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(裏)ー芽生えー9
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俺が…生まれたのは…
マキと出会う…
〝ためだった〟…
輝く星空の下で誓った。
言葉が下手くそな俺が、賢史に頭を下げて、何度もあーでもないこーでもないと決めた臭い台詞。
結局決めた通りには出来やしなくて、やっぱりカッコ良くは決められなかった…
何もかも信じないマキを逃さないために口にした言葉が…
俺がマキに言った言葉が…
俺に返ってきた…
過去を振り返っても、胸を張れることは何もなく、暴力と暴れ狂う日々と酷い執着で苦しめた事しかない。
そんな俺が言った言葉を、マキの口から聞くことになるなんて想像してなかった。
百目鬼「…」
マキ「もぉー、忘れちゃってたなんて酷いー」
固まってる俺に、マキがプクッと膨れて茶化しながら、その瞳が悲しそうに俯くのが目に入って慌ててマキを抱きしめた。
百目鬼「忘れたんじゃない。お前がそんな風に思ってるなんて思いもしなかった」
思う訳ない…。
信じさせるのに手一杯で、まさか、その言葉が俺に返ってくるなんて…
マキ「思いもしないの?」
百目鬼「ッ、…すまん」
マキ「悲しいのぉ、ぼくぅ、こんなに好きだって言ってるのに、まだ伝わんないの?修二に勝てない?」
百目鬼「修二は関係ないだろ!俺はお前の事が好きなんだ!お前こそまだ分からないのか!」
マキ「……」
マキを睨むように見ると、意味深に俺を見つめたマキが、ふふッと切なげに笑う。
マキ「…分かってるんだよ。神さんはちゃんと言葉にしてくれるようになった。あんなに頑張ってくれた。神さんはカッコいいよ、何処までも真っ直ぐで、優しくて、頑張り屋さんで、困った顔ばかりして、可愛くて、……可愛すぎて、モテモテなんだもん」
は?どこをどう見たらモテモテに見える?
俺は怖がられることはあってもモテたことはないぞ。
マキ「…ぼくぅ、欲張りさんだから、神さんの可愛いとこは誰にもあげたくない。…これも全部神さんのせいらからね」
百目鬼「は?」
マキ「神さんが、言ったんだ。僕を散々甘やかして、神さん無しじゃいられないように餌付けして、もっと思ってること言えだとか、我儘になれとか、だから、良い子じゃいられなくなっちゃったんだから!」
百目鬼「ッ、お前は変に突っ張りすぎなんだよ!俺が悪い訳じゃないだろ!餌付けとか、そんなことしてねぇだろ!」
マキ「したもん!フレンチトースト美味しいもん!」
百目鬼「フレ…、それは!お前が毎日飽きもせず食いてーってーから作ってんだろ!」
こいつ、ついに頭にも酒が回って何言ってるか分かってねーな!?
マキ「ハンバーグも美味しいもん!オムライスとか!チャーハンとか!唐揚げとか!魚の煮物とか!筑前煮とか!全部美味しいもん!!」
百目鬼「アホか!美味しく作ってんだよ!!」
なんの言い合いだこりゃ?!
酔って訳のわからなくなってるマキは、尚もヒートアップして、俺に大声で叫ぶ。
マキ「神さんのご飯しか食べたくなくなっちゃったじゃんか!!神さんの前で我儘ばっかで、甘えろ甘えろって僕のことドロドロにして、もう元には戻れない!良い子になんかなれない!良い子だった僕はいなくなっちゃったんだ!嫉妬して!独占したくて!全部わかってるのにいじけて!可愛くなくなってる!」
百目鬼「はぁああッ!?」
この馬鹿は何を言い出すかと思ったら!
こっちは毎日変わっていくお前に理性をブチブチ引きちぎられそうで、いや、引きちぎられて…。情けねぇ思いしてるってーのに!?
可愛くないだと?!
ふざけんな!!
マキ「だってそうじゃん!!我慢できなくなった!!もっとそばにいたい!!…ッ、僕が危ないことするからお仕事手伝わせてくれないのも、事務所に長居させないのも分かってる、だけど我慢すれば、その分、夜が我慢できなくて。神さんは僕が学校あるからって気遣ってくれるけど、僕は我慢できなくて!エッチで淫乱過ぎるって呆れられないか不安なのに、我慢できなくて、神さんと一つになりたくて…」
感情剥き出しのマキを望んだのは俺なのに、実際悲痛に訴えるマキに、なんて返したら良いのか分からない。
なんて言ってやれば安心してくれて、なんて言えば泣かないでいられるようになるのか分からない…
こんな時、俺は自分の情けなさが悔しい。
抱きしめて、頭を撫でてやっても。これは解決しない。頭を撫でるのなんか、俺の苦し紛れの行動にすぎない…
マキの細い体を優しく包みこんで、情けないと分かっちゃいるが、抱いたマキの耳元で、困り果てた俺の本当の声を聞かせるしかなかった。
百目鬼「なぁ、マキ。なんでそんな風に思っちまうんだ。お前は確かに淫乱だけど…」
マキ「ッ」
百目鬼「お前〝も〟何か探してるんだろ?」
マキ「…探す?」
百目鬼「俺も探してた。ずっと探してた。俺には何を探してるのかずっと分からなかった。だからお前が何を探してるのか分からない」
マキ「?」
百目鬼「キョトンとするな。…お前が言ったんだぞ」
マキ「僕?」
百目鬼「お前は何が好きでSEXする?」
マキ「うえ?」
百目鬼「こうやって抱きしめてもらうことか?それともキスすることか?」
俺の上でラッコみたいに抱かれてるマキを更に強く抱きしめ、そっと唇を重ねようとすると、マキが急に恥ずかしそうに赤くなってビクッと身を引いたが、俺の腕の中でマキが逃げられる訳もなく、追いかけて優しくキスをした。
マキの柔らかい唇にドキドキ欲情はするが、不思議と檻の中は静かで、猛獣が子猫を傷つけないような気持ちで、マキに優しくて問いかける。
百目鬼「ん?。首にキスされるのは?」
マキ「えっ、ぁ、ちょっ、、アッ…」
細い首に優しくて唇を這わせて、チュッと音を立てると、マキの体が俺の上でピクンッと跳ねる。
マキ「あっ、…じ…さん」
百目鬼「それとも胸をいじられるのが良いのか?」
片手で強く抱きしめたまま、マキの服の中にスルリと手を滑り込ませ、すでに硬くなってぷっくりしてる突起を摘むと、マキの体が大きく仰け反った。
マキ「やぁツ……」
百目鬼「いや?じゃあ舐めてほしい?」
マキ「わっ!?」
マキをひっくり返してベッドに押し付け、今度は俺が上になり、マキの露わになった熟れて震える小さな突起を口に含んだ瞬間、マキは暴れようとして出来ずに悶え泣く。
マキ「アッ、ひゃっん…ぁ、やぁあ!、じ、じんさんは、しちゃダメ!ぼぉくがするのにぃ!」
百目鬼「ここじゃ不満か?もう欲しいのか?」
マキの文句はスルーして、俺は真剣に進める。マキの服を脱がして両足を掴み、パカッと広げると、マキは両手で股間を押さえて涙目で抗議する。
マキ「ヤダ!舐めちゃヤダヤダ!僕がやるの!僕がやるからじんさんはやっちゃダメ!!」
百目鬼「うるさい。俺は真剣に探してるんだぞ。お前がSEXの何を良いと思うのか」
マキ「そ、そんなの、抱き合ってするのが気持ち良いからだよ!好きな人としたいからするんでしょ!」
百目鬼「お前は、抱き合ってもSEXしてても何度しても不安がる。お前は俺に言ったよな、俺が相手を泣かすSEXをするのは、相手に泣くほど愛されたいからだと」
マキ「…い、言ったけど」
百目鬼「なら、お前にもSEXに依存する理由があるはずだ。俺が探してやる」
マキ「うえッ!?いい!要らない!そういうのは先生がやってるから!」
百目鬼「あ?先生とこんなことしてるのか」
マキ「ちがッ、もうしてない!」
もう?
百目鬼「……。嫌がってる割に、もじもじ何してる?こっちの口はヒクヒクして期待してるみたいだぞ。期待には答えなきゃな」
マキ「違ッ…、やぁあん!」
指を一本差し込んだだけで、マキの体は大きく仰け反って俺の指を締め付ける。柔らかい内壁がねっとり絡みつき、何もしてないのに受入れようと飲み込んでいく。
マキ「あっ、あぁっ。僕が可愛がる番なのにぃー!」
百目鬼「大丈夫だ、お前はいつでも凶悪に可愛い」
マキ「ッツ!!!!!!!?」
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