アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
夏休みな俺たち〜華南〜
-
風呂から上がると、いつもの朝のお決まりの光景があった。
修二の腰に巻きつくむつ、その頭を修二が愛おしそうに撫でている。
起こしてるのか寝かしてるのか分からない和やかな光景。
修二「…むつ、お風呂空いたよ」
むつ「ん〜〜……」
この朝の光景が俺は好きだ。
いつか、毎日見れる日が来るかと思うと、頬が緩む。
修二は、俺たちと一緒に住むと言った。
むつは、一緒に住むためにすでにバイトを決めている。
俺も、早く動き出さなきゃ…。
今日は天気が良く、日差しも強く暑い。
幸い、程よい風が吹いていて、日陰ならなんとか過ごせそう。
商店街のコンビニで、アイスクリームを買って、公園の日陰で涼みながら、夏休みについて話していた。
前半バイトで頑張ったのに、まだどこにも行けてない。
後半どうするか話しながら、俺の視線はアイスを舐める2人の口元に釘付け。
修二は綺麗に食べるけど。
むつはアイスの溶け方とか全く見てないから、バニラアイスが手に垂れてきたりして、それを舌で舐めとる。
そして、そうなるのがわかってるから、修二は濡らしたティッシュを準備していて、時々むつの手を拭いてやったりしてる。
ああ、夏とアイス!バンザイ!
海に行きそびれ、また行こうという話になったのだが、どうも面白い方向に話が進んでいる。
華南「え?俺がパーカー着用?」
むつ「そうだよ!」
むつは、海で水着になる時、俺にパーカー着用だと言って来た。
むつと修二が着るのは分かる…
ってか、着ないとまずくない?
あの可愛らしい乳首を見せびらかして歩くんだぜ?どこにオオカミが潜んでいるか分からない。
あの海には吉良さんも居るし、それに、マキとかマキとかマキとか……絶対現れそう。
むつ「お前が脱ぐなら俺も脱ぐからな!」
華南「ええ!?それはダメだよ!」
むつ「なんでだよ!」
華南「だってむつ、修二が上着脱いでいい訳?」
むつ「はぁあ!?ぜってぇー駄目だ!!」
修二「え?」
修二が、なんでそこで僕?って顔したから、俺とむつの声が揃った。
華南・むつ「「修二は絶対駄目!」」
2人して睨んだら、修二が縮こまる。
修二は反論しない…っていうか、今は反論出来ない。
何故なら、修二の体は今、俺とむつの付けたキスマークだらけだ。
華南「修二がダメなんだから、むつもダメでしょ」
むつ「だから、なんでだよ!」
華南「むつ、最近乳首ばっか弄るから少し膨らんでプックリしてきてるし」
むつ「マジで!?」
俺の言ったことに何の疑いも持たず、その場で服をめくって確認しようとしたむつ。
修二「ちょっ!ちょっと!」
華南「バカバカ!!」
俺と修二が慌てて服を下ろさせると、むつがびっくりして、笑った。
むつ「あはは、修二が慌ててるし」
修二「ッ…なんで笑うの?」
むつ「フッ…だって、嫉妬とかしねぇーのに、俺が脱ぐのは気にしてくれるんだ」
むつは面白がってお腹をチラチラさせて笑い、修二は、「やめなさい」って顔を赤くして叱るが、むつはさらに嬉しそうに修二をからかった。
ーブーブー♪ブーブー♪
修二の携帯が鳴り、電話に出たことろで、おふざけが終わり、修二がベンチから少し離れる。
むつは、脱ごうとした自分を修二が止めたことが凄く嬉しかったみたいで上機嫌だ。
華南「なぁ、むつ」
むつ「ん?」
華南「なんで俺も上着着用?」
するとむつは一瞬にして不機嫌になった。
むつ「何だよ、そんなに脱ぎてぇーの?ビーチでチヤホヤされていい気分か?」
ギロっと睨まれ、俺は驚いた。
…嫉妬!?
むつが嫉妬してる!?
華南「…えっと、それは…、嫉妬?」
むつ「…そうだよ!悪りーかよ!」
ちょっと耳を赤くして凄んでるむつは、ちっとも怖くない。むしろ…可愛らしい…。
華南「上着着るよ」
むつ「よし。んじゃ海の話しはお終いな、後は何だっけ?」
華南「旅行と祭り?」
むつ「ああ、そうそう」
旅行は来週行く予定。
のんびりすごせば修二の負担にもならないだろうし、修二も行きたがってるから、奏一さんに相談して、行く方向で調整中。
祭りは近所のもので、ちょっと計画がある。
華南「あのさぁ、祭りの日、浴衣着ない?」
むつ「浴衣?俺持ってねぇよ」
華南「ウチに4着あるんだよ。紺と紫と白と黒」
むつ「ああ、兄弟の?ってか色いっぱいあんのな」
華南「好きなの選べるぜ」
むつ「マジ」
華南「修二の浴衣、見たくねぇ?」
むつ「見たい!」
華南「じゃあ決まりな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
365 / 1004