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夏休みな俺たち〜むつ〜
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…
スッと、背中側が冷えた。
前側は暖かい…
身を縮めて温もりに擦り寄った。
ーパタン
扉の閉まる音で、ふと目を開ける。
目の前には浴衣からはだけた胸板。
…華南…
少しだけ日に焼けた肌、引き締まった筋肉。
ぼーっとする頭で、そこに顔を埋める。
クーラーを点けっぱなしだったみたいで、ヒンヤリした空気が背中に触れる。
…ちょっと…寒い………
…ん?
背中側が寒い理由に気が付き、振り返ろうとしたら、下半身に鈍い痛みのようなものがして、動きを止める。
っつーッ…。
…あー…昨日は…ヤり過ぎたぁ…。
昨日は、何回ヤったか、何度イッたか分からない。
上になり下になり、とろとろのベトベトになって。
体を綺麗にするために露天に3人で入って、体を洗いながら華南がじゃれてきて。露天に浸かった頃には、また始まっちまって。修二がのぼせちゃって…。
布団に戻ってまたイチャイチャしだして、もう無理だって言ってんのに華南が襲ってきて、俺が気を失ってたら、その間に華南が修二を散々イかしてて、スイッチ入った修二が凄くて目が覚めて、etc
とにかく…今までで一番凄かった…。
華南のエロ魔人ぶりと、底なし性欲と体力は相変わらずだけど。
…昨日は…修二が凄かった…、なんか…、回を重ねるごとにエロくなってる気がするのは気のせいだろうか…?
スイッチ入った時のあの表情…
修二『あッ!むつぅ…もっと…あん…もっとキスしたい…む…つ……むつ…好き…』
だぁーーー!!エロ過ぎたし!!
もっともっとって、俺が修二をヤってんのに完全に主導権持ってかれてるし…。
俺がメロメロにしてぇーのにメロメロにされてるし!!
修二にも華南にも今後勝てる気がしねぇ…。
ーガラッ
扉が開いた音に軋む体で振り向くと、トイレから帰ってきた浴衣姿の修二がいた。
修二「あっ…、ごめん起こした?」
俺が起きたから、すまなさそうな顔した修二。俺は首を横に振る。
修二「お茶飲む?」
気を使ってるのかなんなのか、修二はちょっと落ち着かない様子。
俺にペットのお茶を飲ませ、それをかたずける。どっか痛いとこ無いか聞いてきたり、クーラー消していいか聞いてきたり。
なんだかいつまでたっても隣に戻ってこない。
そういえば…、前に3人でエッチした後、初めて雑魚寝した日、朝方起きてたこいつがなんかウロウロしてたっけ…。
俺は、修二に向かって両手を広げた。
もちろん、俺のとこ来いよ。
って意味。
修二は顔を赤らめてこっちを見た。
さっきまで、すっげぇー大胆にエロいことしてたのに、〝エロスイッチ〟入ってないと未だに照れるって、どんだけ可愛く出来てんだ修二のやつ…
むつ「来いよ」
修二「ッ…うん」
だーかーらー、伏せ目がちに頷くな!
こいつ、朝からヤり殺されたいのか!
おずおずと俺の腕の中に入ったが、俺と修二の体に少し間があいている。
俺は広げた腕をそのままに修二を軽く睨む。
修二は、俺の言いたいことが分かってるみたいで、視線を逸らしてから頬を真っ赤に染めて、隙間を詰めて俺とピタリと体を合わせた。
俺は満面の笑みで微笑んで修二を抱き込む。
修二の心臓が、凄い早さでバクバク鳴ってて。
俺は、胸がきゅぅぅってなって、凄く愛しさが増す。
なんでいつまでも慣れねぇんだと思いながら。慣れないのは、修二が俺をすっげぇー好きだからなんだなぁ…。と、思うようにもなった。
修二は、遠慮がちに俺を抱き返す。
修二が、俺のこと好きでいてくれてすっげぇー嬉しい…。
俺、修二と付き合えてすっげぇー良かった…。
付き合ってから色々あったけど、結果こうなったこと、今こういう風に隣にいられて、すっげぇー嬉しくて…、なんか日増しに好きって感情が膨らんでる気がする。なんか、日増しに、バカになってる気もする。
華南はカッコイイけど、修二は愛しいって言葉がしっくりくる。
長年友達やってたのに、知らなかったことがいっぱいあって、今まであまり見せてくれなかった考え過ぎなとことか、恋愛に臆病過ぎるとことか、知った時は色々びっくりしたり悩んだりしたけど。それは、どう向き合ってやればいいのかって思っただけだし。
百目鬼のこと知った時は、すっげぇー混乱したけど、修二の隣に居てやりたい気持ちは少しも揺らがなかった。
今までひた隠しにしてた脆い部分。
俺は結局、取り乱して。修二を包むような力は無かった。
でも、これからは、そういう大人な男になるし、修二を捕まえておくことだけは譲らない。
修二にもいつか、逃げることじゃなくて、俺を捕まえて離さないって思ってもらえるように頑張る。
今回の旅行を機に、全部再スタートつもりだから、俺と、華南と、修二、ここから新たに始めよう。
むつ「修二…」
修二「…何?」
むつ「キスしよう」
修二「ッ…」
修二の心臓が跳ねる。一瞬目を伏せたが、俺のひとみを見直した。
ゆっくりと唇を近づけ、ゆっくり近づいてくるお互いの唇を合わせる。
それだけで胸がきゅぅぅっとして、ジワジワ溢れるような気持ちに満たされて、そしてそれをまた求める。
ゆっくりと唇を離して瞳を見ると、修二の瞳は俺をまっすぐ見つめてる。
むつ「…華南とも、しよっか…」
修二「…唇?」
むつ「へへ…」
修二「うん…そっとね」
2人で体を起こして、左側を下にして眠る華南の顔を、2人でイタズラするみたいに笑いながら覗き込み、修二と目配せしてそっと3人でキスした。
なんか、こういう、いいなぁ…。
すっげぇーいい気持ちだった…。
魔人を起こすまでは。
華南「お前らねぇ…、2人して朝から可愛すぎなんだよ、そんなにもっとヤられたい訳?」
あ…。それ、さっき俺が修二に思ったのと同じ感じ?
…ってか…無理だぜ…
華南は寝起きから瞳をギラギラさせて、朝の生理現象のせいかスタンバイは万全?
俺と修二がほぼ同時に後ずさる…。
華南「…まだ、朝早いし、たっぷりイチャイチャしてから朝風呂しようか…、な?」
むつ「…バ…バカだろ、俺もうケツいてーよ」
修二「ッそ、そうだよ、今日の予定もあるし」
華南「…2人が可愛いのが悪い!」
性欲魔人華南は、結局俺たち2人を好き放題した。
露天にはもう一度入れたけど…、チェックアウトギリギリまで離してもらえなかった…。
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