アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺たちの道〜修二〜
-
だ、誰か…助けて下さい!……。
僕ちゃん、死んじゃうかもしれない…。
夏休み後半から、華南とむつが凶悪です…。
華南はすぐにイチャイチャしてくるし…
むつは探り探りだけど確実に僕ちゃんの〝ツボ〟を押さえだした。
華南はいい声とイケメンスマイル使って上手い具合に僕ちゃんを攻めてくるし…
むつは上目遣いしたり可愛いくじゃれてきたり、それでも僕ちゃんが言うこと聞かないとキス攻めにしてくるんです!!
すごい極悪でしょ!!
しかもむつに至っては、マキの調教講座を一回受けただけでオモチャ攻めのスキルを習得しちゃいました。
マキ恐るべしマキ恐るべし…
最近あの2人息ぴったり
マキとむつのバカぁーー!
もう爆発しちゃう!!
奏一「お前何やってるの?」
修二「あっ、兄貴…おかえり」
僕ちゃんが自宅の布団と上で苦悩していたら、兄貴が仕事から帰ってきた。
奏一「また携帯握りしめて、メール待ってんのか?お前ら学校で毎日会ってんだろ?」
兄貴の言葉に右手を見ると、僕ちゃんはガッチリ携帯を握りしめていた。
修二「ち、違うよ!これはたまたまで、待ってたのは兄貴だよ、今日早く帰ってくるって言ってたから…」
奏一は修二の話しを聞きながら、スーツから部屋着に着替え、リビングに置いてある晩ご飯をレンジであっためて食べ始める。
修二の家は狭いため、見わせる広さしかないので、どこに居ても誰がどこにいるのか分かる。
修二は、リビングのテーブルで食事をしだした奏一のそばに正座した。
修二「兄貴、3人で暮らすの許して下さい」
奏一「駄目」
兄貴は僕の方を見もせず、ご飯を口に運ぶ。
修二「谷崎先生から聞いてるだろ?俺たち真面目に授業も出てるし、テストも言われたこと守ってる」
奏一「それは学生のお前らがやって当たり前のことだ」
修二「…お金のことなら、僕は今年中に100万貯まるし、むつと華南は今月5万円分働いたから、引っ越すまでにそれぞれ35万は貯まるし…」
奏一「それは、1円も使わなかったらだろ?」
修二「ちょっと使ったとしても、150万あれば問題ないだろ?」
奏一は食事する箸を止めてため息を漏らし、修二に向き直った。
奏一「修二」
修二「…はい」
奏一「お前ら、卒業したらバラバラになるんだろう?なのになぜ一緒に住む必要がある。しかも男3人で」
修二「…だから…シェアだよ…。仲良しの人とか…インターネットで募った人で共同生活するの、流行ってるじゃん」
奏一「流行りとか、くだらない理由で一緒に住むな、それに男3人で家事分担できるのか?どうせ、最終的にお前が全部やるんだろ」
修二「…ちゃんと3人でやるよ」
奏一「一緒に住むってことは、やれ喧嘩したとかで簡単に放り投げられないんだぞ、家賃を払わなかったら、人様の迷惑になるんだぞ」
修二「喧嘩で放り投げるなんてしないよ」
奏一「トラブルが起きても自分たちで処理できなきゃならないんだぞ」
修二「自分たちでやる、兄貴に迷惑はかけない。トラブルは起こさないから…」
奏一「修二、お前だけ頑張ったって意味ない」
修二「…兄貴は、何か誤解してない?僕が2人の面倒見てるみたいに言ってるけど、僕が2人に色々面倒かけてて、支えてもらったりしてるんだよ、だから、僕はそれに見合うように頑張ってるだけだ」
奏一「…。卒業してまで2人にお前の面倒見せるのか?」
修二「…」
奏一「そこを考えた上で一緒に住むのか?2人にこの先もお前の面倒を見させて迷惑かけるのか?」
な…に……
…めい…わ…く…
…確かに…迷惑…かけてばかりだけど…
百目鬼さんの騒ぎに拉致事件…、僕は色々な人に迷惑をかけた…。実際、兄貴には頼りっぱなしで、朱雀の人達にまで動いてもらった…。
奏一「お前は、そこまで2人に甘えるのか?」
………。
修二「今までは、兄貴に頼りっぱなしで…面倒かけた…けど…、これからのことで、…自分のことは自分でやる。一緒に住んだからって、2人に甘えて面倒かけたりしない、2人に迷惑はかけない」
奏一「……一緒に住んだら迷惑はかかるんだよ、お互いにな」
修二「僕は、2人に迷惑かけられたことなんかない」
奏一「…修二、俺は反対だ。それでもあの2人と一緒に住みたいなら勝手にすればいい」
修二「兄貴の許可なしに動いたりしない」
奏一「……とにかく、俺は反対だから…」
…あに…き……
…。
迷惑……
僕は、最初、兄貴が三人暮らしを反対するとは思わなかった…。
いくら過保護だって言っても、僕がやりたいってお願いしことを、駄目だと言ったことはない…。
むつのところに入り浸っても、夏休みの旅行も……、僕が薬でおかしくなった時も…むつと華南をうちに泊まってそばにいるのを許してくれた…。
兄貴は…きっと僕ちゃんが、むつと華南と付き合ってるの気付いてる…。それでも何も言ってこなかったし、一緒にいることに口を挟んだりしてこなかった…
だから…こんなに反対されるとは思わなくて……。
どうしたらいいんだろう…
確かに…2度も攫われる面倒ばかりかける僕じゃ、面倒は起こさないなんて信じて貰えないよな…。
それとも…、僕が勝手に兄貴は大丈夫だと思ってるだけで……
男を好きなこと……
気持ち悪いとか……
………。
どちらにしろ…、高校を卒業したら…一人暮らしするつもりだった…。
兄貴がいつまでも実家にいるのは、僕がいるからだ…。だから…僕が家を出て自立すれば、兄貴の負担を減らせると思った…。
…
…兄貴…面倒な弟で…ごめん……。
ーピロリン♪
あっ、むつからメールだ…
《バイト終了!今日は初給料もらったぜ!最初だから手渡しだった!明日は俺バイト無いから文化祭の準備おわったらクレープ奢ってやるよ!文化祭の下見な!心配しなくても貯金の分の5万はあるぜ!》
ああ、もう10時か…。
ふふ、むつがクレープ食べたいだけじゃん。
甘いもの食べてる時のむつって本当に可愛いんだよなぁ…ボロボロこぼしていっぱい頬張ってクリームほっぺにつけちゃって、リスみたい。ふふ…。
あっ、華南にもメールしとこ。
3人の中で、むつが一番面倒くさがりなのに、何故か9月に入ってからメールが良く来る、おはようからおやすみまでメールしてくれて、バイトの日はその日の報告を言ってる。
時たまバイトに疲れたむつが寝落ちしておやすみが無いと、ついついそのメールを待ってしまってることに気づく…。
えっと。
《1ヶ月お疲れ☆よく頑張りました(・ω・)ノなでなで。早く寝てね☆明日楽しみにしとくよ☆》
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
390 / 1004