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抱きしめる俺たち
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熱い…
痛い…
苦し
男『すげぇ〜淫乱、これだけの人数咥えて満足しないなんて、修二君の相手は大変だぁ』
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ービクッ!!!!!
体の硬直で目が覚めた。
心臓がバクバクいっていて、嫌な感覚に、嫌な汗、嫌な夢を見た気がしたが、目を開けた瞬間何も覚えてはいなかった。
はぁ、はぁ…
真っ暗…
頭痛い…体が怠い…熱い…
ここは………………どこ?
真っ暗な部屋にやたらふわふわしたとこ。
頭痛に、倦怠感に、発熱…。
修二はゆっくりと体を起こした。
体にかかっていた布がスルッと落ちる。
自分が全裸であると気づいて、ゾッとした。
下半身に残る鈍痛…倦怠感は、セックスした後の感覚。
僕…、どうして…、ここは…?
あっ…。
奏一『修二!!』
断片的な記憶をたどると、自分が攫われたのを思い出す。兄貴と再開できず、強面の男に車に連れ込まれ裸に剥かれて…薬を…
百目鬼『洗わなきゃ後悔するぞ!』
あっ…。百目鬼さん…。百目鬼さんが助けてくれて…。えっと…。それで気を失って…?
違う…その後…。
マキ『躾直してあげる』
そうだ…マキが…来て…
マキに足を開かされ、散々弄られて…
修二「ッ!!」
ゾクっとした感覚に、自分が淫らにねだってセックスしてる映像が脳裏を過る。
断片的な記憶は、どれも淫らに喘ぐ自分。
そして耳に響いたのは…
華南『…修二…』
華南の声だった。確かに華南の声だったのに…
百目鬼『そんなに良かったか?〝泉〟のペニスは…』
マキ『どうしたの?修二。誰のでも一緒なんでしょ?誰とでも寝れる淫乱だって自分で言ってたじゃない。むつや華南のじゃなくてもいいんでしょ?』
百目鬼『次は、俺のを咥え込むか?』
!!!!!ーーーーーーーー痛ッ。
思考が凍りつく。
思い出したくない…。
手が震えて、頭が痛い。
震える手を顔の前に持ってきても、暗くて自分の手すら見えない。
しかし、気が付いた。枷が付いてない。
近くに人の気配がしてる…
寝息がわずかに聞こえていて、寝ている。
に、逃げなきゃ…。
ベッドで寝ていた体制と方向から、足元に向かってそっとベッドの端から床に足を降ろして立とうとしたら、バランスを崩してドタっと派手に転んだ。
!!…。
腰が抜けて立つことができない。
そんなに何度も…
自分がぶるぶる震えていることに気づいて、笑えてきた。
こんな風になるなんて思ってもみなかった。だってあの時は平気だったんだ。男たちに輪姦されて、最初は気持ち悪かったけど、全部気持ち良くなって…快感以外何も感じなかった。なのに…。気持ち悪い…今は自分の体が汚く思えてしかたない。
……助けて…
ッ………た・す・け・て?
思わず考えた思考に、疑問が浮かぶ。自分で差し出したんだ…。自分が招いた結果だ。助けて欲しいなんておかしい。
汚い上に浅ましい…
自分でなんとかしなきゃ…逃げなきゃ…、逃げて、何処かに隠れて…兄貴に迎えに来てもらって…。
華南とむつに知られないように。もし、知られたら……
…知られたら…?
………。
……………………。
ニゲナキャ…
ダレモイナイトコニ…
ドコカ…
トオク…
?「ッ!…修二!?」
誰かが困惑して裏返った声を上げた。
気づかれた!ど、どうしよう!
慌ててベッドの足元に寝そべって身を寄せる、掛け布団がベッドからはみ出ている影に潜り込んだ。
パッと電気が点いて、誰かがベッドから飛び降りた。バタバタと何処かに走り出し、目の前を素足が通過する。
華南「修二!?」
部屋の中に響いたのは、華南の声。
か…かなん?
確かに華南の声だ。
でも…でも…
通過したはずの足が戻ってきて、僕の前での止まった。
ッ…。もし、違ったら?
ゾワゾワした恐怖心が心臓に爪を立てる。
目の前の足が、膝を付き、こちらを覗き込む。30センチ位の至近距離、心配でたまらないと眉間をしわくちゃにした、華南がいた。
華南「修二…、落ち着いて。俺を信じて…」
優しい声で名前を呼ばれ、手が伸びてきたが、僕の体がビクッと強張る。華南は察してくれて手を止めた。
修二「ッ…」
華南「記憶が混乱してるんだろ?それは薬のせいだ。俺の話を聞いて、信じて。お前は俺とむつとしかシてない」
修二「!」
僕が何も言ってないのに、僕の不安を言い当てた。
華南「おいで、具合悪いだろう?喉も渇いてるだろ?水を飲もう、修二」
穏やかな優しい声。僕の過去を聞いた時と同じ、全て包み込むような眼差し。
焦らず、僕の気持ちが落ち着くのを待ってくれている。僕の気持ちが動くのをジッと見守ってくれている。
修二「……ん」
僕が頷くと、顔が近づいてきてチュッと触れるだけのキスをされ、華南が僕を抱き上げた。
華南は、僕が歩けないのを知っていたみたいで、「無理するな、どっか痛い?」と聞いてきたので、心配させちゃ悪いと思い、首を振る。
水を飲むのに、ベッドに戻るかソファーに座るか聞いかれ。
ベッドを見ると、むつがまだ寝ていて、起こすと悪いと、ソファーを指差す。華南は僕をソファーにそっと降ろしてくれた。
明るいところで見る部屋の中には、華南とむつと僕の3人しかいなくて、百目鬼さんが連れ込んだ豪華なホテルではなく、ワンルームで、部屋の装飾と窓が無いことから何処かのラブホテルだと分かった。
華南「水、飲ましてやろうか?」
華南が、ペットボトルの蓋を開けて水を口に含み僕に近づいてきた。
の、の、飲ますって口移し!?
ムリ!ムリムリ!!
僕が首を振ると、華南は優しく目を細め、ペットボトルを渡してくれた。
ドギマギしながらペットボトルに口を付けたら、思っていたより喉が渇いていたみたいで、500の水を全て飲んでしまった。
華南はバスローブを持ってきて、僕に着せると、自分はトランクスだけの状態で、僕の隣に座り。僕を横から抱きしめた。
華南「修二、キスしていい?」
至近距離で囁かれ、恥ずかしさでうつむいたら、華南の唇がそろっと重なり、伺うように華南の舌が唇の割れ目をゆっくりくすぐる。こそばゆい感触にドキドキしながら僕が舌先に応えると、華南は、甘い甘いキスをしてくれた。
華南「…はぁ〜マジよかったぁー」
唇が離れると、心底ホッとしたように僕を抱きしめて、長い長い息を吐く。
華南は、僕がもっと抵抗して、話もできないんじゃないかと心配してたと言い、震える声で僕をぎゅうぎゅう抱きしめ、ポツリと零した。
華南「あんな声…、もう聞きたくない…」
あんな声?
あんな声が何を指しているのか解らないけど、華南はパッと顔を上げて、真剣な表情で僕を見つめ、口を開いた。
華南「…今から言うことを、俺を信じて」
僕がコクリと頷くと、華南は昨日の出来事を初めから話だした。
華南の言っていることは、僕の断片的な記憶をなぞるようで、一致していた。
バラバラのパズルが順序立て並んでいく。
そして、僕は……
思い出した……
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