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5〔裏番外〕ゆくえ……
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俺たちは、抱き合いながら、お互いの昔話を語り合った。
マキ「百目鬼さんの初恋は?」
百目鬼「中学の時だよ」
マキ「相手は?」
百目鬼「同級生だった親友」
マキ「告白したの?」
百目鬼「してねぇよ」
マキ「百目鬼さんの初体験は?」
百目鬼「19…」
マキ「お相手は?」
百目鬼「…名前は忘れた、そう言う思考の持ち主が行くって店で知り合った奴だ」
マキ「SMバーみたいな?」
百目鬼「確か…って!!俺しか答えてねぇーじゃんか!」
服を着たまま向き合って抱き合い、ソファーに座った俺がマキを抱っこしたまま繋がって、子作り中。
ローテーブルには、お互いのアルバムが開いて置いてあり、俺の学ラン写真を見たマキが興奮して、精通はいつだったとか、初オナニーのおかずはなんだと下世話な話から一方的な質問になってしまっていた。
クスクス悪戯に笑うマキは、俺と対面座位で首に絡みついて唇を重ね妖艶に微笑む。
マキ「ふふふ♪、僕の話は知ってるくせに♪」
確かに、マキの過去は知ってる。
初恋も初体験も清史郎だ。
百目鬼「お前は、男を好きなことに悩んだりしなかったのか?」
マキ「ふふ♪悩まなかったよ♪」
……恐らく、誤魔化してはいないだろうが、苦手な話なのか、ヘラヘラヘラヘラしていてイラッとする。
百目鬼「女は試さなかったのか?」
マキ「…」
ピクッと反応したマキ。表情には現れなかったが、繋がっていたから、僅かな反応が伝わってきた。
百目鬼「……俺は、裸の女が写ってるエロ本を見せられたことあるが、何にも反応しないどころか、気持ち悪く見えた」
マキ「…ッ!もしかして、女装してる僕気持ち悪い?!」
不安げに揺れた瞳。急に素に戻ったようで、妖艶なオーラが消えていた。子供みたいなマキは可愛い。俺は思わず笑っちまった。
百目鬼「気持ち悪くはない。ただ、俺には良さが分からない」
マキ「…僕の、自慢の生足が見れるのに?」
直ぐにふざける。
その魔性スイッチをずっとオフにしておけたら、そんな風に言わねぇくせに。俺の名前だけで真っ赤なリンゴな癖に。
百目鬼「ッ、だから、下世話なことを言うな。お前の足は確かに綺麗だが、それに興奮して淫らな服装を好む奴と俺は違う」
マキ「僕、鎖骨と首のラインも自信あるのになぁ〜」
わざとらしく襟首を引っ張り、鎖骨を露出させて誘ってる。
…いきなり全部は無理か…。修二の言葉を思い出し、俺は自らの知りたい欲求を押さえつける。『全部知ることは出来ないよ、百目鬼さんだって全部は見せられないでしょ?』そう言った修二。確かにそうだ…。だが、俺の見せられない部分は、みんなマキが包み込んじまった。俺も…マキにそうしたい…、何もかも壊してきた俺が、泣かせてばかりの俺が…、マキのたった一人、全てを許して貰える人間になりたい。
時間はかかるだろうが…。
百目鬼「……。今から人に見せられなくしてやる」
マキ「あっ…ひゃ…。ふふふ」
簡単には隠せない場所に吸い付くと、マキは擽ったそうに感じて仰け反る。話しながらのスローSEXに、肌にはしっとり汗が滲んでエロい味がする。
百目鬼「お前は、どんな子供だったんだ?」
マキ「ふふ♪この状態で聞くの?」
百目鬼「…、あぁそうだな、俺が上になろう」
マキ「ちょっ、そう言うことじゃ…アン♪」
対面座位から正常位になって、ゆるゆるマキの中をなぞりながら、話をさせた。
マキ「あっ…ん…、どんなって…、聞いたんでしょ?」
百目鬼「他人からどう見えるかじゃない、お前がどう思ってたかが聞きたい」
マキ「別に、普通だよ」
百目鬼「俺とお前の普通は違う、お前がそう言ったんだぞ」
マキ「ぶー」
百目鬼「フッ、トロけて頭ぶっ飛ぶくらい激しくしようか?そしたらお前の日用品を買いに行く時間がなくなるがそれでもいいか?」
マキ「ヤダヤダっ!行く行く!」
俺の腰にマキの足をガッチリ絡め、隙間なくくっついて腰を揺らす。俺の胸をバシバシ叩くマキ。よほど買い物が楽しみのようだ。…が、上半身と下半身はやってる行動が真逆だろ?
百目鬼「イくのは後だ」
マキ「…またぁ、意地悪な可愛い顔してるぅ。むぅー。なんか百目鬼さんが優位で楽しそう」
百目鬼「楽しいさ。が、名前呼びじゃなくなってるぞ。それに、お前の全部を俺のものにするんだ」
マキ「……そ…ゆとこ、ズルい…」
なぜか、照れて可愛く真っ赤になるマキ。尖らせたアヒル口に軽くキスを落とすと、もっとって顔して誘ってきやがる。強請られるまま唇を重ねて舌を絡め、熱くなりだした吐息にお互いの昂ぶって
夢中になっちまった……。
俺がキレるまでの少しの間。
マキは荒い吐息の合間に昔話をした。
マキは、今も昔も性格はそう変わらないと、昔から小悪魔な子供だったんだようだ。
同級生は子供に見えて、年上と話すのを好んだらしい、詳しく聞いたら、学校の先生だとかぬかしやがった。アルバムで見た女の子のような茉爲宮優絆を見て嫌な想像をしちまったが、その話し相手の先生とやらが、健全な先生であると祈りたい。
マキは、俺の考えを見透かしたのか、ケラケラ笑った。
「無い無い!百目鬼さん心配し過ぎ!ふふふっ♪名門私立の進学校だよ!ふふふっ♪」
腹が立ったので、連続で中イきさせてやった。
快感に体を染めて、ふにゃっとしながら息を切らせるマキを見て、結局、3時頃までマキを貪っちまった。
正気に戻った俺に、マキは初めて眉間にしわを寄せて怒りの感情をぶつけた。
まるで、欲しいオモチャを買う約束したのに買い忘れたと言われて怒る子供みたいに、バカバカ言われて散々叩かれた。
マキ「バカバカ、お買い物行けなくなっちゃうじゃんか!せっかくのデート楽しみにしてたのに」
百目鬼「頼む、ぐずるな、もう一回押し倒されたいのか!」
ちゃんと買い物には行くと宥めたが、マキは腰がぬけてた。
さらに怒られた……。
俺が悪い…。
マキに怒られてるんだが…
怒るマキは
クソ可愛かった……
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