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夏休みな俺たち〜華南〜
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昼ごはんを食べてお腹が膨れ、ちょっと休憩。店前のパラソルを一つ借り、そこにレジャーシートを引いて修二、むつ、俺でうつ伏せに並ぶ。
むつと俺はTシャツを脱いで少し焼くことにした。
修二はパラソルの日陰で焼かないようにしている。
むつ「おお、あのサーファーすげ〜」
波がそこそこあるから、結構サーファーがいて、むつは寝そべりながらそれを眺める。
修二「むつもやってみれば?」
むつ「俺!?ぜってぇーできる気がしない」
華南「あはは、むつ運動神経いいじゃん」
むつ「波に合わせるんだろ?俺には向いてねぇよ」
運動神経はいいのに、我が道を行くむつには、確かに波に合わせるのは向かないかもしれない。
むつ「おっ!あっちの女だ」
修二「わぁ…綺麗な立ち姿」
むつ「かっけェー」
2人がサーファーに釘付けの中、俺は2人を横目で盗み見るのに夢中。
むつの背中にムラムラして、修二がむつに柔らかく微笑むのにキュンキュン止まらない。
俺は今、ちょっと不思議な感じだ。
去年海に来た時は、3人でどの女の子がタイプだとか、どんな水着がイイかって話したりしてた。
今回、海の家のバイトの時、不思議とむつとそんな話は1度も出なかった。
正直な話し、女の子を可愛いと思わなくなったのか?と聞かれたら、そんなことはない。
綺麗系のお姉さん好きだった俺的には、今もお姉さん系は綺麗で、可愛いと思う。
しかし
俺は今となっては、
むつが1番可愛くて、
修二が1番色っぽく見える
そこらの女の子を見ても、心は全く動かないから、その話にならなかったけど。
むつもそうなのかな?
去年のあの時、修二は普通に俺たちと話していたけど、内心穏やかじゃなかったんだろうなぁ…、って思う。
むつ「ゲェッ!」
むつが何かを見つけドン引きで驚いた。
むつの見た方角を見ると、そこには人目を引くムキムキ外人がいた。
華南「なんだありゃ…水着?」
そこには、周りの人がチラチラその外人に注目している。その外人の水着は、ものスゴイものだった。
股間のモノに布が被さってるだけ、と言っていいだろう。
紐パンの片方の紐がほどけた状態と言った方が分かりやすいか。
片方からみたら超小さいビキニ履いてるように見えるが、反対側から見ると、裸に見える代物。
むつ「外人やベーな」
華南「あれポロリとかしねーの?どうなってんだ?」
むつ「華南履いてみたら?」
ケラケラいたずらっぽく笑ったむつ。
華南「いやいや、アレはさすがにないわー」
むつ「あはは、アレ日本人で着るやついるのかな?」
華南「いるんじゃん?ってかあんなの初めて見た、何て水着だろう?」
あの水着をむつが着たら…
鼻血が止まりません。
むつ「華南興味あるのかよ、俺に着ろとか言うなよ。ドン引きだから、なぁ修二、…!」
華南「ぁ…」
むつ「……しゅ…じ?」
そこには、
静かに、寝息をたてている修二がいた。
修二「…スー…スー…」
ードキドキ
やべッ…
俺もむつも、その気持ち良さそうな寝顔にドキリとした。
むつ「…疲れさせちまった…かな?」
心配そうな声を出すむつ。
俺は、思い出し笑いしながら、教えてやった。
華南「今日が楽しみで、昨日は眠れなかったみたいだよ」
むつ「は?小学生か…」
華南「フッ、むつだって行きの電車ではしゃいでたじゃん」
むつが膨れて修二の方に顔を背ける。
怒ってるむつ、激カワです♪
修二は30分くらい寝ていて、目が覚めると申し訳なさそうに謝ってきた。
俺とむつは、背中焼いてるのにちょうどいい時間だったと笑うと、修二はまた申し訳なさそうにした。
そのあとは、泳ぐのをやめ、吉良さんや本田さんに教わった岩場へ修二を案内した。
浜辺と違って人のいないそこは、大きな岩が幾つか折り重なり、山になっていた。
海の水の溜まっている岩場には、カニと小さな魚の姿がある。
華南「足の裏切ったりするなよ」
むつ「平気平気」
修二「はしゃぐと転ぶよ、むつ」
むつはさっさと先に進み、修二に手招きする。
むつ「早く早く」
修二「分かった分かった」
ここら辺は、ひと気の無い、裏的穴場スポット。
むつ「修二、見てみろよ」
岩に進路を妨害されながら、むつについて行くと、そこには緑とも青とも言えない何とも綺麗な海の色が広がっていた。
修二「うわぁ、綺麗」
人のいない場所は、綺麗な色の海が見れる場所が幾つかある。有名スポットではなく、地元の人が知るちょっとした場所。
この場所を吉良さん達に聞いた時、むつが絶対修二が喜ぶから連れて来たいと言っていた。
修二は、瞳をキラキラさせながら、予想通り喜んだ。
修二「こんな色してるの初めて見た、沖縄とか行かないと見れないのかと思ってたよ」
むつ「浜じゃなきゃ幾つかあるみたいだぜ。修二絶対喜ぶと思った」
修二の笑顔に、むつは、どうだ俺だってやれば出来るって自慢顔。
付き合ってから、俺達エッチばっかだったのを、むつは酷く気にしていた。
修二「ありがとう2人とも」
むつ「へへ、お礼はチューでいいぜ」
照れ隠しでそう言って修二に近づいて肩に手を置く。
修二が真っ赤になって慌てて回りをキョロキョロした。
華南「ここらは人がこないから、誰かに聞かれたりはしないよ」
修二の不安に答えてやると、修二は安心したのか肩の力を抜いた。
むつ「お前心配しすぎ」
修二「…うん、ごめん、でも後でね」
むつ「…何が?」
修二「ッ…人目無いかもしれないけど、ここ、外だから…」
むつ「だから…?」
察しの悪いむつに、修二は顔を赤くして、伏せ目がちに、こっそりむつに、耳打ちした。
修二「…ぅ…お礼は、あ、あとででいい?」
むつ「!」
真っ赤な顔でむつにこっそり耳打ち。
それが、間違ってた。
むつ「…ッ!…今のは、修二が悪い」
修二の手をむつが掴み、修二が驚いている間に岩場に押し付け、唇に噛み付いた。
修二「ん?!んンーー!!」
驚いて戸惑った瞳が、俺に助けを求めるように向けられた
が、
俺は、むつと全く同意見です。
修二が悪い。
修二「んふ…んっ…んンン!!」
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