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百目鬼から見たマキ…
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困惑するマキを残して一階へ行き電気を消す。すぐに二階に戻って、寝室に入ると、マキのいるベッドの位置を確認して、寝室の電気も消した。
マキ「…真っ暗なんだけど…」
確かに真っ暗だ、だが時期に慣れる。
遠くに町の灯りで薄っすら明るい光があるが、隣家は遠く、月明かりも無い。
諦めの早いマキは、俺にお仕置きされる気満々の諦めた声を出しているが、それも今のうちだけ。
俺がマキの上に覆いかぶさると、マキは薄暗い中妖艶に微笑んだ。
百目鬼「そうしてられるのも今のうちだ。へらへら誤魔化されないぞ、焦らされて限界なのは分かってる」
マキ「ッ!」
マキのびしょ濡れの下着の中に手を入れると、マキがピクンと跳ねる。俺は網タイツと下着を剥いで、焦らされ続けて蜜を垂れ流していたそこを口で咥え込んだ。
マキ「やぁッ!!…ァアあん!」
予告なく口に含んだ瞬間マキが慌てた。俺の頭を掴み、引きはがそうと悶える。
マキ「あアッ!!ダメ!汚い!」
マキはすぐに突っ込まれると思ってたみたいで、俺のフェラに激しい動揺を見せた。
マキ「ど…めきさん!あっ!やぁあ!」
ピンクローターの放置プレイが効いていて、マキは下半身が痺れて上手く抵抗できず、俺に翻弄された。
俺は知っていた。マキは、セックスする時、奉仕型に持っていくことが多い。お得意のフェラから騎乗位で跨り終始リードする。だからあまり俺が奉仕することが無い。
俺はなるべく優しいタッチでねっとり舐めてフェラして、服を肌けさせて胸に触れた。
マキ「あぅっ!…やっ…あん!…イクッ…はな…離して!あっ、あっ、イヤ!…イッちゃ……イヤぁ!!どうめきさぁんん¨ん¨ッッ!!」
ドクン!
悶え抵抗したマキは、初めて俺の口内で射精した。
焦らした末の射精にグッタリとしながら、涙目でこっちを睨む。そんなマキを鼻で笑って、胸をそっと舐めてやったら、ビクビク震えて悶えた。
そうしてしばらく撫でくりまわして愛撫だけ与えた。
マキ「あん!ちょっ!百目鬼さんなんなの!?こんなとこまで連れてきて焦らしプレイ?!」
百目鬼「俺は楽しみにしてた」
マキ「えっ?」
そう、俺は楽しみにしてた。水族館もマキの誕生日も。
百目鬼「お前が目を丸めてガキみたいにワーキャー騒いだり、無邪気に笑ったりするんだと思って、そういうお前は可愛い。少しでも長く時間作ってやろうと思って仕事も早く切り上げた」
マキ「…」
至近距離で見つめると、マキのジュピター色の瞳が揺れて瞬いた。
俺はマキに覆いかぶさった状態で顔を近づけ、目と鼻の先で低い低音で囁く。
百目鬼「俺だって特別な日は側にいたい。出会ったことに感謝しちゃいけないのか?」
マキ「……」
突然、車内での話を蒸し返されて困惑したマキの素の可愛い表情に、してやったりと心の中でほくそ笑む。
スーツのポケットから、小さな箱を取り出してマキのおでこにゴチンとぶつけてやった。
マキ「痛っ」
百目鬼「俺は3月2日だって思ってたから、それ用に準備してたんだぞ」
マキのおでこに置いた小さな箱をマキが不思議そうに手に取った。
百目鬼「信じないならレシートもあるぜ、一週間以上前の日付が書いてある。今日誰かに聞いたんじゃない、そう言ってもお前は信じ無いだろ?」
マキは話を飲み込めて無いようで、箱をおでこの上で持ったまま、キョトンとしていた。だが、それでいい。
百目鬼「どうせお前は信じ無いから、たっぷり信じるまで教えてやるよ、もっと早く分かってたら、もっと見えるところに行けたが、今日はこれが限界だ」
マキ「…?…見る?限界?」
百目鬼「まぁ、見えるって言っても、肉眼じゃ無理だがな」
マキ「肉眼?」
百目鬼「見えるところに行けないのはマキ、お前が前もって言わないからだぞ」
マキ「は?」
百目鬼「でも、空の上にはずっとあるものだ、見えないけど頭上にはずっとある」
マカ「ぅえ?」
百目鬼「たっぷり信じるまでキスしてやる」
ベッドに仰向けで寝ているマキは、百目鬼から視線を上に向けた。
そこには、急勾配な角度の屋根に広めの天窓が付いていて、そこから、散りばめたような満天の星空が広がっていた。
マキ「…な…に?……」
暗闇に目が慣れてきて見えてきたのは、北海道の満天の星と天の川。
マキ「え?…なに?…」
百目鬼「本物のオーロラだ、見えないけどな」
マキ「ふえ????」
百目鬼「北海道なら肉眼で観測記録がある。でも、それは、肉眼で見えないだけだ、オーロラはいつでも空の上にある。移動手段が無い。今日はここが限界だ」
俺の目的を知って、マキが言葉にならないくらい驚いてる。
初めて見る、金魚みたいにパクパクする口。
マキ「ぁ…ぃ…え…な、な、なにやってんの百目鬼さん!!」
百目鬼「黙ってるお前が悪い」
マキ「お金勿体無い!!!」
百目鬼「本物のだぞ」
マキ「馬鹿じゃないの!!!」
百目鬼「…馬鹿なのはお前だろ」
マキ「北海道って!オーロラ見えないよ!」
百目鬼「見えないのはお前のせいだ。お前が見えるところに行く時間をくれなかった」
マキ「いやいや、見たいなんて言ってない!」
百目鬼「本物のオーロラの下でキスしたかったんだろ?」
その言葉に、マキは真っ赤になった。
マキ「ちっ、違うよ!あれは!あれは…」
初めて、赤面したマキを目にした。
真っ赤なマキは可愛くて、なんだかからかいたくなった。
百目鬼「ほら、お仕置きの時間だ、たっぶり、愛でてやる」
マキ「ど…」
百目鬼「黙れ」
マキ「んぅ!…ンふ…」
くちづけは壊れ物に触れるように優しく…
甘やかすように深める
潤むマキの瞳は
頭上に広がる散りばめた星を写してキラキラして……
ふわりと溶けた……
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