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〔裏番外〕狂愛♎︎<純愛32
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〔裏番外〕狂愛>♎︎<純愛
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車の陰にマキを連れ込むと、マキは少し不安げに見上げてる、車体にマキの体を押し付けたはいいが、なんて言えばいいだろう?。
犬が代わりってなんだ?
犬とイチャつくな?
マキ「っ、百目鬼さん、もしかして犬苦手?」
見当違いの疑問を投げかけるマキに、とりあえずストレートに言ってみる。
百目鬼「あの犬に俺の名前付けてるのか」
俺に詰め寄られマキは慌てて否定した。
マキ「違う、違うよ。可愛らしさが似てるって言っただけで、名前は違うのにした…」
〝は〟ってなんだ…。似てないだろ!!
百目鬼「名前は何にしたんだ」
俺に見下ろされ、マキは少し気まずそうにしながら、得意のヘラヘラ笑顔になりながら恥ずかしそうに言った。
マキ「…ぇ…へへ…、キング…」
キング??
似た名前でもなくて、なら何故そんな恥ずかしがるか分からず、しばらく固まって考えていた
ーピッピッピッ、ポーン♪
ハッ!
百目鬼「まさか…、俺の名前はやめたけど俺にちなんで付けたか?」
マキ「アハッ♪流石百目鬼さん」
獰猛な猛獣→ライオン→百獣の王→キング!?
マキ「正解でーす♪♪」
まるでクイズの答え合せのように、マキはニコニコ拍手していたが、俺が一緒になって喜ぶ訳がない。
百目鬼「何故犬なんか飼いだした」
マキ「だから、さっき言ったじゃん♪僕はSEXばっかだから、先生に勧められて…」
可愛い顔しても誤魔化されないぞ!
愛情注ぎたいなら俺にすりゃいいだろ!
俺はお前とSEXするのが嫌なんじゃない!何故伝わらない!!
百目鬼「SEXがしたいならいくらでも付き合ってやる!」
マキ「…ぇえっ!?…でも…」
確かに、普通になりたいとは言ったが、俺と出来ないからって犬を代わりにするっておかしくないか!?
百目鬼「SEXもするけど、お前とはそれ以外もちゃんと時間を作る。代わりの犬なんかいらないだろ」
マキ「……僕、あの子に決めたんだもん。あの子に出会ってパートナーになろうって決めたんだもん。いらないなんて思わない」
しまった。また、マキの地雷を踏んだ。
どうしてうまくいかない…。俺が犬の分も相手してやるって言いたかっただけなのに…
犬に愛情注ぐ分も俺によこせ!
百目鬼「…、言い方が悪かった…、俺は、お前の全部をよこせって言ったよな」
どう言えばうまく伝わるのか分からない。
ストレートに言うなんて恥ずかしすぎるだろ。
だが、犬にマキを分けてやるつもりはない、全部俺がもらうんだ。
マキは、俺の服の裾を掴み、真っ直ぐ俺を見つめた。その揺れ動く瞳は、また、何かを不安がってる。
マキ「僕…、百目鬼さんとちゃんと恋愛したいから、ちゃんとしたいから、先生にずっと言わなかった話もして相談した。百目鬼さんが僕がいいって言ってくれるような、好きになってもらえるような存在になりたいから…」
俺はお前を好きだぞ…
そう言ったろ!
百目鬼「俺はお前がいいって思ってる、だから今一緒にいるんだろ」
だから、昨日も一昨日も一緒に過ごした。
監禁すると言ったろ。
マキ「犬飼うのは、別れてる間に決めたことなんだ、百目鬼さんと菫ママの店で会う前に、キングと一緒に住む予定だった。だから…」
百目鬼「…」
…俺と別れてる間に、マキには大切なものが増えていた…。
それはある意味予想どうりで、でも、俺だけじゃないと思い知らされて胸が痛む。
菫のお節介で俺と話をしなかったら、その犬で十分だったってことか?
マキ「…百目鬼さん、犬は嫌い?」
百目鬼「…邪魔だ」
マキ「そ、そんなこと言わないで、キングは子犬だから、これから躾ければいい子になるよ」
百目鬼「じゃあ、犬がい居ればいいのか」
マキ「…百目鬼さんと一緒に居たいよ。キングの面倒は全部僕が見るから」
百目鬼「全部よこせって言ったのに…」
マキ「え?」
百目鬼「ミケだって邪魔してくんのに、それにお前、動物かなり好きだろう」
マキ「うん…、だって可愛いし」
百目鬼「気に入らねぇんだよ、お前。ミケが子猫産んだときなんか片時も離れやしねぇし、あれはオレの猫だからよかったが、お前が飼ってる動物なんて溺愛するに決まってる」
マキ「う?…、可愛がりたいから飼うんだもん…」
百目鬼「ッ!!」
何を言っても無駄なのか?
俺が居るのに、俺の代わりの犬をそばに置くのか!!
言葉に詰まって何も言い出せない俺に、マキは、そっと俺の顔を覗き込む。
マキ「…百目鬼さんも可愛いよ、百目鬼さんの事大好きだから、僕は百目鬼さんも溺愛するよ?」
百目鬼「嘘だ」
マキ「ぇ?」
百目鬼「ミケの子猫が産まれた時、子猫の里親見つかるまで、お前は俺を放ったらかしだったじゃねぇか!」
マキ「ふえッ!?…ぇえええッ!!
だだだって!百目鬼さん仕事のしてたし!なんかイライラしててあんま喋りたくなさそうだったから!」
マキは心底びっくりしたのか、目ん玉溢れるんじゃないかくらい見開いて、無駄にキョロキョロ辺りを見回した。
百目鬼「あ?そりゃ、お前が俺に会いにじゃなくて、ミケに会いに来てたからだろうが!」
マキは驚きの瞳をパチクリさせながら、俺を指差した。
マキ「え?……も、もしかして…猫や犬に………〝嫉妬〟してるの…?」
ミケは、いつもマキにすり寄って行く。俺の腕の中で眠るマキに掛けてる布団に潜り込んだり、仕事してる俺の眼の前で膝に抱かれて幸せそうにして、マキもそんなミケを優しい眼差しを向けながら撫でている時、苛立ちが募った。
俺に似てるという目つきの悪い犬コロは、マキを取る気満々だ、さっきだって威嚇してきやがった!マキの顔舐めたり、マキの腕の中で気持ちよさそうにしやがって!
マキの全部俺のもんにしていいって、マキ自身が言ったんだ。
我慢しなくていい。
独占していいって言ったじゃないか
俺は監禁するような男だぞ。
だから言葉にしたら止められなくなると言ったのに…
嫉妬しまくりだ。
百目鬼「…………悪いか」
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