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*【bad medicine 】
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〜〜〜むつ〜〜〜
俺は今、初めて他人のセックスを聞いている。
マキ『ああッ!あん!あ!アンッ!イヤ、指ばっか…。百目鬼さぁん!大きいのぉ…挿れてぇ…、百目鬼さんので僕の中いっぱい突いてぇー』
百目鬼『ダメだって言ってるだろ』
マキ『指イヤ…もう、百目鬼さんのが欲しいよぉ』
百目鬼『俺の挿れなくても気持ちよさそうじゃないか』
マキ『ああッあはぁん!、ひ、酷い…イくの我慢したのに…』
百目鬼『イッたろ、散々カライキしやがって』
マキ『それは…だってぇ、百目鬼さんが触るからぁ』
百目鬼『そんなに欲しいのか?』
マキ『百目鬼さんのおっきいの欲しい…、いっぱいシて…』
百目鬼『普通に言え』
マキ『………好き…、百目鬼さん…好き…』
扉の向こうでは、俺の大嫌いな百目鬼と、魔性のはずのマキがお仕置きセックス中。
扉の向こうにいるのは俺の知ってるマキじゃなかった。
むつ「…そんなに、あいつが好きなのかよ…」
マキの声は、切なげて、聞いてるこっちの胸が痛むほど、切実で今にも泣きそうな声。
あのヘラヘラしたマキから想像出来ないものだった。
…いや、あの真っ黒な瞳のマキからだったら、修二のように蓋して見ないふりしてる抱えた闇があるのなら、これが本当のマキなのかもしれない。
その闇を晒せる相手が百目鬼なのか…よりにもよって…なんで百目鬼なんだ…
マキには世話になってる。今は大事なダチだ、幸せになってもらいたいし、フラフラするあいつが落ち着ける場所…羽を休める場所があるならそこで幸せになってもらいたい…
マキから百目鬼に片思いしてると聞いた時はゾッとした。付き合ったと聞いた時も、乗り込みに行きたいくらいだった。修二と華南に止められて、殴りにはいかなかったが…、俺は今だに納得できない。
だけど…
マキ『百目鬼さんが好き…抱きしめて…側に居させて…』
マキが百目鬼を好きだって…、痛いくらい好きだって…、この声を聞けば分かる…。
俺が百目鬼を気に食わなくても、マキにとっての幸せは、百目鬼の腕の中にいることなんだ…。
百目鬼『まだお仕置きが必要か?それとも優しくされたいか?』
マキ『百目鬼さんの好きなように僕を抱いて、百目鬼さんに抱いてもらえるなら、一緒に居られるならなんでもする。このまま僕は射精ないでいいから、いっぱい抱いて』
百目鬼『……』
マキ『百目鬼さんの望む僕でいたい…』
百目鬼『チッ。お前はどうしてそうなんだ、…俺が悪いのか…、マキ、今すぐイけ』
マキ『あっ!駄目!挿れちゃッああああッ!!手を解いて!僕のを縛って!』
百目鬼『今すぐイッて正気になれ』
マキ『ああああッ!あん!ダメぇ!僕の縛ってよ!あはぁん!イきたくない!!』
百目鬼『正気になったらたっぷり可愛がってやる』
マキ『なんで、なんで!ひやぁん!やぁん!イッちゃう!おっきいのぉ!奥ばっかぁあ!!』
百目鬼『マキ、イけ、正気に戻れ』
マキ『ズルい!耳元で喋っちゃヤァ!イッたら!解けちゃうよ!薬がぬけちゃう!百目鬼さんは惚れ薬の僕の方が…』
百目鬼『黙れ!前扱いてやるから今すぐイけ。それもとフェラしてやろうか?』
マキ『あん!ダメぇ!汚いから!』
百目鬼『正気なお前にもお仕置きが必要だな』
マキ『ああッ!僕の扱いちゃイヤ!イっちゃう!』
百目鬼『朝まで抱いてる』
マキ『ど…めきさああッ!あはぁん!!!』
ジャラジャラっと激しい音と肉のぶつかる音がパンパンという音が聞こえていたが、その音が止んだ。
マキ『…………………百目鬼さん、どうして…』
百目鬼『正気に戻ったか。ベッドにうつるぞ』
マキ『え?』
百目鬼『朝までお仕置きしてやる』
マキ『…はぁんんン…ど…めき…さん』
百目鬼『ん?』
マキ『こんなに優しいキスじゃお仕置きにならないよ』
百目鬼『どうかな』
マキ『んふ…んん…ッ…』
甘い吐息が漏れて、マキの声がとろけて暑くなっていく、甘えたり、拗ねたり、怯えたり、あのヘラヘラ笑うマキは……本当に本気の恋をしている…。
華南「わーお、マキって好きな人の前だとあんななのかよ…、ギャップあり過ぎだろ。ってか百目鬼さんもか…」
寝室の扉に耳をつけ、マキの様子を一緒に聞いていた華南が、ごちそうさまでしたと言わんばかりに言った。
華南は、なんとも思わないのか?マキが強姦魔と…
むつ「……マキは、あいつがいいんだな…」
華南「しょうがないんじゃない?好きになっちゃったんだから」
むつ「でもあいつ、マキが好きなのか?」
華南「それは、むつの考えることじゃないでしょ、マキと百目鬼さんの問題だ」
むつ「マキのやつ、胸が張り裂けるくらいあいつが好きなんだ、なのに弄ばれてたら…」
華南「…百目鬼さんがマキをどのくらい好きかはわからないけど、大事にはしてるだろ、今日忙しい中、ケーキ持って夕食誘いに来たんだし」
むつ「……もし、マキを泣かしたら、ぶん殴ってやる」
寝室の中では、さらに熱く激しさを増す音が聞こえ、ベッドがギシギシと軋みマキの喘ぎ声が聞こえる。
華南「なぁ、むつ、マキのことより自分のことが今は大事だぞ」
むつ「あ?」
華南「お前、まだ薬抜けてねぇーから」
むつ「薬?」
華南「ってか、マキの喘ぎ声聞いて勃っちゃったの?」
いやらしい笑いを浮かべながら、指さされ、俺は自分のが勃ってることに気がついた。
むつ「ちが…!これは、なんか体がカッカするから」
華南「ああ、欲情効果もあるのか…」
むつ「なんだよ、ちけぇーよ」
華南「むつにもいい加減正気になってもらわないとね」
むつ「あ?…意味ワカンねぇーし、まともじゃねぇーのはお前だろ、俺がいるのに修二とイチャイチャしやがって」
華南「剥れるむつは可愛いけど、そんなこと言ったらあとあと後悔するのはむつだから、抜いてあげる」
むつ「あ?なんで俺が後悔すんだよ」
華南「惚れ薬が抜けても今の記憶が残るから」
むつ「は?」
華南が意味の分からないことを言いながら、俺に近づいてきて、ズボンのチャックに手をかけた。
寝室からはマキの喘ぎ声と、やたら甘く意地悪な百目鬼の声が聞こえてる。
華南に触れられてドキドキと高鳴る鼓動。
だけどそれは邪魔された。
修二「こら、華南もむつも、盗み聞きは駄目でしょ」
シャワーから上がった修二が、俺と華南がおっぱじめようとしてるのにチャチャを入れてきた。
イラっとして修二を睨んだが、俺は不思議な気持ちになった。
キラキラするキャラメル色の髪が、解けていて、濡れ髪の修二にドキッとした。
むつ「…」
修二「どうしたのむつ?ジッと見たりして」
華南「むつ、まだ薬抜けてないから」
修二「ああ…」
小さくため息ついた後、修二が少しだけ寂しそうに笑った。なんだか胸がズキズキする。
修二「とりあえず、帰ろう」
確かに、マキと百目鬼がヤッてるのにこのままって訳にもいかない、修二と華南は薬がどうとか言ってるけど、俺には意味が分からない。
寝室からは、ひっきりなしにマキの嬌声と切なげな声がする。
マキ『あっ、あっ、百目鬼さぁん!百目鬼さぁん!イイ!もっとぉー』
百目鬼『マキ…』
マキ『ッ…アアッ…百目鬼さん…好き…』
マキ、お前は本当にそれでいいのか?
百目鬼は本当にお前が好きなのか?
お前の好きな所を1個も答えなかったのに…
マキ、お前、今悪い夢を見てるんじゃないのか?
悪いものに溺れてるんじゃないか?
それでもお前が百目鬼を好きだと、あの切ない声で言うなら、応援するのが友達の俺の務めか?
お前が悪夢から目を覚ましたいなら、俺はいつでも百目鬼を殴ってやるぞ、あの日、お前が俺を信じてくれたように…。
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