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嵐に巻き込まれるのはいつも百目鬼
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夕方、マキが事務所にやってきた。
どうやら反省してるみたいで、控えめに挨拶してきた。
俺は「話しは仕事が終わったら」と伝え、家の鍵を渡して上で待ってるように伝え。マキは素直に従って三階の俺の自宅に上がって行った。
矢田「マキちゃん元気なかったですけど、具合でも悪いんすか?」
百目鬼「大丈夫だ」
矢田「あっ、喧嘩したんすか?」
百目鬼「矢田、黙れ」
矢田「ハイっす」
今日の仕事が終わったら、杏子には矢田を確実に自宅に帰して部屋から出すなと言っておこう。じゃないと何が起こるか分かったもんじゃない。
矢田に注意を払い、仕事を済ませて矢田を杏子に引き渡す。三階の自宅に帰るため階段を登った。
玄関を開ける直前、携帯が鳴り、檸檬からメールが来た…
《百目鬼さんファイトp(^_^)qマキちゃんにいつもの10倍優しく話しかけて!怒鳴りそうになったらミケちゃんに話し掛けてると思って!ニャ〜▽・x・▽!
話しが苦手でも単語はだめっすよ!とにかく喋ってマキちゃんに気持ち伝えて最後にビシッと、
「気安く肌を野郎どもに見せるな」
って決めやっちゃってください!-_-bグッ。そういう独占欲は俺もあるし普通の感情ですよ!「マキは俺のもんだ!」で決まりっすね( ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾惚》
………。
檸檬は昨日、一体何を聞いていたんだ。
事態はもっと深刻なんだぞ…。
でも…
ふっ…サンキュー檸檬。
まさかこの歳になって恋の応援を誰かにされるとは思ってもみなかった。
味わったことのない…。擽ったい感情。
可笑しくなって笑いが漏れる、そんなふわっと擽ったい気分で玄関を開けると…
マキが玄関で正座して待っていた。
マキ「お帰りなさい…」
ちょっと驚きながら、玄関のドアを閉め鍵をかける。
マキは直ぐに深々と頭を下げて土下座した。
マキ「昨日はごめんなさい」
反省してるならいい。
修二から説明も受けた。檸檬と朝まで話して対策も練った。俺は言葉が足りないらしい、確かに昨日は怒り任せに喋ったから、もう一度冷静に話そう。ミケに話しかけるみたいに10倍優しく…
百目鬼「ああ…」
取り敢えずリビングへ…
そう言おうとしたら、マキは、土下座したままとんでもないことを言い出した。
マキ「本当にごめんなさい百目鬼さん。もう、修二にはイタズラしないと誓います。だから許してください」
百目鬼「はぁあ!?」
驚きで大声が出てしまい、マキが頭を下げたままビクッと震えた。
マキ「ごめんなさいッ」
この馬鹿は!一体何を反省してるんだ!
百目鬼「一番反省するのはそこじゃねぇーだろ!!」
俺の怒りにビビッと空気が振動して、マキが驚いて顔を上げた。
俺は、10倍優しくだとか、ちゃんと話すとか、ミケに話しかけるようにとか、言ったらダメだと思ってた独占欲が口から噴火した。
百目鬼「てめーの卑猥な格好を晒すんじゃねぇーっつてんだよ!!」
マキ「ッ!?」
驚いたように目を見開いたマキにイラっとして、胸ぐらを掴んで床に押し倒しす。押さえつけて怒鳴り散らした。
百目鬼「てめぇーは魔性なんだよ!あんな下品な女物の下着みてーなの見せて回まるなんてどうかしてんだよ!お前は服着てたって男を狂わす!」
マキ「!!ッ……ごめッアッ!!」
ゆらっとマキの瞳が大きく揺れても、俺は俺を止められない。マキの履いてるズボンを剥ぎ取る、色白の細くて長い足が現れて足首を掴んで引き上げると、マキは足を閉じようとして上に着ていたセーターを引っ張って股間を隠す。その仕草は、むしろ逆効果だ。俺は余計煽られ無理やり足を開かせ太ももの内側を舐め上げた。
マキ「あッ!」
百目鬼「男はこの股開かせて突っ込むこと考えるんだよ」
マキの手をどかしてセーターをたくし上げ、くびれをいやらしくなぞって腰骨をなぞるとマキの腰がビクビク震える。
百目鬼「感じてんだろ、やらしい体は敏感で淫乱な癖に、襲われたらどうするつもりだ?こんな下着1枚でどう拒む?指なんか直ぐに滑り込ませられるだろうが!」
マキ「ヒッ…んん¨!!」
指を秘部に突っ込むと中がヌルッとしてやがった。
百目鬼「ッ!!。ローション仕込んで犯される準備は万端ってか?!」
マキ「百目鬼さッ…」
百目鬼「お前はいつもセックスばっかだな!」
反省して、話をするために来たかと思えば、セックスの準備が万端って…
セックスで誤魔化すために来たのか?
お前はセックスしか頭に無いのか!?
抗おうとしたマキの口を手で塞いで反対の手で中をかき回す。
マキ「んーー!!んぅ!うー!んん¨!」
こんなに感じてビクビクして、どうやって男から逃げるんだ!興奮して頭に血の登ったやつらにのしかかられてどうやって!!
マキ「んふ!うんぅッ!」
頭の中がぐちゃぐちゃだ!マキが他のやつに肌を見せただけ、それなのにこんなに怒りが湧き上がる。どうしようもない!口にすればいいと言うが口にしたらキリがない!肌を見せるな!ベタベタするな!あんまり可愛い顔見せんな!もっと話しをさせろ!もっと俺に…
『俺には、百目鬼さんがマキちゃんを〝好き好きぃー〟って言ってるようにしか聞こえないっすよ』
ッ!?
気が付いたら。
マキを硬い床に押さえつけて、俺のものを押し付けてた。
マキ「……………」
マキは…いつの間にか抵抗しなくなっていた。
諦めたように目をつぶり、右手が胸元のセーターを握りしめてる。
腕には、俺のやった青い腕時計。
海が好きなマキに選んだ青い時計。
マキの喜ぶ姿を想像して何日もかかって見つけた。
修二『泣かすんじゃなくて笑顔にしてみれば?』
マキ『百目鬼さんなら大切に出来るよ。何故なら、百目鬼さんがそうするからだ、百目鬼さんが大切にしたいと思った強さの分、好きな人を大切に出来る』
…………………。
百目鬼「………………マキ、頼む。俺は醜い嫉妬をお前にぶつけたくない。お前を俺の汚い独占欲で縛りたくない。だから、せめて俺が嫉妬するようなことはしないでくれ……。お前は俺の恋人だ。俺以外に隙を見せるな」
マキが俺の下で目を大きく見開いた。
大きな瞳が揺れてパチパチと瞬く。
マキがなんて答えるか怖くて待てなかった。
百目鬼「マキ………俺が好きか?」
マキ「え?……」
マキは、〝何か〟に驚いた様子だったが、俺の質問に一瞬恥ずかしそうに視線をうつむかせ、俺を見上げて赤らんだ。
マキ「好きだよ」
迷いのない瞳、りんごのような頬。
この状態でマキは、綿菓子みたいにふわりと柔らかく甘く微笑んだ。
マキ「うん、百目鬼さんの恋人だから、百目鬼さんの嫌なことはしない。他には?何が嫌なの?教えて、僕、百目鬼さんに独占されたい…」
独占されたい…?嫌じゃないのか?
喜んでる?
前に『狂うほど愛されたい』と言ってたのは本気?
慰めじゃなく?
言葉にしたらいけないと思ってた…
なのに…なんだ…マキに言って、マキの返事を聞いたら…胸がきゅぅぅってした。
ああ、…言っても良かったのか…
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百目鬼神は気付いてない…
暴走が途中で止まったのが
2度目だという事を……
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