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〔裏番外〕狂愛♎︎純愛35
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【百目鬼side】
賢史「マキはッ!?」
車で駆けつけてくれた賢史。
賢史にしては珍しく、少し慌てた様子だったので、ふと疑問が過ぎったが、それどころではなくスルーしてしまった。
賢史は、2人警官を連れて来てくれていた。マキのマンション前にすでに到着していた檸檬を交えて状況を説明し、そして
百目鬼「瀧本の潜伏しそうな場所は、あらかじめ抑えてある、市内に5箇所。ただ、そこらのホテルに連れ込まれたらかなり数がある。俺は瀧本の所有する物件から回る!」
賢史「神!、落ち着け!」
車に乗り込もうとした俺は、賢史に腕を掴まれ、引き戻された。
1人で飛び込みたいのを、探し手は多いい方が良いんだと自身に言い聞かせ、賢史と檸檬が来るのを待っただけでも限界なのに。まだマキを探しに行けないのかという苛立ちで、賢史を睨んでしまった。
だが賢史は、刑事の顔をしていた。
賢史「マキが攫われた時間が分かれば、範囲を絞れる。それにお前が無闇に飛び出してどおする、見当違いだったらマズイだろ」
賢史の言う事は最もだ、瀧本が行く可能性のある場所は、友人知人、ホテル合わせたら100箇所にはなる。
その中でも有力なのは、瀧本が使ってる〝やり部屋〟と言われている部屋。瀧本がマキを狙ってるかもしれないと分かった日から、自らの足で稼いだ情報だ。だが、どのやり部屋も離れたところにあり、全部回るには、二手に分かれても3時間はかかる。
警察の賢史が到着した事で、管理人に監視カメラの映像を見せてもらった。
マキが連れ去られたのが、何時何分だったのか分かれば、連れ去られた範囲のおおよそが分かる。
再生したビデオには、帽子を深々と被った5人組の男がマキを連れて玄関ロビーを出て行く映像が映ってる。
5人のうちの1人は、恐らく体格と、ブランドの高級な服装からして瀧本だろう。
そして分かった事が2つあった。
百目鬼「あの馬鹿ッ!何大人しく着いてってんだッ!!」
監視カメラに映ってたマキは、無理やり引きずられてる訳でも、拘束されてる訳でもなかった。
怒鳴る俺の横で、賢史は冷静に言う。
賢史「時間は、今から約1時間前だな…。管理人さん、何か見ませんでしたか?」
管理人のおっちゃんは、マンション内を巡回中で、何も見なかったと答えた。
管理人「それに、もし、見たとしても、この映像を見る限り攫われてるようには…」
確かにその通りだ、映像では、マキは普通に5人組と歩いて車に乗り込んでる。
そして賢史が、マキが乗り込んだ車を見て、おかしな事を言った。
賢史「白か…じゃあ、あれは別の…」
百目鬼「なんだ、車の色がどおした?」
聞いた瞬間、賢史はバツの悪そうな顔をする。
賢史「…いやぁ…、マキのやつ、数日前に、黒い車に連れ込まれそうになっててな」
百目鬼「なッ!!」
俺は何も聞いてない!!
その時、納得した。賢史がここに駆けつけた時やたら慌ててたのは、マキが襲われてたのを知ってたからだ。
そして、襲われたのが今回だけじゃないとなると。1つ疑わしいことが…
まさか、あの頬の痣も!?
愕然とした。
頭の中は真っ白から真っ赤に染まる。
守るどころか、知らない間にマキは襲われてた。マキは、俺と付き合ってて素直にならないどころか、頼っても来ない…
瀧本も朱雀も動きは抑えてた、なのに何故動きが把握できなかった?
という気持ちと、そんな事があったのに一言の相談もないマキに、心底失望した。
悲しいとか悔しいとか、散々感じてモヤモヤして、胸を痛め毎日苦しくて…、それでも、少しだけ増えた素直な反応や仕草に、いつかは素直な素の表情が見れるかも…と…
…そう思っていたが……
見事に裏切られた。
ーピリリリ♪ピリリリ♪
檸檬「百目鬼さん、携帯鳴ってます」
檸檬に言われるまで、携帯が鳴ってたことにすら気づかないくらいショックだった。
その間にも、賢史は警官と話し合い応援を要請、〝誘拐〟としてい捜索するため動き出す。
マキ!!
だから、散々言ったろ!!ガキが舐めてかかってると薬漬けにされてそこら辺に捨てられちまうのが落ちだって。
瀧本は金で何でも手に入る、相当やばいやつなんだぞ!!
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【瀧本やり部屋】
小柄な男「瀧本さん、コレ…大丈夫ですが?」
男たちと瀧本が興奮状態でマキの姿を喜ぶ中、取り巻きの1人、小柄な男が、マキの状態に不安を感じ、恐る恐る口にする。すると瀧本は興奮状態の荒い息で…
瀧本「ハハッ、いやー、ムチの扱いって案外難しいんだな。フルスイングしたら良い音すると思ったのによ」
瀧本が〝失敗♪失敗♪〟と半笑いで言うと、取り巻きもそれぞれ笑いだしたり、これはこれで興奮すると口々に言っている。
瀧本「女王様、薬効いてるからそんな痛くなかったろ?」
マキ「…」
歯を食いしばり睨むマキは、脂汗を滲ませながら体を強張らせていた。
瀧本「ほらほら、ちょっとは前も反応してるし、ハハッ、薬のせいだけど」
足で転がされ仰向けにされたマキは、薬が効いてきていて、体は意思に反して熱くなり、肌は桜色に染まって、より男たちを興奮させていた。
ムチで打たれる事に快感など感じないマキは、ムチで打たれた経験はあるため何とか歯を食いしばっているが、瀧本はムチを扱った事が無く、その扱いは酷い。
素人がムチを扱えばどおなるか、瀧本は知らない。
マキ「…下手くそ♪」
瀧本「大丈夫、だんだんコツ掴んできたし、でも、少し弱いのかな?少し小さくなっちゃってるね」
マキの下半身を見て、不満げな顔をした瀧本は、取り巻きに向かって手の平を向け、王様のように振る舞う。
瀧本「おい、2つ目寄越せ」
マキ「…」
瀧本「2つ目効いてきたら、後ろも可愛がってやっからよ」
マキ「薬に頼らなきゃ何もできないんだな」
瀧本「馬鹿だね、俺たちなりに、女王様に配慮してるんだぜ?この薬かなりハイになれるから、結構なことしても痛くないんだよ」
マキ「…」
マキは、瀧本を睨みながら、瀧本から見えない体の下でシーツをキュッと握ぎり締めた…
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