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〜檸檬の観察日記〜2
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3月✖️日
賢史さんが現れた。
賢史さんが居る日は、百目鬼さんの機嫌がすこぶる悪い。歯ぎしりのしすぎで歯が折れやしないかと心配になる程だ。
賢史さんはいつも、マキちゃんをいやらしい目で見ながら、肩を抱く。
賢史「やぁ、嬢王様。卒業おめでとう」
マキ「あは♪どうもありがとうございます♪」
マキちゃんは気付いてないのか、いつもニコニコしている。賢史さんは優秀だけど…手が早いバイだ。
今だってほら、マキちゃんの髪に触れながら、顔を寄せてる。やな感じ。
ほらほら地鳴りが聞こえてきた。
ーゴゴゴコゴッッ
百目鬼「賢史。ちょっと廊下に出ろ」
賢史「内緒話か?俺は大好きだぜ♪」
エロ刑事。
3月✖️日
百目鬼さんが休みを取ってた今日、たまたま通りかかった駅でマキちゃんを見つけた。
マキちゃんは女装していて、メッチャ可愛くて注目の的。案の定軽そうな男が話し掛けて、マキちゃんが危ないと思って止めに入ろうかとしたら。
その男は、宙を舞った。
そういえば…。マキちゃんは空手の有段者だった。
マキ「あ♪檸檬さんだぁ♪♪」
檸檬「マキちゃん可愛い格好だね。百目鬼さんとデート?」
マキ「んふふ♡」
檸檬「今日はどこ行くの?」
マキ「動物園♪」
動物園!?
あのヤクザ顏した百目鬼さんが動物園!!ププッ、超見たい!!どんな顔して動物園の中を歩いてるんだろう?!ダメだ!超ウケる!!
マキちゃんはニコニコしながらチラッと時計を確認した。それは、百目鬼さんが一生懸命悩んでたマキちゃんへの誕生日プレゼント。俺も協力したから、何だか嬉しい。
檸檬「その腕時計とっても似合ってる」
俺がそう言うと、マキちゃんは腕時計に視線を落としたまま、なんとも言えないキラキラした瞳で、今までに見たことない表情で、ふわっと幸せそうに微笑んだ。
マキ「…ありがとう…」
ワオッ…。
今のは流石にドキッとした…。
3月✖️日
事件が起きた。
この日、久々に雪哉さんが来た。
俺の大好きなケーキを持って。
マキ「雪哉さん♪」
雪哉「マキ様ぁ♪」
久々の再会に抱き合う2人を、百目鬼さんが後ろから睨んでる。雪哉さんはMでネコなのに、百目鬼さん心が狭いよ。
雪哉「仕事終わった?今日は杏ちゃんと矢田ちゃんはいないのか、残念。ねぇ、差し入れに新作ケーキ持ってきたよ♪皆んなで食べよう。神、給湯室貸して」
マキ「僕も手伝う♪」
百目鬼「…雪哉、マキに包丁持たせんなよ」
マキちゃんと雪哉さんが仲良く給湯室に2人で入っていくのを、微妙に睨みながら、眉をヒクヒクさせてる百目鬼さん。マキちゃんは甘いもの大好きでめちゃめちゃ嬉しそうにしてるから、止めるに止められず、葛藤している模様。
百目鬼さんはイラついて、窓を開けてタバコを吸いだした。マキちゃんの前では滅多に吸わないタバコなのに。そこまで?俺、笑いを堪えるの必死。
ーガチャーン!ガガガ!
「「わぁああー!!」」
金物を落としたような音と、何か機械が暴れる音がして、マキちゃんと雪哉さんの悲鳴が響いた。俺と百目鬼さんが給湯室に駆け込むと、そこは大惨事。
マキちゃんが白い液体だらけで床に座り込んでいた。
泡立て器で生クリームを泡立ててる途中、泡立て器とボールを落としちゃったみたい。泡立て器が生クリームを飛ばしながら床で回ってた。
給湯室は生クリームだらけで天井にも飛んで、生クリームが爆発して飛び散ったみたいになってた。
こりゃ、掃除が大変だ…。
マキちゃんは顔中生クリームだらけで、さらにボールをひっくり返しちゃって下半身も生クリームで真っ白。
マキ「ご…めんなさい、百目鬼さん…」
マキちゃんがシュンと落ち込んで謝ったけど。俺の隣で百目鬼さんのブチ切れる音が聞こえた。
ーブチッ!!
百目鬼「貴様はアホか!!」
ブチ切れた百目鬼さんはマキちゃんを罵倒して担ぎ上げ、三階自宅へ上がっていった。
ありゃ、風呂場に投げ込まれるな…。
マキちゃん可哀想。
檸檬「雪哉さん大丈夫?」
雪哉「あはは、俺は顔に飛んだだけ。ごめんね、こりゃ掃除が大変だ」
俺と雪哉さんは給湯室の掃除をして、残った生クリームを泡立てて支度を済ませた。
お皿を出して雪哉さんが綺麗に盛り付ける。
もうすぐ出来るのに、百目鬼さんとマキちゃんはまだ帰ってこない。もう30分くらい経ってる。
俺はマキちゃんが怒られてないか心配で三階に迎えに行った。
その時だった。
『ご、ごめん百目鬼さん許して!』
階段を上ったら、涙声のマキちゃんの叫び声が、玄関のドアの向こうから漏れ聞こえる。
大変!マキちゃんまだ怒られてる?!
『うるせぇー!ワザとだろ!』
ブチ切れるぅぅ!大変!百目鬼さんを止め…
『んあッ!アンッ!アッ!出ちゃう!百目鬼さんのが中から溢れちゃうよぉ…』
……はひ?
〝百目鬼さんのが中から漏れちゃうよぉ?〟
中から???こ、これは…!!!
SEXの時の女なような喘ぎ声…
『ああァーー!あんッ!深いィー!百目鬼さんのおっきいので奥までしたら、おかしくなっちゃう!あんッ!アッ!アッ!そこッ!そこ突いちゃだめぇー!』
『喜んでちゃ仕置になんねぇーなぁ』
『あはぁあー!そこばっかり!イッちゃうよ!もう一人でイキたくない、一緒がいいよぉ…』
『ん?どうしてほしい』
『やぁぁ…、前から抱いて…キス…してぇ…』
ギャァーーーーーッッ!!!!?!
『百目鬼さぁん…んぅ…あっ…』
『マキ…』
『どぉ…めき…さ…ンん……スキ…』
感想…
声だけだったけど、俺が今まで見てきたどのAVよりエロかった。
百目鬼さんのドS具合半端ない。
マキちゃんの喘ぎ声半端ない!
マキちゃんって超エロい!
百目鬼さんが心配なのもうなずけます!
結局、そのあと四人でケーキを食べている時、マキちゃんの目を見れないでいたら、マキちゃんがコソッと耳打ちしてきた。
マキ「檸檬さん顔に出すぎ♪」
と、何故か盗み聞きしていたのバレてます。
マキちゃんって何者?
マキちゃんは、あの百目鬼さんを振り回す存在だ。只者じゃなかった…。
百目鬼さん、貴方の拾ってきた野良の子猫ちゃん。
もしかしてホワイトタイガーの赤ちゃんだったんじゃぁ…………
ライオンvsホワイトタイガー
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎END✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
ーピロリン♪
百目鬼「檸檬からメール?」
《百目鬼さん°°・(>_<)・°°頑張ってください!!
ヽ(;▽;)ノ俺は百目鬼さんの勝利を信じてマッス!!》
百目鬼「は?」
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