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嵐を呼ぶのはいつもマキ様
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北海道の星空を眺めたあとの土曜日。
マキは動物図鑑を持って百目鬼の家に現れた。
マキ「ねぇねぇ百目鬼さん♪」
百目鬼「なんだ、その動物図鑑」
マキはウキウキした様子で図鑑を広げ、ニコニコしながら聞いてきた。
マキ「百目鬼さんはさ、どの動物が好き?」
百目鬼「は?なんだそりゃ…」
マキ「いいからいいから♪、選んでよ♪」
瞳をキラキラさせて、テーブルの上で図鑑をめくる。
百目鬼(なんだ?これは、動物園に行きたいってことなのか?春休みに行くか…混んでそうだな……。って素直に行きたいって言えないのか…)
百目鬼がマキの行動の意味を考えるが、マキの企みは別にあった。
マキ「狐?ヒョウ?虎?パンダもありだよねやっぱ兎?ウフフ♪♪やっぱ王道は兎だよねぇ♪」
妖しく妖艶に微笑んだマキは、とても楽しそうだ。
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ープルルルル♪プルルルル♪
鳴り響く携帯画面には《マキ》の文字。
携帯の持ち主〝華南〟は小首を傾げて携帯の受話器を取った。
華南「もしもしマキ?お前何でこないだの28日の修二の誕生会来なかったんだよ、むつが怒ってるぜ」
マキ『あはは、ごめんごめん♪修二にはメールしといたんだけど♪』
華南「お前と修二、仲良すぎじゃね?ちょっと焼けるだけど」
マキ『ウフフ♪僕と修二はラブラブだからねぇ♪でもどっちもネコだし、修二は華南かむつがいないと勃ちが悪いからねぇ…』
華南「またすぐそうやってふざける…。で?そのラブラブの修二じゃなくて俺に掛けてくるとはどんなに用事だ?」
マキ『ねえ、華南の可愛い弟くんの連絡先教えて♪』
華南「は?お前、今、百目鬼と付き合ってんだろ?早速浮気か?」
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ーピンポーン♪
マキ「エヘ♪今日はよろしくお願いします♪」
玄関には、超絶可愛い笑顔のマキ。
玄関で迎えた北斗は、その眩しさに思わず眩暈を起こした。
北斗「こ、こちらこそ…」
以前会った時より、確実に綺麗になったマキの姿に息を飲む。今日は以前と違って露出した服じゃないけど、色白の肌は相変わらずで、隠れてるからこそ想像を掻き立てられ、ドキドキしてしまう。
北斗の部屋に入ると、ベッドの上に並べられた物に、マキは瞳を輝かせた。
マキ「わぁあ♪凄い♪これ全部北斗君の?」
北斗「は、はい…」
ベッドに並べられたのは、全てアニマル衣装。王道の猫耳から、兎の耳とボンボンの尻尾。狐の耳に、大きな尻尾のついた短すぎる短パン。綺麗な銀色の狼の衣装。そして尻尾型のバイブ。
全て露出の高い、大人のアニマル衣装。
マキ「コレ凄いね♪フカフカ♪狼の衣装?毛がフカフカで肌触りも気持ちいい♪」
北斗「ええ、どれも海外の高いものです」
マキ「あー、やっぱ?ネットの通販見てみたけどどうもちゃっちいのしか見当たらないんだよね〜♪そしたら北斗君が凄いのいっぱい持ってたの思い出して♪♪ねぇ、これ着てみてもいい?」
北斗「ど、どうぞ!僕!外にいるんで!!」
顔を真っ赤にして、逃げるように自分の部屋から飛び出した北斗を、マキはクスクス笑いながら、素早く狼の衣装に着替えた。
モコモコの銀の毛のついた膝までの靴下。
フードの型の被りものに大きな耳が二つ。
ノースリープの衣装にハート型胸毛。
手触りのいい毛のついたホットパンツ。
マキ「どお?可愛い?萌える?」
北斗「…萌え死ぬ…」
マキ「あはは♪北斗君の大げさ♪」
北斗「いや、超絶可愛いですよ」
マキ「本当♪じゃあ狼さんの衣装にしようかな?でもこっちのヒョウも捨てがたいな…」
北斗「…ど、どうぞ全部着てみてください」
マキ「本当?じゃあさ、北斗君はどれが似合う思うか教えて♪」
北斗「マジ?(鼻血出そう…)」
はじめにバニー服。
次に愛らしい猫。
露出は少ないが可愛い衣装のパンダ。
大きな尻尾がホットパンツに付いたキツネ。
小さな耳にビキニの衣装のクマ。
そしてヒョウ。
ヒョウは女性ものの下着。胸元の大きく開いたヒョウ柄キャミに、ヘソ出し。紐パン。ガーターベルトみたいに紐で太ももの布と繋がっている。
露出が多ければ、マキがいくら女の子っぽくても、体のラインは誤魔化せないだろうと思っていた北斗。しかし、マキの体のラインは、そこらの女の子より綺麗な曲線を描いていた。胸こそ無いものの、ウエストとヒップの柔らかなライン。股間の膨らみが無ければ、下着姿でも女の子と変わらない。
そしてその綺麗な色白のエロい体に着いた、左肩の歯型。太ももにある、無数のキスマーク。
北斗「ッ!」
マキ「あっ、北斗君はヒョウが一番気に入った?鼻血出てる♪♪」
北斗「マキさん…、気に入ったのどれでも売りますから、もう勘弁してください…」
マキ「あはは♪ごめんごめん♪お子様には刺激が強い?」
北斗「ち、違います!今衣装選んでるのって、その歯型を付けた人のためですよね?恋人ですよね?!」
マキ「……僕の好きな人♪コスプレに興味あるみたいなんだけど、聞いたら怒られちゃってぇ♪」
北斗「僕だったら、好きな人が着てくれるなら、どんな格好でも嬉しいです…」
マキ「………………。(好きな人が着てくれるなら……か……)」
北斗「でも!!僕だったら、他のやつに見せたくない!」
マキ「…………そっか…」
マキは、北斗に怒られてシュンとヒョウの格好で落ち込む。その哀愁の凄まじさに北斗の理性も限界点に達した。
その時。
ーバターン!!
華南「両方無事か?!」
仕事のつなぎ着のまま、慌てた様子で現れた華南は、色々心配して駆け込んだが、目の前の衝撃的な格好に度肝を抜かれた。
華南「……って!!なんだその格好!!!」
マキ「えへ♪どお?可愛い?」
目の前には、ヒョウ耳に、ヒョウ柄のエロエロ下着を身につけたマキがいた。
華南「何しとんじゃマキ!!百目鬼に言いつけるぞ!!」
マキ「だってぇ…(シュン…)」
北斗「……華南、鼻血出てる」
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