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夏休みな俺たち〜むつ〜
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8月20日
旅行から帰った次の日、俺たちは華南の家にやって来た。
華南「むつ、修二、何飲む?あっ、午前中にむつの大好きなドーナッツ買ってきたよ、好きなの食べて。な、だからそんな目で見るなよぉー」
華南は、俺と修二のご機嫌をとるために甲斐甲斐しくあれこれしている。
旅行で性欲大爆発した華南は、俺と修二がろくに動けなくなるまでヤりまくった。
そのせいで、まだ腰が重い。
華南「むつはアイスコーヒー、修二には紅茶入れてきたから」
むつ「…」
華南「なぁ機嫌直してよむつ、むくれてる顔ってムラっときちゃうんだよ」
むつ「てめぇーは本当、性欲の塊だな!」
俺が怒鳴っても、華南はニコニコしていて、さらにイラッとする。
華南「いやー、夏は服が薄くていけないよねぇ…、目のやり場に困る困る」
こいつは、本当にどうしようもない。
俺は暑いからランニングで肩とか胸元とか華南がジロジロ見てる。
まぁ、俺も修二が薄着だったら困るけど、修二は日よけに羽織りものを着るからましだ。
華南「まぁまぁ、コレで機嫌直してよ」
華南は、ベッドの上に、風呂敷に包まれていたものを広げ、順番に並べていった。
むつ「お!浴衣!」
ベッドの上に並べられたのは、紫・黒・白・紺の浴衣だった。
温泉にあった部屋着用の洒落っ気ない薄っちいのと違って、鮮やかな色にそれぞれ味のあるデザイン、想像してたのよりすっごい良さげだった。
華南「俺ら兄弟が着てたやつだけど、好きに着ていいし。どれもサイズは裾直せば着れるから」
修二「本格的な生地だね」
華南「田舎のばあちゃんが昔くれたやつ、まだ他にもあるけどそれは小学生の時着てたちっちゃいやつだから着れないね。これは中学の時着てたかな」
むつ「華南のはどれだ?」
華南「兄弟で着回ししてたから決まったのは無いけど、よく着てたのは紺かな」
むつ「羽織ってみろよ」
俺が服の上から羽織らすと、ちょっときつそうな感じで裾が短いが、裾は折ってあるから直せるらしい。紺の浴衣は渋い感じでパリッとして、温泉の浴衣とは全然印象が違う。
修二「似合うね」
むつ「かっこいい」
華南「マジ?惚れ直す?」
せっかくカッコ良かったのに、顔が緩んで台無しだ。
華南「俺はどれでもいいから、2人が好きなの選んでよ」
むつ「えー、どれにしようかな?ってか紫と白って俺には合わなそう…」
紫は、本当に葡萄みたいに紫で、金髪の俺が着たら、柄が悪すぎる。
白はなんだか大人なイメージで、明らかに俺より修二の方が似合ってる。
むつ「修二は?」
修二「えー、僕ちゃんはねぇ…」
華南「白とか羽織ってみれば?」
ちょっとニヤつきながら華南が修二に白の浴衣を服の上から羽織らせる。
修二「…あっ、コレって龍がデザインされてるんだね」
白地に白の龍が描かれていて、派手じゃない。しかし…
むつ・華南(白って…エ、エロい…)
似合ってる…似合っているんだが、そのエロい姿で人前に出していいものか…。
その時、俺らの心の声を声に出したやつがいた。
北斗「うわっ!エッロ〜」
部屋の扉の所にいたのは華南の弟の北斗。
華南「どあー!?北斗!!ってめー覗くんじゃねぇーよ!!鍵どうやって開けた!?」
北斗「鍵はかかってなかったよぉ」
華南「しまった!!」
北斗は、どうやら修二をエロい目で見てるらしい…。
俺がギロッと睨むと、ニコニコしながら俺を見てきた。
北斗「むつさんは、黒なんかどうですか?金髪でも締まって見えますし、大人なイメージですよ」
大人……
むつ「俺、黒にしようかなぁ」
俺が黒の浴衣を手にしたら、華南が後ろでボソッと一言。
華南「北斗にも乗せられてる…」
俺がギロッと華南を睨みつけ、華南がへらっと笑って目をそらす。
北斗「修二さんは白か紺がいいんじゃないですか?色白だからハッキリした色の紺なら映えるし、白なら色っぽいし」
修二「あはは、色っぽいって」
北斗「後ろから見たら女の子みたいにうなじ綺麗ですよ」
修二「そお?ありがとう♪」
修二のチャンネルが変わったの久々に見た。
あっ、そおいえば、チャンネル…俺たちにむかって変わってないな…いつからだっけ?
へらっと笑った修二は、白の浴衣を脱いだ。
修二を女みたいだなんて…北斗は男がいける訳じゃなさそうだな…。
いや、でも、油断は禁物。
その日は、華南が北斗にイライラしていたがなんとか浴衣を決めて、丈を測って修二と一緒に家に帰った。
お祭りの日がすっげぇー楽しみだなぁ。
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