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(番外編)純愛♎︎狂愛26
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わかれ…
ばなし…
ードクン!…
ワカレ話し…?
別れること…考えてるの?
ードッ、ドッ、ドッ
息苦しい…
心臓が痛い…
体も口も動かない…
別れたいの?
ヤダ…
イヤだ…
百目鬼「…俺の事、めんどくさいと思ってるだろ」
マキ「え?、そんな!思ってない!」
百目鬼さんの言葉が、僕の考えてもいないことすぎて、かろうじて口が動いた。
何?
何で?
怖い
怖い
苦しい
痛い
別れたくない!
百目鬼「後悔したろ」
マキ「そんなこと一度も思ったことない!考えたことも感じたこともない!僕は百目鬼さんのこと全部好きだもん!」
百目鬼さん何で僕を見ないの?…
ヤダ…
イヤだ…
マキ「は、話しがあるって言ったのは、謝りたくて、まだ怒ってるのかと…思って…」
百目鬼「…悪いが怒ってる。心が狭いと分かってるが、許せない」
マキ「ううん、百目鬼さんの心は狭くないよ。僕が悪いんだ…」
百目鬼「……今に…めんどくさくなる。
今のうちに、言え」
マキ「思った事ない!!」
どういう意味?!
僕が百目鬼さんに「めんどくさい」なんて言う訳ない!束縛も心配も、して欲しいって言ったの僕だもん!
百目鬼さん、それだけの意味だよね?
百目鬼さんが自分の猛獣に怯えて言ったんだよね?それ以外の意味は無いよね?
やだよ…
僕はそんなこと思った事無い!!
百目鬼さん…まさか…
僕から別れを切り出すの待ってるんじゃないよね?
僕と別れて奏一さんの所に行きたいんじゃないよね?
そんなことないよね?
『別れ話か?』
そう言った百目鬼さんは、辛そうに見えた。僕と別れるのは寂しいと思ってくれてるように見えた。
僕の都合のいい解釈でも。
でも、怖い、なんかあるって恐怖感が支配する。
僕と別れるのは寂しいと思ってるなら…
そのふつふつと湧き上がってるものは何?
何で、そんなに…
冷たい声で喋るの?
百目鬼「…なら、聞かせてくれ」
百目鬼さんがゆっくりと顔を上げ、冷たい瞳で僕を見た。
百目鬼「なぜ、俺に嘘をついた」
嘘?
何のことか分からない、だけど百目鬼さんの瞳は確信を持ってる。
マキ「嘘?なんの?」
百目鬼「何故、半年も付き合って、今更なんだ…」
マキ「何?…なんのこと?」
百目鬼「お前は、嘘だらけだな、マキ」
そして、ゆらりと立ち上がる。
百目鬼「いや…違うか」
僕の前に立ち。冷えた低い声で告げた。
「〝茉爲宮優絆〟くん」
(まなみや、ゆうき)
ードクン!
茉爲宮優絆(まなみや、ゆうき)
それは、僕の本名…
百目鬼さんの冷めた視線が刺さる。
まるで出会う前の荒々しい軽蔑の眼差しのよう。
驚きと衝撃で、目を見開いたまま固まってしまった。
だって、どうして?どうして僕の本名を?
調べたの?それとも…清史郎さん?先生?僕のことを知ってるのは、先生か清史郎さんしかいない。でも、でも、百目鬼さんは、僕のことを調べないって言った、僕以外から聞いたら、僕が分かり合えなくなるからって先生言われてやめたって…。
本当は知ってたけど、知らないふりしたの?それとも、僕と分かり合えなくてもいいから調べたの?
それもと、清史郎さんが全部喋ったの?
でも、僕、名前は言わなかったけど、他は何も嘘なんかついてない!何のことかさっぱり分からない!!
百目鬼さんは、僕の沈黙を黙秘と捉え怒りに震えた。
百目鬼「…黙りでとぼけれると思うなよ。俺は知ってるんだ!。お前の話しは嘘だらけだった!誕生日の次は名前か?名前って、恋人の名前も知らないって、俺は何だ?お前の何だ?それだけじゃない!!
お前の母親、生きてるじゃねぇえか!!」
えッ?!!
その言葉に心底驚いた。
僕は、そんなこと知らない。
思考が追いつかない、狼狽えて止まった僕をを、百目鬼さんは歯ぎしりして睨んだ。
次の瞬間、百目鬼さんが僕を引っ掴み、寝室に連れ込んだかと思ったら、ベッドにうつ伏せに押さえつけられた。
余りの驚きになすがままになっていたが…
ーガチャンッ!
と金属音がしてハッとした。
百目鬼「喜べ、お前の望みを叶えてやる」
マキ「ちが…」
ーガポッ!
急に口に硬いものが押し込まれ、抵抗も虚しく僕はベッドに拘束され、裸に剥かれて手足がベッドにくくりつけられて動けない。
マキ「うー!!うーうんーん!」
百目鬼さん!違う!
僕は知らない!!母親が生きてるなんて!!
百目鬼「喚くな。まだある。迎えられた家族に大事にしてもらったって言ったな。
嘘じゃないか。お前、父親の正妻に金積まれて追い出されたんだろ!」
違う!!お金は借りたんだ!!それにもう全部返した!!
追い出されたんじゃない!!仕方なかったんだ!!頼子(よりこ)さんは悪くない!!僕が、清史郎さんとセックスしたからいけなかったんだ!!
マキ「んんー!」
百目鬼「その様子じゃ、反論する気だな。まぁいい、どうせお前が素直に話すとは思ってない」
マキ「んッ!?」
百目鬼さんは、サイドテーブルの引き出しを開けた。そこには、今まで無かったはずの色々なSMの道具が入ってた。
百目鬼さんはその道具を全部出した後、僕の荷物を漁り、ポーチを取り出した。
それは、夜の仕事用のポーチ。中には大人の玩具と媚薬が入ってる。
自分の表情が強張ったのを感じた。
百目鬼さんは、そのポーチから、迷わず媚薬の成分の入ったカプセルを取り出す。
百目鬼「コレぶち込んで、たっぷり犯してやる。俺に、狂って欲しかったんだろ?」
マキ「んんッ!ん¨ーーーッ!!」
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