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番外編56ひと夜咲く純白の花の願い
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明日、酔いが覚めた時
百目鬼さんが覚えてないならそれでもいい
覚えていて後悔するならそれでもいい
覚えていて何か変わるなら…
それが嬉しい方なら…それがいい…
でも多分…百目鬼さんは不器用だから、あれもこれも抱えたままでは動けない…
百目鬼さんが息のしやすいようになれば…それでいい…
一週間ちょっと一緒にいて、楽しい時もあったけど…百目鬼さんはずっと苦しそうだった。
賢史さんも言ってた。僕がいる事で百目鬼さんは修二とのことを思い出し、苦しんでるって…、その通り、百目鬼さんは苦しんでた。
抱き合い、口付ける…
何度も何度もお互いに唇を重ねる。
苦くて切ない大人のキス。
時折躊躇うようになるけれど、僕は潤む瞳で見上げる。
百目鬼さんは僕の瞳が苦手だと言った。
それは、いつもへらへら僕が笑うのに、瞳は切なげに揺れるから。
その瞳が愛らしく…時に泣かせたい衝動にとらわれると眉をしかめる。
僕の本当の心は何処にあるのか暴きたくなる。と、言っていた。
だから、このジュピター色の瞳で見つめる。
百目鬼「ッ…」
マキ「…百目鬼さん…余計な事は考えちゃダメ…、僕を見て…、僕を泣かせる方法を教えてあげる」
百目鬼「…俺は…泣かせたいわけじゃない…、俺はそんな事したくないんだ…」
マキ「ふふ、シー、……大丈夫」
人差し指を百目鬼の唇に当てがい言葉を摘む。
妖艶に微笑み、切なく揺れる瞳で見つめた。
マキ「特別な事じゃないよ。縛ったり追い込んだり責め立てたりしなくても、人の本音は引き出せる。ほら、触って…」
百目鬼さんの大きな左手を取り、僕の胸の上に置く。右手を取って頬に当て。
百目鬼さんの大きな右手に頬をすり寄せ愛しむように見つめた。
僕の心臓がドキドキと早い鼓動を刻み、僕のトキメキも緊張も何もかも百目鬼さんに伝わる。
マキ「触れれば、相手が本当はどう思ってるか分かるよ。僕が教えてあげる。ね?もっと触って…」
マキの艶やかな声に誘惑されて、百目鬼の右手が頬を伝い、顎に触れ、そのまま首をなぞって肩にかかる髪に触れる。
ふわふわの猫っ毛は柔らかくて、そのままうなじに触れて髪を指に絡めた。
マキ「ふふ…くすぐったい…」
妖艶に微笑むマキの鼓動は、余裕そうな表情と違い、激しさを増す。
その激しい鼓動に、百目鬼はたまらない気持ちになって、マキのおでこにおでこをくっつけて大きく息を吐いた。
百目鬼「ふぅー…」
マキ「クスクス、緊張が移っちゃった?」
百目鬼「ッ…お前…表情と中身が合ってないんだよ…」
衝動を抑えようと目を瞑る百目鬼に、マキはクスクス笑いながら、イタズラにぺろっと百目鬼の唇を舐めた。
百目鬼「ッ!…馬鹿だろ…」
マキ「ほら、目は瞑らない…、僕を見て…、僕の鼓動だけじゃないよ…」
マキの白い体が、変化していく。
色白の肌が桃色に染まり、触れられてるだけで期待に膨らんでいる。
マキ「ほら、触って…」
誘う瞳、その体に触れているだけなのに、マキの体は変化を続ける。
背中を撫でると、それだけだったのに小さき震えて吐息を漏らす
マキ「ンッ…はぁ…」
甘い吐息に誘われて目の前の唇に唇を寄せる。
愛撫と呼ぶには足りない、ただ体のラインを確かめるようになぞるだけなのにマキの色香は増し吐息を奏でる。
マキ「ん…ンぅ…ぁ…」
瞳は潤み、バクバクと鳴る鼓動は、百目鬼を刺激しながら、淫らに誘って絡みつく…
マキの鼓動につられてドキドキと百目鬼の鼓動も早くなる。触れてるだけなのに、全部百目鬼の指先だけで溶けていく…
マキ「ン…はっ…ぁ…」
百目鬼「ッ…マキ…」
マキ「ね?…触れ合ってるだけで、嬉しいって震えてる。百目鬼さんにはどう見える?僕は、貴方に触れられて、そばにいるだけで、こんなに緊張して、心が震える」
へへっと照れ笑いしてほころぶ笑顔。
潤んだ瞳と目が合った瞬間、百目鬼は心の中に別の衝動が生まれた。
その感情を止めることが出来ずにマキの体を抱きしめた。
ただただ強く抱きしめて、その強い感情が何なのかわからぬまま、衝動のままマキに口づける。
熱く激しく激情のままに唇を重ねて舌を絡めると、マキは甘い蜜を舐めるようにうっとりと百目鬼の口づけに応える。
ドキンドキンと高鳴る鼓動は、もう、どちらのものか分からないほどお互いが早く大きく脈打ち聞こえてる。
百目鬼がマキを押し倒そうと覆いかぶさろうとしたが、マキはそれを感じとると百目鬼を逆に押し倒す。
百目鬼の上に馬乗りになって、軽く唇に口づけた後、ニコリと微笑む。
マキ「百目鬼さんは触るだけ、僕がどんな風に乱れて泣くのかちゃんと見てて、百目鬼さんを好きだと思ってるか人間が、百目鬼さんと繋がったら、どんな風にとろけるのか見て、触って、確かめて…」
キスで昂った百目鬼のものを、再びマキの蕾に当てがい、ゆっくり深く沈めていく。
マキ「はぁ…んん¨ッ……おっき…い…」
百目鬼「クッ…」
キュンと締まるマキの中は、熱く震えてもっと奥へと誘うようにうごめいて締めつける。
マキの体が歓喜に震えるのを両目でしっかり見届け。全て呑み込んで息をついたマキは、酔いしれるように百目鬼を見下ろして、妖艶に微笑んだ。
マキ「動くね♪」
高揚した肌が、桃色から紅色に色づいて震えて跳ねる。甘い吐息を漏らしながら、百目鬼のものを深くに受け入れ、まるで甘いお菓子を頬張るように喜びとろけた瞳で百目鬼を見つめる。
マキ「あっ…ああっ…めきさん…」
マキの腰使いに百目鬼も直ぐに余裕がなくなり、堪らず下から突き上げる。
マキの体が突き上げるたびに甘く泣き震えて仰け反り、イヤイヤと首を振る。
マキ「あっ…ダメ…イっちゃう。…そんな風に奥ばっか…イっちゃうよぉ…」
堪らないほど可愛い魔性。
触れたところがビクビクと震えて、突き上げるたびに甘くのけぞる。
酔いしれた瞳が百目鬼を切なく情熱的に見つめてきて、百目鬼の中の甘い衝動は凶悪な衝動よりさらに膨れ上がる。
マキ「あぁ…んぅッ…あん!……さん…じ…ん…さんッ…神さん!」
求められてそれに応えたくて、百目鬼はマキの体を確かめるように撫で、強く抱きしめた。
マキ「っハァああ!」
ビクッとのけぞる体は、面白いくらい百目鬼の一つ一つに反応する。
触れれば震えて締めてけ…
抱きしめれば仰け反って緊張して…
口づければ赤らんで甘くとろける…
突き上げれば歓喜に震えて甘く泣く…
百目鬼「くっ…マキ…」
マキ「あっ…んはっ…ああっ…」
百目鬼「マキ…」
マキ「ひぅ……や…そんな呼んじゃダメ…」
百目鬼「マキ…」
マキ「あん!…じ…んさ…んぅ!んンッ」
優しく甘く触れれば触れただけ甘くとろける。柔らかで滑らかな肌は、触れるたびに応え、どんどん甘みを増して喘ぎ泣く…
マキ「あっ、あっ、あぁアッーー!!」
百目鬼「…マキ!」
その湧き上がる熱は…
一度で冷めることなく…
何度も何度も際限なく心の中を燻って…
マキを甘美に震えさせ甘く泣かせた…
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