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溺愛9
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百目鬼「お前は馬鹿か!!」
百目鬼事務所の一階車庫に車を停めた途端、神さんは顔を真っ赤にして激怒した。
百目鬼「運転中に咥えるとかやめろって言ってんだろうが!!」
修二の家迎えに来てくれた神さん。だけどやっぱり僕は我慢できず、運転してる神さんにキスして、そのまま神さんのを育てて食べちゃいました。
神さんが大声出すから、事務所にいる全員が二階から下りてきてこっそり僕たちを覗いてる。だけど神さんは気がついてなくて、僕にお説教中。
でも仕方なくない?
あんなの聞かされたら、もう今すぐ抱き合って跨ってグチャグチャに可愛がって犯したい。
百目鬼「…って!聞いてるのかマキ!!」
マキ「うん、聞いてる」
百目鬼「聞いてたら、なぜお前は俺の首にまとわりついて唇を寄せてやがるんだ」
マキ「もぉ…、我慢できない、キスしていい?」
百目鬼「ざけんなアホが!!」
顔面鷲掴みにされて引き剥がされそうになったけど、僕はめげずに神さんに引っ付いた。
マキ「やだ、キスして、今すぐシたい」
百目鬼「馬鹿か!シャッター開いてんだろ、外から丸見えだ」
マキ「シャッター閉めるから」
百目鬼「この盛りのついたバカ猫が!いい加減耳と尻尾をしまえ!俺は仕事中だ!」
どうやら神さんは、また猫耳と尻尾の幻覚が見えているらしい。
それは好都合と、僕はありったけの可愛い仕草と表情で、神さんに甘えた声を聞かせる。
マキ「神さん大好き、チューして抱っこして♪」
百目鬼「グッ…明日は大学だ」
マキ「ちゃんと行くよ。〝神さんに、甘えたい〟気分なの……、ダメ?」
可愛らしく首をかしげて、ジュピター色の瞳でうるうる見つめると、神さんは僕を睨んだまま、困り眉で目元をピクピクさせ、「そんな風に言われたら…」と言いたげに狼狽えて何やら葛藤してるご様子。さらに、僕のうるうるした瞳にやられて、眉間のシワが濃くなっていく。
ああっ、可愛い可愛い神さん。
百目鬼「ぐっ…ぅぅ。お前、カラコンはどうした…。どうして今日も裸眼なんだ…」
マキ「嫌い?」
百目鬼「ッ…、なわけないだろ」
マキ「好き?」
百目鬼「ッ…、クソッ…好きだよ!」
やけくそ気味な苛立った声だけど、怒ってるわけじゃない。恥ずかしそうに染まった真っ赤な耳が、可愛らしくて舐めちゃいたい…。
マキ「僕も、大好きだよ」
愛しい気持ちいっぱいでジュピター色の瞳を細めて、神さんが可愛いくて可愛いくて笑った僕に。神さんはさらに困った顔して唸ってる。
神さんの戸惑って葛藤してるのを微笑ましく見つめながら、その唇にキスをした。
神さんはビクッと肩を揺らして逃げようか迷ったみたいだけど、僕を押しのけたり逃げたりはしないで、仕方ない奴だと抵抗しなかった。
マキ「…ん…」
神さんのカサカサの荒れた唇にゆっくり触れる。
ドキドキして、ちょっとだけ怖かったけど、神さんは困り眉のまま、僕をじっと見つめて避けようとはしない。
嬉しくなって、僕は目を瞑って神さんの荒れた唇を潤すように、ペロッと遠慮がちに舌で舐めると。神さんは諦めるように口を緩めて僕に舌を絡めてきた。
マキ「ンッ…ふぅ…はぁ…」
段々と熱を帯びて、神さんが僕の腰を抱き寄せた。狭い車内で抱き合い、何度も角度を変えて甘いキスを繰り返し、熱い吐息を響かせる。指を絡め、ぴったりくっついて徐々に神さんが積極的に僕を求めてくれる。
困り顔から徐々に獰猛な猛獣が顔を出し始め、僕を喰らうように服の中に手が伸びてきた。
神さん…神さん…、大好き。
ーコンコン!
ガラスを叩く音に、神さんがハッと我に返った。
車の外から、檸檬さんが、ニヤニヤしていて、さらに後ろに杏さんと矢田さんもこっちを見ていた。
檸檬「百目鬼さーん♪、仲がよろしいのは非常に好ましいことっすけど、そういうの帰ってからやってくれないと」
百目鬼「す、すまん…」
見られたッ!って情け無い顔してたけど、神さんは、僕を第寄せてる手はそのままだった。
いつもは、最悪の事態を想定しておく。
だけど神さんは、僕がこうなったら良いのになっていうのを叶えてくれる。
神さんならきっと、この先も、僕の願いを叶えてくれる。
僕と、この先もずっと一緒にいてくれる…
きっと…
1日が終わり、2人でお風呂に入って、お風呂上りの髪を神さんに乾かしてもらって、僕は寝る支度を整えた。
神さんは、まだリビングでパソコンをしていたけど、僕はそっと神さんに近づいた。
マキ「神さん」
名前を呼ぶだけなのに、少しだけ緊張した。
神さんは、僕の緊張を感じ取ったのか、直ぐにパソコンから顔を上げて僕を見てくれた。
百目鬼「どうかしたか?」
マキ「お仕事終わったらお願いがあるの…」
両手を後ろに隠すようにしながらモジモジする姿に、神さんは少し呆れたように言った。
百目鬼「今日はどおした。そんなにシたいのか」
マキ「…寝室で大人しく待ってるから」
百目鬼「そろそろ体がキツイだろ、修二の家で寝ちまうなんて…」
思い出して不機嫌に戻る神さん。どうやらむつが僕にベタベタ触ったのが嫌だったらしい。むつはちゃんとしたマッサージ師だし、修二と華南にメロメロだから僕にちょっかいかけるなんてあるわけないのに。
マキ「体はキツイとかないよ。毎日幸せ♪」
百目鬼「お前なぁ…。…。
もう終わるから、先に行ってろ」
呆れたように言う神さん。だけどいつもと違って、優しい…。甘えたいって言ったからかな?
マキ「神さん…あのね、お願いがあるんだ…」
百目鬼「なんだ?」
マキ「……ッ」
きっと大丈夫。
言えば…神さんは答えてくれる…
マキ「あのね…」
緊張する、だけど
怖いのとは少し違う…。
きっと、神さんは僕の言いたい意味を汲み取ってくれる。
僕はモジモジしながら、背中に隠して持っていた物を、おずおず神さんの前に出した。
マキ「もう一回…、アルバムめくりっこして下さい」
差し出した僕のアルバムを見て、神さんが目を丸めて驚いた。
そして、その驚いた瞳は、そのまま細められて…
ふわりと嬉しそうに優しく微笑んだ。
百目鬼「…、ああ、一緒に見よう」
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