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〔裏番外〕狂愛♎︎ 純愛15
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マキに、羽根籠のネックレスをやってから数日、俺たちは上手くやってる。
マキは、いつもの調子に戻った。夕飯だけの日も、泊まりの日も、マキはいつも通り下ネタ交じりにヘラヘラしてる。
風呂で頭洗うのも、髪を乾かすのも俺。ただ、体を洗うのだけは、嫌がる。『百目鬼さん触り方がいらやしい!』って言われた。
百目鬼「マキ、風呂に入る前にネックレス外してやる」
マキのうなじに指が触れると、マキは異常に反応して飛び上がった。
え?
マキ「馬鹿!エッチ!」
真っ赤な顔して睨まれ、幻想の猫の尻尾が本物の猫みたいにブワッと広がって怒ってるのを示してた。
マキ「百目鬼さん触り方がいやらしい!僕が先に入って体洗うから後から入ってきて!じゃなきゃ襲うから!!」
ちょっと今までに無い反応で戸惑うが、他はいつも通りだ。
マキは、やっと分かってくれたのか、寝る時は大人しく俺の腕枕で寝るようになった。
マキ「…」
俺の腕の中で、羽根籠のネックスを握りしめながら眠るマキに、たまらない気持ちが込み上がる。
マキが跨らなくなって数日、穏やかな日が続いてる…。
はず…なんだ…。
百目鬼「檸檬、この書類全部OKだ」
檸檬「ありがとうございます!」
百目鬼「はぁー、細かい字は疲れる」
檸檬「おじいちゃんみたい」
百目鬼「ア¨?」
睨みつけたら、檸檬は忙しいなぁ〜ってチャラケて自分のデスクに戻った。
すると、クスクス笑いながらマキがコーヒーを持ってきた。コーヒーを俺のデスクに置き、耳元で囁く。
マキ「最近疲れが溜まってるみたいだね、シてあげようか?♪」
百目鬼「おい!」
マキ「やだなぁ百目鬼さんのスケベ♪肩揉み♪マッサージだよ♪」
ケラケラ笑われ、俺が恥かいたみたいになってる。絶対ワザとやったろ!お前の普段の行いがエロいからそう思われるんだぞ!!
まぁまぁって、マキが俺をあやすみたいに肩を揉み始めると、檸檬が騒ぎ出す。「あー、百目鬼さんだけ狡い、俺も揉んでほしいなぁ」とニヤニヤしながら言ってきやがる。
誰が触らせるか。
檸檬はからかいたいだけだ、気が済んだのか、デスクに視線を戻し、作業に移った。
マキ「百目鬼さん、めちゃくちゃ凝ってるね、後で背中もやってあげようか?」
百目鬼「悪戯しないならな」
マキ「…アハッ♪しないよぉ」
マキは資格を持ってるらしい、何度も揉んで貰ってるが凄く解れるし。ついつい長々やってもらうと気持ち良すぎて眠くなる。
百目鬼「マキ、ありがとな」
マキ「いえいえ、百目鬼さんはストレス発散する時間もないから、直ぐ凝っちゃうよね。僕に出来ることは何でもしますよ♪」
ニコニコするマキ。とてもありがたいことを言ってくれてるのに、それが卑猥に聞こえるから怖い。相変わらず猫耳がピョコっと生えてるし、この凶悪さは何とかならないものだろうか?
檸檬「百目鬼さんいつもやってもらってばっかじゃダメですよー」
マキ「ふふ♪いつも頑張ってるから良いんですよ、檸檬さんも揉んであげますから♪」
百目鬼「そうだな、やってもらってばっかは悪いな」
マキが檸檬の所に行こうとしたのを捕まえて、俺に向き直らせると、マキは驚いて声が裏返った。
マキ「へッ??」
百目鬼「腕出せ、揉んでやる」
マキ「いやいやいや、遠慮します」
百目鬼「何でた、遠慮すんな」
マキ「やん♪セクハラ♪」
渋るマキにイラっとして、マキの腕を強引に引っ張る。マキの右腕には今日も、俺のやった腕時計がしっかりつけられてた。
苦労して選んだ甲斐があった。マキによく似合う、深い青。コレを渡した時のマキの喜んだ姿が目に浮かび、思わず顔が綻ぶ。
マキ「……ッ!……」
そおいえば、あの時もマキが喜んで笑顔になると思ったのに、泣かしてしまった。
手のひらを両手で掴んで、親指で押してやった。しかし、細っこい手だなぁ…
マキ「…ンッ………」
マキの色白の細い手は、あまり力を入れたら折れてしまいそうで、優しく丁寧に揉んでるのに、マキは何だか痛そうにうつむいて唇を噛んでた。
百目鬼「?、痛いのか?」
マキ「…ちがっ…」
百目鬼「もっと力抜いたほうが良いのか?」
マキ「ッ!……ッ…」
俺は優しく優しく揉んでるのに、マキは押し黙り、ふるふる震えだした。
百目鬼「マキ?どうした、くすぐったいのか?耳が真っ赤だぞ」
よく見ると、マキの耳も顔も真っ赤。
マキ「ッ!…百目鬼さんのエッチッ!!」
マキは、俺から手を振りほどいて事務所から飛び出して行ってしまい、それを見ていた檸檬が大爆笑した。
檸檬「ギャハハハハ!!」
百目鬼「…はぁあ??」
エッチってなんだ?!
俺はただ、手のマッサージしただけだろ!!
檸檬「アハハハハッ!ヒィーお腹痛い!!」
何だ今の。
おい檸檬!笑い過ぎだ!!
暫くして矢田と杏子が帰ってきても、檸檬は声を押し殺して笑ってやがるし、マキは帰ってこないで《商店街見回ってきます♪》とかメール寄越してきやがった。
一体何なんだ!!
矢田「百目鬼さん、最近タバコ吸いすぎじゃないですか?」
デスクの上の灰皿は、ここ数日山盛り。
プライベートがあんなに充実してるのに、なぜかこうなる。
百目鬼「うっさい矢田!お前、さっき頼んだ仕事は終わったのか!」
矢田「まだっす、すいやせん!」
百目鬼「だったら喋ってんな!」
俺が矢田を叱り飛ばすと、また檸檬が笑い出した。
なんかおかしい…。
俺は、理想が叶ってるはずなのに、なんだがスッキリしない。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
マキ『あっ、あっ、ど…めきさぁん…ダメェ…』
百目鬼『どうして?いやらしい汁垂らしながら言われても、説得力が無い』
マキ『舐めちゃ嫌ッ…お願い…』
百目鬼『舐めちゃ嫌?舐めて欲しいの間違いだろ?』
マキ『ああ¨ッ!!ひゃッやああん!!』
百目鬼『また溢れてきたぞ、後ろに垂れて、誘うみたいにヒクヒクしながらテラついてるぜ』
マキ『汚い!嫌ッ!ああッ…ダメェ!』
百目鬼『お前、舐められるのだけは異様に嫌がるな、まぁ、そこが可愛いんだけど』
マキ『ああ¨あ¨ッ!!』
百目鬼『ハハッ、今のでイッちまったのか?どんだけ淫乱なんだ、本番はこれからなのに』
マキ『あっ…待って…はうっ!…ッきい…あはぁあ』
百目鬼『すんなり入るな、もう、俺の形になったんじゃねーか?なんならハメッぱなしにしておくか?』
マキ『あんッ!…はぁあん…ああッ…』
百目鬼『嬉しそうに鳴くなよ、本当に一日中ハメッぱなしにしてやろうか?そしたら、もう、お前の望み通り離れなくて済むな』
マキ『ああッ!ど…めきさん…好き…好き…もっと…居させてぇ…』
百目鬼『マキ…名前で呼べよ』
マキ『アッ!激しいの!…イッちゃう!!』
百目鬼『マキ!』
マキ『神さぁん!!!』
………。
百目鬼「ハッ!」
生々しい夢に目が覚めた。
マキの肌も、吐息も、感触が残ってる。
だけど、夢のはずだ。今日はマキの泊まってる日じゃない。一人でベッドから起き上がり、確認する。
俺は寝てる間に自分に起こった現象に頭を抱えた。
百目鬼「嘘だろ…」
そして、ズボンの中を見なかった事にした。
やっと、恋人らしい時間が過ごせてる。
なのに、あんな夢みてム……、
なんて…
俺は、中坊のガキか………
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