け…。
っていうか。あのチャラ男がぶつかった車、ボロいけど、中に乗ってる男の人相半端なく悪いんですけど…。ヤバくない?
ーガチャ
案の定、柄の悪い屈強な男たちが2人、車から降りてきた。
趣味の悪い服装に、そっち系っぽい強面の顔。
強面「あ〜あ、車に傷がついたなぁ〜」
男「ヒッ!」
強面「どないする?にぃちゃん」
チャラ男の一人が捕まると、残りの2人が泡食って逃げ出す。
俺も流石にヤバイと思ったら、案の定強面がこっちを見た。
ヤバッ…
華南「オイ!」
強い力で腕を引かれ、俺は華南と走り出す。
強面が2人ほど追ってきてたが、華南は奈々と俺を引っ張て走り、なんとか強面を巻いて逃げた。
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