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ー芽生えー6
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マキ「ねぇ、華南。華南は修二と喧嘩したりしないの?」
風呂上がりの華南が上半身裸で水を飲み干してるところに話しかけると、華南は目を丸めた後、修二と同じように返してきた。
華南「百目鬼さんと何があったのか?」
マキ「ラブラブですー!」
そりゃ1日何度も怒鳴られるし怒られるけど…
むくれて返した言葉に、華南と僕のやり取りが聞こえたのか、少し離れた台所で軽い食べ物を用意してる修二に聞こえたみたいで笑われた。さらに、華南も僕の顔見て笑ってる。
華南「ハハッ、そりゃよかった。あの人マキと2人の時はデレたりすんの?あの顔が崩れるのとか想像つかないな」
マキ「百目鬼さんは、普段から可愛いじゃん♪」
本気で答えたら、華南は〝そう思うのはお前だけだ〟って顔してた。
華南「修二と俺は喧嘩しないなぁ、そもそも修二も俺もあんま怒んないし。まぁ、譲れなくてって時々頑なになる事はあるけどな」
マキ「ふーん、むつとはしょっちゅう喧嘩してるのに?」
華南「あいつは怒りすぎだけど、修二にはガス抜きになって丁度いいんだよ。まぁ、時々むつが熱くなりすぎるから、そこだけブレーキ掛けてやればね」
むつに対する愛情とそんなむつを誇らしげに思う目をした華南は、言い終わると、少しだけ目を伏せた。
マキ「…惚気ておいてなんでそんな顔するの?」
華南「ん?…あぁ…俺、まだ酒抜けてねぇわ…」
気まずそうに笑った華南は、ちょっとだけ寂しそうな目を細めて頭を振った。
華南「マキ…、修二からなんか感じるか?」
台所の修二に聞こえないように潜められた声は、華南には珍しい不安げな声。
マキ「何を?」
華南「目が曇ってるとか…」
そのフレズは、修二が落ち込んだり不安を抱えている時にむつが目が曇って見えると言うフレズ。
さっき香水臭いを忠告したのを気にしているのか、どうやら、意地悪に言うには〝タイミング〟が悪かったみたい。
マキ「んー…、今のところ感じないよ」
華南「そうか…」
ホッと胸をなでおろした様子の華南は、髪をバスタオルで拭き終わるとパジャマの上着を着る。
僕は、チラッと修二を確認したけど、まだ台所から出てくる様子はない。だから小声で華南に聞いてみた。
マキ「華南こそなんかあったの?」
華南「…」
華南も修二の居場所をチラッと確認して、それから小声で答えた。
華南「何もないから…かな…」
華南の言葉の意味を少し考えた。
思い当たる事はあるけど、それを当てはめるには華南と修二とむつは付き合いだしてから長いから微妙だし。華南の言い方を考えると、むつが野生の勘で修二の目が曇るのが見えることへの嫉妬や不安?とも思ったけど、その言葉を当てはめるには、〝何もないから〟っていうのはちょっお違うと思う。
と、なると…
マキ「華南は修二に怒られたいの?」
僕の言葉に、華南の大きな背中がビクッとなって、華南はその動揺を無かったことにするように、パジャマの前ボタンを締めながら呟くように
華南「ちょっと違う…」
そう言って困ったように笑った。
…ふむ。
僕から見たら3人のバランスは完璧に近いのに、まぁ、むつにはもうほんの少し大人になってほしいけど、ブレーキばかりの修二にはそうゆうむつが良いんだろうし。…やっぱ騒がしいむつが目立つから、そこばかり目がいっちゃうのかな?
華南は華南でちゃんと役目があるし、この3人は、誰が欠けてもアンバランスだ…
不思議なくらいに…。
長い間暴走気味のむつを抑えて、逃げ出しそうな修二を安心させて、今はどっちも成長して上手くやってるのに…。
……マンネリ?…かな。
…。
『修二から何か感じる?…目が曇ってるとか…』
修二に対する違和感か…その逆か…。
まぁ、騒がしく賑やかで、試練続きだった昔に比べれば、今は平和で穏やかすぎるのかな?
…それに、むつに対する愛情が大きすぎて、それゆえに自分の良さを見失ったのかな?
マキ「修二は、華南と一緒に居れて凄く良い顔してるし、強くなったよ」
華南「……ちょっと飲み過ぎた。サンキュー…マキ」
酔って体温の高い華南の手が、僕の頭をくしゃくしゃっと撫でて、困ったように眉を寄せて笑った華南が僕の肩を抱き寄せた。
…あぁ…。結婚祝賀会に行ってきたんだっけ…。
結婚に当てられてなんか考え込んじゃったのかな?
華南は、修二に悟られないようにその場で感情をパッと切り替え、台所にいる修二に後ろから抱きついてセクハラしだす。
さすがエロ魔神、さっきの切なげな表情は微塵もなく、修二の腰を抱いて、うなじに吸いついてニヤニヤ楽しそうだし、修二は顔真っ赤。
修二「ちょっ、華南!」
華南「んん、シャンプーの良い匂い…」
修二「それは華南だろ!僕ちゃんまだだし!」
華南「良い匂いの俺に、ドキドキしちゃう?」
エロいオーラ全開の華南が、修二のうなじをベロっと舐め上げ良い声で囁く。
その声にゾクゾク震える修二は、理性をフル回転して抵抗してるけど、抵抗してるようには見えないよね。
修二「し、しないから!ドキドキしてないから…ッ…ちょっ、どこ触って…」
華南「修二のエロエロ乳首」
修二「やぁ…バカ!…ン…、マキが見てる!」
後ろから抱きついた華南は、修二の1番弱いうなじを舐めたりはんだりして、ビクビク反応する修二を溶かすように攻め立て、さらに両手を服の中に潜らせて、修二の敏感な胸を揉んで修二をあっという間に立ってられなくしちゃった。
マキ「見てるから続けてください♪♪」
修二「止めろ!アッ…ん…」
アレで抵抗してるつもりらしい。
可愛い可愛い真っ赤な修二。
マキ「だってぇー、修二の可愛さに欲情しちゃう気持ち、僕も良く分かるからさぁー♪」
修二「はぁあ!?」
華南の腕の中でトロトロに蕩かされだした修二が、素っ頓狂な声出して驚いてたけど、今更だよね。僕は前から修二を気に入ってたんだから。
台所でイチャつく2人に近づいて、エロい顔して困ってる修二の鎖骨のラインを人差し指でなぞりながら
マキ「儚げなのに芯は強くて、チャラけた顔の下は繊細で、繊細かと思ったら、熟れた美味しい果物」
修二「ンンッ…やぁ…」
マキ「前よりずっとエッチで甘そうだよ」
華南とむつに愛された体は、敏感ですぐに綻ぶ。
華南「前からおもってたんだけど、マキってバリネコじゃん、だけどマキって、修二に対してはタチな訳?」
むつだったら直ぐに噛み付いてくるところだけど、華南は、またそんなこと言ってって顔して質問してきた。
マキ「ふふふ♪修二はアンアン喘いでる方が似合ってるじゃん」
華南「…そこは否定しないけど、修二は俺とむつのだからそれ以上触っちゃダメな」
マキ「あら、独占欲?前はあーんなこと♪こーんなこと一緒にしたのに♪」
華南「百目鬼さんに怒られるぞ」
マキ「ふふふ♪そうね♪怒られちゃう♪」
華南「嬉しそうだなぁ、お前、怒られたいのか?」
マキ「ふふふ♪〝ちょっと違う〟」
華南「…」
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