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番外編43ひと夜咲く純白の花の願い
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あまりの寒さに体がブルブル震える。
これじゃまるで賢史さんを怖がってるみたいですごく嫌だった。でも、媚薬で疼きだしてた体と頭が水のおかげでシャキッとした。ハッキリした抵抗の意思表示で賢史を睨む。
睨んだところで、今の自分の表情が迫力に欠けるどころか、誘ってるみたいだってわかってた。それでも、睨まずにはいられなかった。
最初は心拍数が上がって体が熱いだけだった、けど、だんだん思考力が低下していく。だけど、これだけは分かる。
脱げと言われて、ホイホイ脱ぐ馬鹿がいるだろうか?
いや、いない!
賢史「…あー、悪りぃ悪りぃ、今の季節に水はなかったな、でも、火照った体にはちょうど良かったんじゃないか?」
マキ「…どうも」
賢史「…………」
僕が荒い息混じりでそう言うと、僕を踏みつけにしながら怒りだらけだった賢史さんの表情にわずかな変化が現れた。
賢史「…脱がないなら、手伝ってやるよ」
賢史さんは、僕の服を脱がそうと僕の体に触れてきた。
たったそれだけの事だったのに、僕の体には強い刺激を受けたように快感が走った。
マキ「ヒッ!?ぁ…え??やぁあッ…んあ!」
賢史「おいおい、ちょっと触っただけだろ?」
マキ「変!ぅん…んぁッ…だ…め…」
濡れた服を脱がそうと賢史さんが裾を掴んだだけだったのに、手が肌に触れた所と、布を引っ張られて乳首がビビッと電流が走る。
賢史「すげーな」
媚薬のあまりの効き目に賢史は目を丸める。効果を確認するように、マキのお腹あたりから手を突っ込み、柔らかな肌を撫でながら胸へと滑っていき、もう硬くなって震える突起をギュッと摘んだ。
マキ「ひぃ…あぁん!」
マキの切なげな声とともに、ビュッと白い液体が飛び散った。
賢史「…マジ?」
乳首を摘んだだけでイってしまったマキを、驚いて見ると、すでにとろんとした瞳を潤ませて赤らんだ頬は淫靡な表情を漂わせ、ハァハァと息を荒げていた。
賢史「どんだけいやらしいの?」
マキ「ふあ…ぁ…や…ぁあ…」
摘んだ突起をこねてみると、マキの体がびくびく跳ねて身悶える。
見てるだけで理性がぶっ飛びそうなその卑猥な魔性に、賢史は息を呑んだ。
賢史「…魔性…ね…」
なるほどと、心の中で思いながら、頭の中で警報がなっている。この子はヤバイ…と。
絶対に神のそばには置いておけないと…
マキの服を脱がせて、下着も剥ぎ取る。
その間中、マキは淫らな声で喘ぎっぱなし。
賢史「おい、マキ、俺に強姦されたくなかったら認めろよ。〝自分は神を騙すために近づいた、本当は神のことは好きじゃない〟って」
マキのとろんと潤んだ瞳の中に、強い意思を宿した光が残ってる。
その光は、賢史の問いに笑って答えた。
マキ「ふふ…い♪や♪」
賢史「この状態でも?」
賢史がマキの股を開いて抱え込み、たぎった股間をズボン越しに押し付けてきた。
〝このまま突っ込むぞ〟ってことだと、マキには直ぐにわかった。
マキ「ふふ…、僕は、神さんが好き…」
賢史「ッ!」
マキ「騙してなんかない、僕は…ただ…好きなだけ…あの不器用な…ライオンさんが…凄く…可愛くて…。貴方に何されても、その言葉だけは…曲げない…」
賢史「…」
マキ「…」
賢史「ふーん」
僕をじっと見つめる賢史さんは、僕の瞳の奥を見るようだった。
だけど、僕の意識は、だんだんハッキリしなくなる。
その後、意識は朦朧として、賢史にされるがままだった。
風呂場からベッドに運ばれた。
発情する体は止められなくて、悶えながら卑猥に蜜を垂らす。
賢史「いいザマだな。今、彼氏呼んでやったから」
意味を理解できないでいると、タオルで目隠しされた。
彼氏…?
…桜木さんの事?何で?
ああ…、彼氏に痴態を見せて絶望させようと?
それとも……
2番目の考えが頭を過ぎった時。それが現実になると思い知らされる。
顎を持たれて正面に向けられ、その動作にすら感じて喘ぐ。そんな僕を賢史が鼻で笑いながら、僕は鼻をつままれた。
息が苦しくて大きく口を開けた瞬間、液体を流し込まれた。
マキ「ッ!」
抵抗して口から零しても、鼻をつままれ息が出来ず、液体を飲む込んでしまう。
マキ「んぅ!…グッ!ゲハッゲハッ!ゴホッ!ゲェー」
賢史「悪りぃ悪りぃ」
ゴホッゴホッ!謝んなら最初っからやるな!
やっぱ、惚れ薬飲ませてきた…
マキはこのあとの事を覚悟した。
が、賢史は思いもよらない一言をいった。
賢史「じゃぁ、俺は帰るわ」
マキ「?」
賢史「ハハッ、何驚いてんの?それとも俺とヤりたかった?そんなの嘘だよ。ビビるかと思ったけど全然なんだもん」
マキ「…」
賢史「魔性のマキ様と一発は魅力的だけど、お前危ないわ。すげー煽られる滅茶滅茶にしたくなる、一度でも味わったら取り込まれそうでかなわないからな」
マキ「なら、解いて♪」
賢史「お前、態度が憎たらしいんだよ。修二の代わりなら修二の可愛げも勉強しとくんだったな」
マキ「だから、僕は朱雀と関係ない」
賢史「どうでもいい。神の前から消えてくれりゃあな。お前が神を苦しめてるのは事実だ。惚れ薬で別のやつに惚れて、もう俺たちの前に現れんな。本当は飢えた狼共の中に放り投げてやりたいけどな」
マキ「…」
賢史「それとも、俺に虐められたって神に泣きついて、僕ってかわいそうでしょって同情を誘って優しくしてもらうか?」
かわいそう…
同情…
その言葉…、僕は死ぬほど嫌いな言葉だ…
賢史「まぁ、お前が泣きついた所で、俺はお前を強姦したわけじゃないし。お前は今から彼氏とズコバコやっちまうんだ、その上で、神は、俺とお前、どっちの言葉を信じるかな?」
それは、考えるまでもない問いかけだ。
賢史「おっと、そろそろかな?」
賢史がマキの細い首に手をかける。
賢史「じゃあな、次、現れたら、殺すよ」
そう言って、頚動脈を押され、僕は失神させられた。
この後。
何が起こるかは容易予想がつく。
呼び出された桜木さんが部屋に入り、僕の有様に驚いて拘束と目隠しを取ってくれる。
目を覚ました僕は、一番初めに桜木さんを見て、桜木さんに恋するだろう。
惚れ薬と媚薬の回りきった僕は、桜木さんを押し倒して、桜木さんを襲うんだ。
熱烈に口説いて好きだと言うだろう…。
今朝までの百目鬼さんの温もりも感触も何もかも残らないほど…何度も桜木さんと体を重ねる。
惚れ薬は、1度僕が射精すれば効果が薄れて消えるけど、媚薬の効果は続く…
1度火のついた僕の体は、桜木さんを何度も求めるんだ…………………。
百目鬼さんに振られたその日に、別の男の跡をつけた僕を見たら、百目鬼さんは僕に呆れるだろう。僕が何か言ったとしても、賢史さんが先回りしてるだろうし…
そうやって何もかも無くなるんだ……
…
全裸で囚われたホテルの部屋の扉の前で、足音が止まった。
気絶してるマキは、それに気付くことはない。
ーガチャッ…
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