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溺愛2
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マキ「ただいまー♪」
修二達がイチャイチャしだしたので、僕は百目鬼事務所に帰ってきた。
事務所には、片付けをしているみんながいた。
神さんに、昨日プロポーズをされてから、みんなと会うのは今が初めて。神さんはきっとみんなにもう結果を話しただろうから、矢田さんがきっと騒ぐだろうと思ったけど、1番最初に反応したのは、檸檬さんだった。
檸檬「マキちゃんお帰りッ!!」
僕を見た瞬間飛んで来た檸檬さんは、僕に抱きついて喜びを表現していたが、それは数秒で鬼のような神さんに引き剥がされた。
百目鬼「離れろッ!!」
檸檬さんは首根っこ持たれて神さんに引っ張られ睨まれたが、そんな神さんの反応に檸檬さんは、神さんがつけてる新しい腕時計をチラッと見てニヤニヤしてる。
檸檬「これくらいいいじゃないですかぁ」
百目鬼「ダメに決まってんだろ」
菫ママの店でみんなの前で同棲宣言した日から、神さんの態度はどんどん変化していた。
僕の目を見て話す事が増えたし、セックスの時もやたらと目を見て楽しそうに意地悪してくる。
なにより…、セックスの後、後悔したように項垂れてる背中はは見なくなった…。
…代わりに、僕の頭を優しくて頭を撫でてくれる。
…思い出すだけで恥ずかしい。
隠す事をしなくなった途端、信じらるないスピードで日々甘くなる。みんなの前では、堂々と嫉妬するし、独占欲を口にする。
僕は、神さんがこんなに変わるなんて思ってなかった。優しくて世話焼きで甘やかしたがりだとは知ってたけど、子供みたいなレベルで独占して嫉妬して、子供みたいなレベルでスキンシップが増えていっぱい触ってくるようになったし、夜の甘過ぎる意地悪さったらまさに殺人級。
僕の体も心も、神さんの進化についていけなくて、完全に主導権を取られて翻弄され、頭真っ白になるくらい気持ち良くされて飛んじゃうから、いつも足腰立たなくて困っちゃう。
それだけでも大変だったのに、あんなプロポーズ。
神さんカッコよすぎて、僕はお手上げです。
檸檬「もー、百目鬼さんは心が狭いなぁ、可愛いマキちゃんを抱きしめるくらい良いじゃん、減るもんじゃないし」
百目鬼「五月蝿い!減る!」
檸檬「あはは、そんな嫉妬しなくてもマキちゃんを取ったりしませんよ。そんなんで大丈夫ですか?あんま独り占めしすぎると、入籍する前に逃げられちゃいますよぉ」
百目鬼「……」
檸檬「ちょっとちょっと!そこは『逃すわけねぇだろ!』って言ってくれなきゃ!普通だから!こんなに可愛い恋人いたら外に出したくないとか普通だから!」
考え込んじゃった神さんを、檸檬さんが慌ててフォローする。神さんはみんなからからかわれる事が増えたけど、こういうのを見ると、神さんをからかうのは賢史さんが1番上手いなぁと思う。
今日は賢史さんいないのかな?あの人なら1番に笑いに来ると思ったのに。
そういえば、賢史さんと神さんっていつからの付き合いなのかな?アルバムには賢史さん出てこなかったな。…まぁ、神さん中学の後半から高校生に掛けて極端に写真少なかった時期あったし、丁度朱雀に居た時期だ。
賢史さんとの関係を見てると、神さんに対する賢史さんのラブ度が高いよね…。修二を監禁したのも知ってたし…。
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幸せな空間。
幸せな笑顔。
幸せな時間。
シックな腕時計とアンティーク調の腕時計。
文字盤がお揃いの青い銀河を思わせるラピスラズリの石。
神さんの腕と僕の腕で同じ時を刻んでる。
マキ「ごちそうさまでした♪」
神さんの作った美味しい夕食を食べ終え、食器を片付けようと立ち上がると、神さんが向かい側の席から僕を引き止める。
百目鬼「マキ、ほっぺにソースついてるぞ」
マキ「どこどこ?」
百目鬼「反対だ」
探してたほっぺと反対を指差し、神さんはティッシュを取って僕に差し出した。
いつもいつも自然に優しい事の出来る神さんなのに、まだ、普通にできてないとか思ってるのかな?
檸檬さんのやりとりで考え込んだのを思い出し、僕はティッシュを受け取らないで、神さんの前に移動した。
マキ「見えないから、拭いて♪」
可愛らしい声で甘えてみたら、神さんは少し渋い顔しながら僕のほっぺを拭いてくれた。
マキ「ふふ♪ありがとう♪神さんもついてるから僕が拭いてあげるね♪」
百目鬼「おい…」
椅子に座ってる神さんの首に絡みついて、神さんの唇をペロッと猫みたいに舐め上げると、神さんは困った顔して僕を引き剥がす。
百目鬼「こら、誘うな」
マキ「どうして?明日は僕お休みだよ」
可愛らしく小首を傾げ、欲情してもらえるようにめいいっぱい艶っぽく誘ったのに、神さんは渋った。
百目鬼「お前、今日歩き方変だぞ、痛いんじゃないのか?」
相変わらず自分がやり過ぎたと思い込んでる猛獣さん。単に甘くて気持ちよすぎなだけなんだけど、今は主導権を神さんが持ってると自覚されたら困るから教えてあげない。
マキ「痛いんじゃなくて、神さん見てると昨日のこと思い出して疼いちゃうの♪神さんの声聞くと下半身がキュンとして、神さんが欲しくなっちゃう。修二の家でも我慢するの大変だったんだから」
百目鬼「おい、修二の家でもそんなエロい顔でいたのか、むつになにもされてねぇだろうなぁ」
どうして神さんは、むつが僕にちょっかいを出すと思うんだろう。むつはきっと僕の裸を見ても何とも思わないのに…、ってか、一緒にお風呂はいったことあるけど、むつが興味あるのは、華南がどんな胸なら欲情するかって事で、僕と比べて胸を触りっこしたことあるって言ったら、神さんに怒られそう。
百目鬼「脱げ、全部チェックしてやる」
言い終わる前に僕の服の中に手を入れて脱がしにかかり、腰を抱いて僕を逃さないようにしてる。
百目鬼「おい、何でもう下着の中硬くして濡らしてんだド淫乱」
むつが絡むと、あっという間に沸点超えちゃう神さんって、可愛い♪。もう、可愛すぎてキュンキュンしちゃうのに、その鋭い目で僕を睨みながら、独占欲丸出しの怖い顔で、僕を抱く腕は力強くはあるけど日を追うごとに甘さを増して僕をとろけさせる。
マキ「言っ…たじゃん…、昨日のカッコいい神さん思い出して、…ビショビショだっ…て…」
百目鬼「お前最近なんで直ぐ赤くなるんだ」
困ったように眉間にしわを寄せ。神さんの大きな手が僕の体を撫でてくるから、すでに体は熱く期待に震えてる。
無自覚で鈍感な神さんは自分の変化にも、僕の体を変えてしまってることにも気がつかないで、今日もむつに嫉妬を燃やして、身体検査だと触れてくる。
マキ「神さんが好きだからだよ」
百目鬼「…やめろ。昨日は夢中になり過ぎて、今朝も…ッ…シたんだ、体洗った時中が赤くなってたから自粛してるんだ」
マキ「脱がしてきたのは神さんだよ?それに♪明日は休みなのに、自粛の意味ある?」
百目鬼「てめーはなんつう顔して迫ってくるんだ、昨日は恥ずかしいだのなんだの言って潮吹いて泣いてたろうが」
マキ「だってぇー、急に恥ずかしくなっちゃったんだもん。なんかドキドキ心臓張り裂けるかと思ったし、昨日は神さんがカッコい過ぎたし、あんなふわふわなキスしてくるから唇なくなっちゃうかと思ったし、泣きすぎて訳わかんないのに、神さん壊れ物触るみたいな優しい手つきでいっぱい僕のこと触るから、ドキドキ恥かしいの止まんなかったんだもん。それに、…あんなになったこと無いからビックリして…うわッ!?」
僕を抱えて急に立ち上がった神さんは、そのまま真っ直ぐ寝室に移動して、僕をベッドに押し倒した。あまりに急だったから驚いて目をパチクリしたら、神さんの瞳は完全にプッツンした獰猛な猛獣さんになってた。
百目鬼「煽ったからには、たっぷり啼いてもらおうか」
マキ「ぁ…、神さ…んんっ」
熱い唇は、いつも僕を秒殺で溶かして溺れさせる。
神さん…
僕…、幸せだよ。
この熱い腕に抱かれて、独占されて嫉妬されて、可愛くて仕方ないのに、こんな風に凄くカッコいいし、僕を好きだと言ってくれる。
ずっと夢だったことが叶ってる。
こんな夢みたいなことが叶ってる…。
神さんが、叶えてくれる…。
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