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(番外編)純愛>♎︎<狂愛26
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ヤバイよ、ムラムラしてきちゃったよ!
百目鬼さんのあまりに可愛い行動に、僕はノックアウト寸前。
隣に、奏一さんとつよしが居るのに、百目鬼さんの首に絡みついてキスしたくてたまらない。
あー、男ってこういう時、物的証拠がムクッと頭をもたげるから、落ち着かなきゃと思いつつ硬くなってるのを人に見られちゃいけないっていうのがまたまた興奮材料になっちゃうんだよね!
賢史「なんて危険な顔してんの女王様」
背後から顔を出した賢史さん。僕とつよしの間でしゃがんで、僕らと同じ高さで覗き込みニヤニヤいやらしく笑ってる。
マキ「ふふ♪ちょっと楽しいこと考えてたの♪♪賢史さんはカクテル作りは終わったの?」
賢史「君らの分も作ってきたぜ、どうだ、気が効くイケメンだろ?」
キラッとカッコつけた賢史さん。もさっとしてた顎髭をツヤツヤお洒落に見せてきます。
賢史「今度はノンアルコールだから、変なの入ってないからな、ほい、お兄さん」
そう言って、奏一さんにフルーツの入った綺麗な飲み物を手渡した。
マキ「うわー♪奏一さん綺麗」
奏一「本当に変なの入ってないだろうね」
ちょっと不機嫌な奏一さんが賢史さんを睨むと賢史さんは懲りずにニヤニヤ。
賢史「今日は菫ママに監視されて作ったから、菫ママに聞くか、この場で俺が毒見しようか?間接キッスしてよければ♪」
マキ「菫ママー!賢史さんがセクハラでーす」
賢史「まだ何もしてないだろ」
賢史さんは菫ママには弱いみたいで、ちょっと慌ててる。
そしたら奏一さんが、僕の頭を撫でながら、優しく笑った。
奏一「大丈夫だよ」
マキ「奏一さん僕が毒見してあげようか?」
奏一「こら、そんなこと言って、お酒だったら舐めてみたいなぁとか思ってるんだろ」
ペチンッとデコピンされ。バレたか、ってヘラヘラしながらおでこを抑えた。
奏一「次の誕生日まで我慢しなさい。そしたらみんなに美味しいの飲ましてやるからな」
マキ「ありがとう奏一さん♪」
〝みんなで〟は、きっと修二と華南とむつのこと。みんなでお酒飲んでるところを想像したら、すっごく楽しみで、僕は笑顔が溢れた。
賢史「あれー?俺の時は断られたんだけどなぁ」
マキ「だって、僕奏一さん大好きだもん♪」
賢史「おーおー、奏一お兄さんモテるぅー」
セクハラ賢史さんは、次に、つよしに、メロンクリームソーダを出してくれた。無駄にイケメンな顔して…
つよし「あ、ああありがとうございます!」
賢史「炭酸平気か?」
つよし「は、は、はい」
ビクビク恐縮するつよしに、賢史さんは少し困り顔。
賢史「俺ってそんなに怖い?そこの極悪面よりはマシだと思うんだけど」
百目鬼さんを指差して、優しくつよしに笑いかける。
つよし「すす、すいません!怖いとか無いです!あの…あの…緊張してて!お二人ともとてもカッコいいと思います!」
酸欠になるんじゃ無いかハフハフしながら、つよしが言い切ると、賢史さんがニコッとした。
賢史「人見知り?息してる?」
マキ「賢史さん、つよしに絡まないであげてよ、酸欠で倒れちゃうよ」
賢史「倒れたら、俺が優ぁしく介抱してやるから安心しなよ。ほら、女王様にはいちごミルクな」
まったくもって安心できない。
賢史さんてば、誰彼構わずだなぁ…。僕にも奏一さんにもちょっかいかけて、今度はつよしからかって遊んでる。
百目鬼「待て、グラス貸してみろ、ゴミが付いてる」
僕がいちごミルクを受け取ると、百目鬼さんの手が伸びてきていちごミルクを取り上げる。そして添えてあったハートの苺を、食べちゃった。
マキ「あ…」
つよし「…///」
奏一「…」
賢史「…ブハッ!ハハハハッ!!」
ちょっ、ちょちょちょっとー!!
なんて可愛らしいことしてくれてんのぉー!!今すぐトイレに連れ込まれて襲われたいのかぁあ!!
賢史さんがゲラゲラ笑うし、つよしは顔を赤らめて肩をすくめ遠慮がちに僕と百目鬼さんを交互に見るし、奏一さんは冷めた目で飲み物を飲んでるし!!
今日の百目鬼さん僕の心臓、鷲掴みにしまくりだし!!
賢史「ひー、腹痛てぇ。ガキンチョと同じ反応って、お前幾つだよ!」
百目鬼「…喉が乾いたなぁ」
ムカッとした百目鬼さんが、賢史さんが僕に持ってきた、いちごミルクをそのまま全部飲み干しちゃった。
賢史「クックックッ、まぁ、いいさ。ほらほら、雪哉から差し入れだ」
そう言って笑いを堪えながら、賢史さんが切り分けられたケーキを3つ、奏一さんと僕とつよしの前に置いてくれた。
マキ「賢史さん、百目鬼さんの分は?」
賢史「神の分は烏磨が平らげちまったよ、雪哉のケーキは大人受けする甘過ぎ無い優しい味だからな。俺の分も食われちゃったんだぜ、可哀想だろ?」
わざと落ち込んだようにいじけた顔して近づく賢史さんに、僕はヘラっと笑ってシカト。
マキ「百目鬼さん、僕と半分こしよう♪♪」
百目鬼「お前が全部食え、それは秋の新作で、まだ売り出し前のやつだからな」
マキ「じゃ、百目鬼さんも一緒に味見しよう♪♪ふふ♪甘いの大好きじゃん♪♪、ね♪♪?」
百目鬼「…またそういうふざけた顔するな」
マキ「ふふ♪」
本当は食べさせてあげたかったけど、間につよしがいるからケーキを半分にして渡そうと思ってフォークで分けてたら、つよしが真っ赤な顔して僕に小声で話しかける。
つよし「マ、マママキさん」
マキ「ん?」
つよし「席、かか代わります」
マキ「あはは、百目鬼さん怖い?」
つよし「ちがっ、違います、ぼ僕邪魔じゃ」
マキ「ふふ♪邪魔じゃないよ♪」
隣になんか座ったら、我慢できなくなっちゃうし♪♪♪
百目鬼「おい、何を人の顔見ながらコソコソやってんだ」
つよし「ひゃ!ごごごごめんなさい!!」
百目鬼さんは、普通に話しかけたけど、もともと声が低音ボイスだし、あの目つきだから、怒られてると思ったつよしはビクッと背筋を伸ばし大きな声で立ち上がり叫んだ。
つよし「あの…あの!気がつかなくてすいません!こちらにどうぞ!」
百目鬼「…は?」
つよし「隣取っちゃってごめんなさい、知らなくてお邪魔してしまいすいませんでした!」
一般客もチラホラ入ってきてた菫ママの店で、つよしが真っ赤になりながら叫んだ声は大きくは無いけど、真っ赤な顔でワタワタする小動物は店の中で注目の的。
周りが「何々?」って見てくる中、僕と百目鬼さんはつよしをポカンと見つめていた。
つよしは、百目鬼さんが僕の隣に行きたかったと思ったみたいで、百目鬼さんにそう言ったみたいだけど、百目鬼さんは百目鬼さんで、そんな風に言葉にされちゃうと、僕の隣に行きたい駄々っ子みたいで恥ずかしくなっちゃったみたいで、顔には出てないけど耳が赤らんでる。
つよしに嫉妬して威嚇したんだろうけど、威嚇で追っ払うどころか、自分の嫉妬を無垢な瞳に素直に謝られた百目鬼さんは、開いた口が塞がらない。
つよしの言葉に百目鬼さんが固まったのを見て、つよしは間違ったかな?って首をかしげ、恐る恐る口にした。
つよし「あ、あれ?ち、違いました?。とても仲睦まじかったのでてっきり、あ、…お、二人は、こ、恋人同士ですよね?」
仲睦まじいッ!?
矢田「その話俺も聞きたいっす!」
いつの間にかテーブルのそばで正座で待機してたのは、トラブルメーカー矢田さん。
興味津々にはしゃぐ矢田さんに、百目鬼さんがギロッと威圧的に睨みつけ、矢田さんの顔が引きつった。
………。
………あっ、うっかり。
内緒なんだ…。
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