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抱きしめる俺たち4
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ーズキッズキッズキッ…
心が痛む。
僕は、そんなつもりなかった…
華南「あんな…ひでぇーこと…」
ただ、守りたかった。
華南とむつ…
…自分を…
百目鬼さんが2人に何かしたなら…それは僕の責任で…
学生の僕らじゃ彼には勝てない…
学生…………
僕は、華南を見た。
僕の手は、自然と華南の頬に伸びる。
僕より大きい体。
僕より懐のデカイ男
でも、僕と同じ高校生。
僕はふと、思い出す。華南は、僕が過去の話をした時、本を読んで勉強したと言っていた…。トラウマを抱えた人間とどう向き合ったらいいか…、華南は、ずっと僕のために努力してくれていたんだ。
僕は、忘れていたのかも…華南が同じ高校生だってこと…。そこまで甘えてた…。
華南「俺を信じて欲しかった…」
ーズキッッ!!
信じてる…
それは本当…
マキ『修二は2人と一緒にいる気ないの?』
違う…。一緒にいたい…
ただ、2人が誰と一緒にいたいか選ぶ権利がある。
マキ『〝誰を選ぼうと本人の自由〟だなんて、むつと華南はノンケだから、将来自分が選ばれなくても仕方ないってこと?』
…。
仕方ない…。
そんなことはあって欲しくはないけど…。
高校生である僕たちは、いずれ社会に出る。
社会に出たら、何が起こるか分からない。
狭い世界の外側は、きっと刺激的で楽しくて、厳しいことばかりだ…。
万が一のために、余力を残しておきたい…。
僕は…。最後の最後、自分を守る力を残したいだけ…。
2人に全て晒して、ダメだったら…。
それは、けして2人のせいではなく、自然とどうしょうもないことがきっと起こる…。
僕の親は離婚し。兄は高校卒業してから彼女と疎遠になった。何が起こるかわからない。
その時、2人に全てを預けてしまっていたら、僕はきっと立ち直れない…。
2人を信じてないんじゃない…
違うんだ…
信じてる……信じてる…!
修二「…信じてるよ…、本当だよ…、高校卒業までかなって…思ったのは本当だけど。今は、そばにいられるうちは大丈夫かなって…、高校卒業しても、エッチしたり好きだって言ってもらえてる間は…」
華南「…好きだから、ずっと一緒にいるためにはどうしたらいいかって考えられねぇ訳?」
修二「ッ!」
華南「バイトだって、頑張って続けよう、仕事をより良く、効率良くやるにはどうしたらいいかって考えるだろ?いつかクビになるだろうって考えながら仕事するのか?」
修二「…ぅ…」
あまりに的確な例えに。言葉を失う。
すると。
もう我慢の限界だといった感じの声が飛んできた。
むつ「ゴチャゴチャこねるヤツに、ゴチャゴチャこね返しても長くなるだけだ。つまり修二は、俺たちが好きか?嫌いか?」
いつの間にか起きて、ベッドの上であぐらをかいていたむつ。
僕はすぐに答えた。
修二「好きだよ!…好きだけど…」
むつ「だけどじゃねぇよ!二者選択だ!一緒にいたいのか?いたくないのか?」
修二「いたいよ!」
むつ「じゃあ一緒にいりゃいいじゃん!」
修二「んな簡単な…」
むつ「簡単なんだよ!それにもうおせぇ…、お前がなんて答えても、俺たちお前と一緒に住むからな!」
修二「……………………………………ぇ?」
ぅ…え?
今…なんて?
むつ「ったく、こっちは何回心臓潰れるような気持ちになったと思ってんだよ。マジ心臓いくつあっても足んねぇーよ」
華南「俺は潰れたね。グッシャリと、エグイくらい無残にグッシャリと…」
むつ「華南がさっさと勃起させてさっさと2回イッてりゃあ良かったんだよ。普段無駄に勃ちまくってるくせに」
華南「勃つかよ!陵辱されて、拘束されて、尿道プラグ刺さってたんだぜ!?」
むつ「にょうどうぷらぐ?」
華南「チンコに釘刺さってるの想像してみろよ…」
むつ「………」
むつが絶句して真っ青になる。
むつ「修二ィ!!」
数秒停止したむつは、ハッと覚醒して叫び、ベッドから飛び出して僕ちゃんの所まで素っ裸で駆け込んできた。
むつ「ちんこは無事か!?びょ、病院いくか!?お、俺、そんなの知らなかったからいっぱい舐めて、いっぱい触って、いっぱい扱いちまったぁ!痛かったよな!ごめん!!」
えーーーーーーーーーーー!?
そんな恥ずかしいこと真顔で言わないでよ!
…ってか、言えない…口が裂けても言えない、百目鬼さんに尿道開発され済みで気持ちいいなんて、口が裂けても2人に言えない!!
修二「あの…、平気だよ、ちょこっと塞いだだけだから…。僕ちゃんのは無事だよ…」
むつは、華南に押し倒されたままの僕ちゃんのバスローブの間から、僕ちゃんのを覗き見て、傷が無いのを確認し、安堵した。
むつ「マジ良かったぁ…」
ところで…、僕ちゃん、さっき、むつに…、凄いこと言われたと思うんだけど…、き、気のせい?
むつ「チキショー百目鬼の野郎、今度会ったらちんこちょん切ってやる!!」
華南「むつ、切ったら殺人だ」
むつ「チキショー、やっぱ一発殴っときゃよかった」
むつは自分の掌に拳を打ち込む。
僕は、殴り合いになったら困るから、むつを心配で見つめると、むつもそれに気がついて、顔を寄せる。
むつ「安心しろ修二、高校卒業したら、俺ら一緒に住んでずっと一緒だからな、寝る時も3人一緒にだからな」
……………。
…………………?
…………………………え?
3人で…?
一緒に…住むって言った?
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