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番外編93ひと夜咲く純白の花の願い
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今度は僕が瞳を瞬く。
何度瞼を閉じて開いても、百目鬼さんの真剣で睨むような瞳がそこにあって、覚めない。
何度瞬いても、百目鬼さんは冗談だとは言わない。
ってか、百目鬼さんはそんなこと言うキャラじゃない。
睨むような真剣な瞳が近づいてくる。
眉間のシワは相変わらず濃くて…。ってか、もう癖になってる?
おでことおでこをくっつけて、至近距離で瞳を見つめ合う。
百目鬼さんの漆黒の瞳に僕が写ってる。
ジュピター色の瞳を揺らしながら、戸惑う僕が…。
百目鬼「左手、見せてみろ」
僕は一瞬身を硬くしたが、素直に左手の掌を見せた。緩く開いたその手を百目鬼さんはそっと触れて傷を見た。
傷は、第二関節のとこだったから、手をめいいっぱい開くと、またすぐに切れてしまう。やっと貼った薄い皮膚が見えて、百目鬼さんから安堵の吐息が聞こえた。
目の前の百目鬼さんの瞳がまた僕を見た。
見つめられて息がうまくできない。
ドキドキと脈打つ僕の緊張が、触れ合ったところから全部バレてる気がした。
百目鬼さんはそのまま僕の唇に触れ、キスしてきた。さっきと同じ甘いキス。ゆっくり確かめるように中をなぞって、ゾクゾクする濃厚な口づけ。
マキ「んぅ…ン…………ッ…んふう¨!?」
目眩がする。
口づけてるだけなのに酸素が足りない。
甘いキスに酔っていたら、百目鬼さんが僕のそそり立つものに触れてきた。
ビクッと体が痺れて、触れられた場所が熱い。
百目鬼さんのビックリするような返答に頭がぶっ飛んで忘れていたけど、尿道プラグは刺さりっぱなしだし、媚薬でだいぶ下半身は痺れてた。
ツツっと指先で濡れてる場所をなぞって、尿道プラグに指をかける。
それだけで、ビクビクと太ももが痙攣してイッてしまいそうな感覚に頭が痺れる。
今にもとびそう…。
夢のような返答に現実味が持てない。
夢で何度も見た惚れ薬を飲んだ時の百目鬼さん。それに近い…
何度瞳を瞬いても消えない。
朝になるといつも消える百目鬼さん…。
まだ外は暗い…というか、夜になったばかり…
今日は長く夢を見れる…
まだ…夢の中のよう…
夢なら覚めなければいい…なぁ…
目の前の睨むような瞳が、意地悪そうに笑う。
百目鬼「コレ抜いてやってもいいが、…さっき喜んでるとかって言ってたな、ココ弄られんのがイイのか?」
マキ「ひィッんッ!!」
尿道プラグが刺さってるのに透明の液体が溢れてくるのを見た百目鬼が、尿道プラグを摘んでグリグリ回転させるものだからマキはたまったもんじゃない!
マキ「ィッ…ああ¨あ¨!あっ!…あうッ!」
尿道の中の前立腺を擦られて、電気が走って頭まで痺れ身をよじる。叫びは全て甘くなり媚薬が回っててさらに上がった感度が、マキの理性の壁を破壊しそうになっていた。
百目鬼さん…。
百目鬼さん……。
朝になっても消えないで…
朝になって後悔しないで欲しい…
一時の夢なら
覚めないで…
そばに居られるなら…
ご主人とペットで構わない…
それ以上望んだりしないから…
我儘言わないって誓うから…
朝になっても隣にいて…
百目鬼「痛いどころか、開発済みだな」
低い声がボソッとさらに低くなり、納得したような不機嫌なような声がしたけど、マキはそれどころじゃない。
百目鬼は、マキの体が開発され済みであるという分かりきっていた事実を確認し、分かっていたが、メラッと内心に嫉妬の炎が揺れる。
銀色の棒を摘んでズボズボ擦り付け、快感でビクビクと小刻みに跳ねるマキを見下ろしながら、自身の熱い滾りをマキのとろけきった秘部にあてがった。
マキ「ッ!?百目鬼さん!だ…」
今はダメ!!
滾った熱が押し当てられたことに気づいて、マキは慌てて百目鬼を静止しようとしたが、百目鬼は構わず、一気にマキを貫いた。
ーズチュッ
マキ「ッーーー!!!!!!!」
ズン!っと一気に奥まで突き上げられた衝撃で脳天まで痺れた快感で、声にならない悲鳴を上げながら体は弓なりに仰け反って、痙攣しながら絶頂に達した。
もちろん前は塞がれたまま、射精することなく、入っててきたばかりの百目鬼のものを食いちぎらんばかりに締め付け、百目鬼も眉を顰めた。
百目鬼「くッ!!……ッ。挿れただけでドライでイッたのか?お前は塞いでても意味ないな…」
マキ「……」
ひくん、ひくんと余韻に震えるマキは、完全に視点が合ってない。散々焦らしてからの刺激に飛んでしまって、痙攣も止まらず。何より、思考は百目鬼の返答に驚き過ぎてガードが上がらなくなってるところに挿入されショートしてしまっていた。
百目鬼「マキ」
マキ「…ッ…」
耳元で名前を囁くと、痙攣してる中がキュンと締まる。
百目鬼「マキ、飛ぶのはまだ早いぞ」
マキ「…ぁ…」
百目鬼「約束だったろ?素直になったら挿れてやるって…」
その言葉の本当の意味に、マキの飛んでしまった思考がたどり着くのは、全てが始まってから…
百目鬼は、飛んでしまって息の上がってるマキに優しく口づけてから、マキの腰を掴んで痙攣の治ってないのに動き出す。ジェルでたっぷり解された場所はグチャグチャに濡れていて卑猥な音を響かせ、さらに尿道プラグの刺さったままのマキのものを百目鬼の左手が包み込み緩くしごき出した。
マキ「はぁああァァ…!!」
約束通り、挿入してくれたが、プラグは抜いてもらえない。
前後の快感に狂わされ、マキは再び絶頂を迎える。
薄い青のシーツの上で乱れながら強く握りしめ。快感に思考が追いつかず、淫らに身をよじり乱れるだけの体は、百目鬼の手に翻弄されて溺れていた。
百目鬼さん!
百目鬼さん!
激しい攻めに跳ねる体は、痺れるような快感に侵され続け、脳まで溶けるような刺激にただ嬌声を上げる。
マキ「ぁあッ!…ああッ!」
ジュピター色の瞳は潤み陶酔したように定まらない。
激しい打ち付けにパンパンという音を響かせながら、その度に震えて跳ねる。
激しく突き上げられ、前を堰き止められながら扱かれ、渦を巻く終わりのないような快感攻めにられていたが、その激しさは、今までの乱暴な抱き方ではない。
百目鬼は、マキの締め付けに持っていかれそうになり歯を食いしばる、溶けて溺れるマキを見ながら、自分の中で新たに生まれた願望を満たすためにマキを攻め上げドライオーガズムを与え続ける。
それは、百目鬼の話を聞きに来てくれた修二が百目鬼に投げかけた問いの言葉から生まれたもの。
修二『…百目鬼さんの感じてる怖さ、分かるよ。でもさ、悲しくて泣かせるより、嬉し泣きの方を。嬉しさや幸せで溶ける相手の姿を見たいとは思わない?それは悲しませるより難しいし、甘えるの苦手な人はそうそう人に見せられないし、百目鬼さんなら幸せのフリかどうか見破れるでしょ?』
快感に痙攣して震えるマキが、戸惑ってるのが分かる。普段大胆に乱れて見せる体が、百目鬼の下でシーツを握りしめて震えてる。
ここまで飛ばせば、もう、偽れないだろうと。
百目鬼はマキの指に指を絡め、体を密着させて、マキに優しく口づけてから力を抜けるようにさせ、プラグに手をかけ一気に引き抜いた。
マキ「んン¨ン¨ーー!!!」
ービクン!!
開放の刺激に達して絶頂し。
同時に熱いものを注ぎ込まれて痙攣しながら、百目鬼に握られた手を強く握りしめる。
マキは、今日初めての射精と百目鬼の温もりに頭の中が真っ白に飛んだ。
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