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番外編33ひと夜咲く純白の花の願い
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素早くズボンだけを脱ぎ捨てて、起き上がろうとする百目鬼さんを仰向けに押さえつける。
僕は、朝シャンした時に、何があってもいいようにすでに綺麗にしておいたから、準備は万端。そして当たり前だけど、僕と百目鬼さんは同じシャンプーの匂いがする♪
百目鬼さんは、本気の抵抗とかまでではないけど、モゾモゾ動いて逃げようとする。
マキ「何で逃げるの?」
百目鬼「…このままは…、俺を縛ってくれ」
マキ「あは♪百目鬼さんて縛られたい人?」
百目鬼「とぼけんな!俺がキレたらお前に何するか分からねぇんだよ、昨日説明したろ!滅茶苦茶にしたくなる時があるって!お前は修二の友達だ、傷をつけたり酷くしたりしたくない」
マキ「友達を傷けると修二も傷ついて、今以上に嫌われちゃうから?」
百目鬼「ッ…」
凶暴で一途な百目鬼さん。
僕は、そんな貴方だから好きになった。
マキ「ふふ、僕は確かに修二の友達だけど、関係ないよ。修二に百目鬼さんとのこと話したりしないし。僕が百目鬼さんの事好きなのも、今百目鬼さんと一緒にいるのも修二は知らない、言うつもりもない。百目鬼さんが言わない限り、修二が知る事はないよ」
百目鬼「…」
マキ「そんな怯えた顔しないでよ」
百目鬼「怯えてなんかない」
マキ「僕が好きな人と何してようと、修二には関係ないし、酔った時の事も無理矢理じゃないし、なんなら後で一筆書くよ♪」
百目鬼「…」
複雑な顔した百目鬼さんは、自分の凶暴性に怯えてる。そして、修二への罪悪感でいっぱいだ。
百目鬼さんが怯えないように、縛ってセックスするのは簡単だ。でもそれじゃあ、性欲処理と同じだし、一回で終わっちゃう。
僕は、一回で終わらせたくない。残り数日しかない百目鬼さんを口説き落とすチャンスを無駄に使う気はない。
今更純情ぶって綺麗な顔だけ見せたって意味ない、夜の顔を含めて、僕って人間を知ってもらわなきゃ、たとえ淫乱だ色狂いだと罵られようと、毎晩セックスしたいくらい、淫乱なのは事実だから隠してもしょうがない。
マキ「…百目鬼さん、悪いんだけど、僕、我慢の限界なんだ♪」
百目鬼「は?」
マキ「…さっきっから、百目鬼さんの熱いのお尻に当たってて…」
飢えた瞳で見つめながら、腰をなすりつけると、百目鬼さんは顔を歪ませた。僕の淫らな姿に厳しい顔をして、自らの獰猛さを押さえつけるように食いしばる。
酷いことはしたくない、優しくありたいと戦う百目鬼さんは、僕にはひどく愛しいものに見えてしかたない、キュンと胸が締め付けられる。
ああ、なんて可愛い獰猛な猛獣…
僕が今、檻から出してヨシヨシしてあげるからね。
大丈夫、貴方は噛み付いたりしない。
大丈夫、貴方は…好きになった人を大切に出来る。
百目鬼さんにキスしようとして唇を寄せたら、苦々しくそっぽを向かれしまった。
チクリとするものを感じながら、仕方ないのでほっぺに口づけを落とす。
手慣れた指で、百目鬼さんのものにゴムをスルリとと付けて、彼の熱く雄々しいものを僕の中へ導いた。
百目鬼「ぐっ…、お前…どうしておざなりに無理矢理挿れるんだ、ッ切れちまうぞ…マゾか?」
マキ「その方が百目鬼さんが気持ちいいでしょ?」
百目鬼「そんなんイイわけないだろ。俺は、血は見たくない、それだけは勘弁してくれ」
そういえば、前にした時も、酔ってた時も、びっくりするぐらい丁寧にほぐしてくれた…
大抵の人は処女とヤってるみたいだって喜ぶんだけど、百目鬼さんは違うみたい。
マキ「あは♪それは失礼いたしました。じゃあ、もうちょっとほぐしてからにするね」
一旦百目鬼さんのを抜いて、ほぐし直そうとしたら、百目鬼さんの指が僕の後ろに触れてきて、思わず僕は避けた。
百目鬼「やってやるよ、お前が気持ちよくならないと意味ないだろ」
マキ「ダァーメ♪、百目鬼さんは寝てて、全部僕がやるから、手を出したらノーカンにするって言ったでしょ?」
百目鬼「…」
そんなことされたら、すぐイっちゃうよ。
百目鬼さんの上に跨ったまま、自分で後ろをほぐす様を見られてるっていうのは、かなり興奮する。こんな淫らな姿を見せて、百目鬼さんが引かないか心配だけど、百目鬼さんのは、今のところ元気♪
マキ「はふ……んぅ、もう、いいよね?百目鬼さんが視姦する(睨む)から、もう、感じ過ぎちゃって、挿れる前にイっちゃいそうで勿体無いから…」
百目鬼「……」
呆れたような眼差しを向けられてるのを感じながら目をつむり、百目鬼さんのものを再び僕の中へ導く。
マキ「ふあ…ぁ…」
百目鬼さんの…おっ…きい…、ほぐして広げたのに……、ギチギチで…さっきより…
マキ「ぁ…ふ、太い……」
百目鬼「ッ…、おい、不十分でねじ込むな」
マキ「ん…ちがっ…百目鬼さんのが…さっきより……」
百目鬼「…ッ…」
久々の挿入と、百目鬼さんのものだと思うと、上手く力を抜くことができない。
体が勝手に逃すまいと締め付けちゃう。僕って貪欲すぎ。
しまった…、一回抜いてから挑めば良かった。僕もなんだかんだずっと一人エッチ出来てないから…。
なんとか全て納めて、一息つく。
百目鬼さんを感じながら、自分が意外と浮ついて熱くなってることに気づいた。
そっか、告白しちゃったから、なんかちょっと違うのか…。
昂ぶる自分に深呼吸して、スイッチを入れ直した。
マキ「動くね♪百目鬼さん♪」
妖艶に微笑んで、濡れたジュピター色の瞳で百目鬼さんを見下ろして、ゆっくり腰を引き上げ、深々と落とす、騎乗位で徐々に腰を振るスピードを早めた。
マキ「ん…あっ、おっき…あ、あ、」
百目鬼「くっ…ッ…」
マキ「はぁ…百目鬼さんの…硬くて…当たる…んん…」
僕が動き出すと、百目鬼さんは力一杯目を瞑る。目の前のことに目を背け、猛獣を押さえつける。
百目鬼さんの行動の意味を分かっていたが、僕はあえて、違うことを口にした。
マキ「んあ…あっ、…どう…めきさん、そんなに僕がイヤ?それとも、別の人のこと考えてる?」
百目鬼「違う!」
百目鬼さんが慌てて僕を見た。
分かってる。百目鬼さんは、衝動と戦ってるだけ、百目鬼さんが〝身代わり〟ってことに異常に反応するのを知っててわざと逆撫でした。
百目鬼「お前は…」
マキ「僕は?」
百目鬼「卑猥なんだよ…」
マキ「どうもありがとう♪」
百目鬼さんが険しい表情をしながら、耳を赤くして僕を見つめてる。僕は、涼しい顔して対応したけど、心臓がドキドキと高鳴って、我慢の限界に来ていた。
気持ちいい…。媚薬とか使ってないのに、震えるほど体が熱くて、体より先に…心が持ってかれそう。
たまらず腰を早めて自分のものに手を伸ばし。
じっくりやって百目鬼さんを刺激するつもりだったけど…、快感に抗おうとする百目鬼さんってエロい…、もう…無理…イきそう…
百目鬼さんを感じてゾクゾクとしたものが駆け上がる。体も頭も熱くなりすぎてて…
夢中で百目鬼さんの上で淫らに跳ねて、自分で濡れて滴る前を扱き、とろけた瞳で百目鬼さんを見つめて喘ぐ。
百目鬼さんの快感に歪む顔に心の中は歓喜に震えて、もっと良くしたいと、さらに深々と彼を受け入れた。
マキ「あっ、あっ、気持ちいい、んはっ、百目鬼さんの太くて…中いっぱいッ…あんッ、百目鬼さん…イっちゃうよ…ああ…はぁ…、あっ、あっ、百目鬼さん……百目鬼さん…好きッッツ…」
百目鬼「ッ!!!…」
ほとんど無意識にこぼれた言葉で仰け反って。彼の腹の上に手で受け止めきれなかった雫をこぼしながら、絶頂と同時に体内で感じてた、ゴム越しに放たれた百目鬼の熱いものに体が震えた。
久々だから…かな…、もう…、感じ過ぎちゃって…ヤバイ…。
僕の予定では、僕が4回イくまでに百目鬼さんのタガを外すつもりだったけど、…こっちのタガが外れちゃいそうだよ…。
マキ「はぁ…はぁ…」
自分の内壁が、まだ震えるのを感じながら、百目鬼のゴムを変えようと思った、その時。
マキ「ひゃあッ!!」
百目鬼さんを見下ろしていた僕の視界が反転して、ベッドに押さえつけられた。
目の前には、
ギラリと光る獰猛な猛獣の目で僕を見下ろす百目鬼さんの姿が映った。
えッ?
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