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(番外編)純愛♎︎狂愛11
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その日、僕は、修二とむつと華南と会う約束をしてあった。
カレンダーには丸なんか付けて、ウキウキ。
初めて友達を家に呼ぶ。大学入ってからの一人暮らし、百目鬼さんは来たことあるけど、他の人はまだ無かった。
だけどまさか、あんなことになるとは思わなかった。
修二とむつと華南が家に来て直ぐ。
百目鬼さんと矢田さんが現れた。
どうやら雪哉さんがなんか言ったみたい。
…おかしいな…雪哉さんには誤魔化せたと思ったんだけど…。
顔を合わせるのが久々で、物欲しそうな顔しちゃったのかな?華南がみんなでお茶すればって一声で、百目鬼さんも了承した。
百目鬼さんと修二には気を使いながら、むつ以外は和やかにお茶してたら事件が起きた。
修二が飲んだ紅茶が不味いって言うから僕も味見、だけどそれには惚れ薬が混入していて、危うく修二が矢田さんに惚れちゃいそうだったから、僕に惚れさせたら、僕も修二に惚れちゃった。
お茶会は滅茶苦茶。百目鬼さんは怒って帰っちゃうし、むつまで惚れ薬を飲んじゃって…もう大変。
僕はその中で、不思議な体験をした。修二が好きなのに、なんか胸がチクチクするんだ…
結局、一人まともな華南が百目鬼さんを呼び戻し、僕と修二を引き剥がして、僕は再び惚れ薬で百目鬼さんに惚れ、事件は沈静化。
優しい百目鬼さんは、僕の薬をヌくために相手をしてくれた。僕は惚れ薬のせいで、絶対人前でしたくないことばかり、泣くし、普段だったら絶対口にしないことを口にするし、もう最悪。
『百目鬼さんは、僕のどこか好きなとこある?』
正気な僕だったら、死んでもそんなことを口にしたくない。
僕は、聞いてはならないことを聞いた。
だから、その答えを百目鬼さんから聞いた時、僕が酷く傷ついたって、仕方のないことだ…。
半年一緒にいた答えは…
半年前と同じだった…。
そこからの僕は酷いもんだ。百目鬼さんが求めるまでSEXはしないって決めたばかりなのに、強請るし誘うし強請るし、本当にどうしようもない。馬鹿みたいな事ばかり口走り、百目鬼さんを困らせて、極め付けは…
マキ『百目鬼さんの好きなように僕を抱いて、百目鬼さんに抱いてもらえるなら、一緒に居られるならなんでもする。このまま僕は射精ないでいいから、いっぱい抱いて』
百目鬼『……』
マキ『百目鬼さんの望む僕でいたい…』
バカじゃないの!?
そんなこと言ったら百目鬼さんを困らせるだけなのに、そんなこと口にするなんて自分の存在を消してしまいたい!!
そんなことを聞いたら、優しい百目鬼さんが気にしない訳ないのに!!
百目鬼さんは、酷く傷ついた顔をして、そして苛立って僕の薬を抜いた。
正気に戻って、やらかしたことに気がついて。
でも百目鬼さんは、僕をベッドに移して朝まで抱いてくれた。〝優しくて甘い甘いお仕置き〟。
これ以上無いくらい優しく何度もグチャグチャにされて、滾る熱を注がれて、僕はバカみたいによがって嬉しくて、精液が出なくなるまで何度もイかされた。
マキ「あぁ…、あぁん…、ふにゃぁ…ぁぁ……」
百目鬼「もう何も出ないな…」
イかされても、透明の液体が垂れるだけの先端を、百目鬼さんのごつい指がグリグリと弄るから、もう訳のわからない声しか出ない。
バックから抱き込まれるように密着して、百目鬼さんの体温と匂いに包まれて、もう何時間も肌を重ねてとろけさせられてる。
マキ「あ、あ、…めき…さぁん…」
百目鬼さん…
百目鬼さん…
百目鬼「もう何にも出ないのに、腰は振るんだな」
マキ「ちがっ…、んぅ…」
百目鬼「まだ足りないのか?」
…離れたくない…
離さないで…
百目鬼「…マキ」
マキ「あっ、…ど…めき…さん…」
百目鬼「俺が好きか?」
マキ「…き……好き…」
答えた途端、体制をひっくり返されて正常位になったかと思ったら、熱い熱いキスをされた。
苦いタバコの味のするキス。
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その日、僕は姫香さんと輝樹さんと式場に来ていた。
今日は姫香さんのウエディングドレスの最終決定日。
なんでも、一番気に入ってたマーメードラインのデザインのウエディングドレスが、痩せなければ着れなかったらしく、式場のスタッフがギリギリまで待ってくれたとのこと。
その服はとても綺麗でキラキラしてて、姫香さんにとても良く似合っていた。
姫香「入ったぁ!」
マキ「やったね」
姫香「ふふふ、でも油断は禁物」
マキ「あはは」
短い期間で一生懸命ダイエットした結果、ドレスはギリギリだけど入って、姫香さんがすっごく喜んでるのを見てたら、なんだか僕まで嬉しくなっちゃった。
女の人は、結婚式にとても憧れを持ってるから、急に式を挙げるってなってもやっぱ好きなドレスで綺麗になって結婚式したいよね。
花嫁の姫香さんの希望で、ウエディングドレスは式当日まで輝樹さんには内緒。
試着が終わり、ドレスや式の最終決定をした姫香さんと輝樹さん2人が、スタッフと話しているのを、少し離れた席で見ていたけど、2人は本当になかむつまじまくて、見ていて本当にお互いを大切にしているのが分かる。
素敵だなぁ、と見ていたら、ふと、物陰に人影を見た。
あっ!
僕がそちらを見て動いたのを見て、向こうがハッとして姿を消した。
椅子から飛び出して追いかけながら、耳のイヤホン型の無線で百目鬼さんに伝達。
マキ「百目鬼さん!玄関ホール!」
ザザッと電波の雑音がして、百目鬼さんが『動くな!』って言った気がしたが、慌てて犯人を追いかけて角を曲がった。
にゃろッ逃がすか!!
スカートをひるがえし角を曲がると真っ直ぐ玄関ホール。
人混みを抜けて玄関ドアを出て行く人影を追って階段を駆け下り、勢いよく玄関ドアから飛び出した!!
ーバタン!!
マキ「えっ!?」
そこは大雨に覆われていた。
ーザァーーー!!
土砂降りの雨は、視界を完全に奪い、周りの人は傘をさして歩いているために、人の間も視界を傘に奪われていた。
しまった…。見失った………。
報告のため、百目鬼さんに指定された控え室に入ると、中には百目鬼さんと姫香さんと輝樹さんが待っていた。姫香さんは震えていて、輝樹さんに抱きしめられてた。
部屋に入るなり百目鬼さんが詰め寄ってきて、バチンと頭を叩かれた。
百目鬼「バカが!!何勝手な行動してるんだ!!」
マキ「痛ッ!ご、ごめんなさい」
謝ったけど、百目鬼さんはメチャメチャ怒ってた。
僕は言うこと聞く約束でこの仕事を任されてた。
百目鬼「ストーカーが逃げずに飛びかかってくるかもしれないんだぞ!」
マキ「ごめんなさい。でもちゃんと見たから」
百目鬼「犯人の顔を見たのか?」
マキ「ううん、見たのは背中だけ」
百目鬼「チッ」
マキ「でも身長と性別は分かったよ」
百目鬼「え?性別?女だろ」
マキ「多分男の人」
犯人が逃げる時、走り去る時の靴を見た。遠目だからはっきりはしないけど、大きめの運動靴。
そして玄関ドアをすり抜ける時、豪華な模様の入った枠を見ていて、頭の高さを把握していた。
マキ「身長は多分、僕より少し高いくらい、どお?役に立った?」
百目鬼「……」
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