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ー芽生え歌うー15
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いつも一生懸命な、ライオンの着ぐるみを着たティーカッププードル神さん。
可愛くて可愛くて、胸がキュゥゥンっとしてドキドキが止まらない。
大好きだから抱きしめたくて、意地らしい努力家な神さんに嬉しくも切なくヨシヨシしてあげたくなる。
神さんに壁ドンされて腰を抱かれてたけど、僕はたまらない気持ちで神さんに抱きついた。可愛い神さんにくっついていたい、少しの隙間もなく。僕の方が身長低いけど、包んであげたいって、守りたいっていつも思って切なくなる。大好きな愛おしい神さん。
〝カッコよく優しく〟なるために、〝ミケに話しかけるみたいに〟って唱えてたかと思うと可笑しくて、ときめいて、愛おしくてたまらない。
この大きい獰猛な猛獣の着ぐるみ着て危険だと思い込んでるライオンさんは、どうやったらぐずぐずに可愛がってあげれるのか、そんな気持ちで僕の胸の中はうずうずくすぐったくてキュンキュンしまくりで、もう本当にギュッって力一杯抱きしめる。
抱きつかれた神さんは、ビキっと固まって怖い顔して困ってたけど、こんな事務所前の階段で壁ドンして迫ってきたのは神さんなんだ。僕をドキドキさせて心臓爆発させようとしたのは神さんなんだから、自業自得ぅ。ふふっ♪
マキ「神さん可愛い、ふふっ♪」
ぬいぐるみに顔を埋めて抱きつくみたいに、神さんの体に頬をにスリスリしながらギュゥーッて力一杯抱きつき
マキ「ねぇ、神さんは前から優しいよ、修二のことで毎日反省して、人に対して優しくしなきゃって、悲しませないようにしなきゃって、努力して努力して、それでも失敗しちゃったって困り顔ばかりしてるけど。そんな人いないよ?努力し続けてる人の方が珍しいししんどい。僕、神さんみたいな人に会ったことない。ずっと素敵な人間になろうと自分と向き合い続けてる人に会ったことない。ねぇ神さん…」
ふふっ♪…
いつも、一生懸命で。
年の離れた僕をどうしたら素直にできるかって考えて研究して、デート先調べてくれたり、若者の流行りの服調べたり、だから、今回もなんか本読んだりして調べたのかな?
本当に可愛い。
体に抱きついてくっつけていたほっぺを離して見上げた顔は、やっぱり葛藤に歪んで眉間がシワだらけ。
僕は、そんな怖い顔して困ってる神さんに、僕がどんなに幸せか、恥ずかしいけど包み隠さず。
心から幸せだと笑った。
マキ「えへ♪…、僕、こんなに安心した気持ちになったことないよ」
神さんがいないのに、神さんに抱きしめられてる気がするほど…
マキ「神さんが捕まえてギュッてしてくれるから、こんなに甘えてあったい気持ちで満たされて。最近は周りの人に、いい意味で〝変わったね〟って言われてるんだ。今の僕を作ってるのは神さんで、僕の食べるものだって全部神さんが作ってくれるから、僕の体も心も神さんの努力の賜物で、何一つ失敗なんかしてない。神さんの頑張り、僕で証明できないかな?」
百目鬼「…」
マキ「神さんが嫉妬したり叱ってくれたり、いっぱい束縛して離さないでいてくれるから、毎日嬉しくて幸せ。僕の幸せは神さんが作ってくれてる」
狂うほど愛されたかった
でも今は、それ以上の何かを
神さんが僕に見せてくれようとしてる気がして…
マキ「でもね、最近頑張り過ぎ、僕の心臓壊れちゃうかと思った。ずっと神さんに甘やかされてギュッとしてもらってばっかで、僕だって甘やかしたい。だから神さんは自信持って、僕は、〝ミケ以上に〟大切にしてもらってるよ♪」
百目鬼「ッ!!おまッ!…なッ!」
絶句する神さんをクスクス笑って、ちょっとした仕返し♪
僕ばっかりドキドキさせられて悔しいから。
マキ「神さんより、僕の方が神さんのこと大好きなんだぞ」
最大限の可愛らしい顔でニッと笑う。
神さんにどんな可愛い顔すればドキドキするかッてそういう計算の可愛らしいじゃなくて、もう、自分でも分かる。それくらい惚気たようなダラシないだだ漏れの顔で…。神さんの首にカプッと噛みついた。
神さんがイテッて驚いてたけど、薄っすらついた歯型に僕ば満面の笑みを浮かべて神さんの首に腕を回し、無理やり神さんに下を向かせておでこをコチンと合わせた。
マキ「僕のものってマーキング」
百目鬼「は?」
マキ「ふふっ♪、誰にもあげない」
マーキングの意味をとっさに理解できなかった神さんの開いたままの口にもカプッと噛みついて、そのまま濃厚にディープキス。
百目鬼「ん¨ッ」
息を吐いた瞬間だったみたいで苦しそうにした神さんに構わず、神さんに触れただけで欲情する僕は、熱っぽい吐息を漏らしながら、猫みたいにペロペロ神さんを舐めてキスして体を擦り付ける。
神さんの少し荒れた唇を潤すように、神さんを僕のものにしたいという欲求で、口内を犯すように舌をいやらしく絡めて上あごをチロチロ擽って吸いついた。
大好きだよ。
僕は幸せだし
毎日甘やかされて
信じれてるよ
僕のこと、いつでもきっと抱きしめてくれるって
どうしたら伝わるかな?
こんなに好きなのに
こんなにドキドキしてるのに
素直な言葉を口にするのは
僕にとっては心臓飛び出すくらいはずかしくて緊張するけど
ちゃんと口にしたよ?
だって素直になる以上に、かっこいい神さんの方が破壊力あるって分かったから
どうしたら伝わるかな?
僕は…
マキ「…神さん…好きだよ。毎日甘やかされて幸せで溶けちゃうくらい、神さんといられてちゃんと分かった。神さんの腕の中は幸せでいっぱいだよ」
伝わるかな
人を幸せに出来ないと思い込んでる猛獣さん
伝わるかな
嘘ばかりで誤魔化した僕は、今は本当のことしか言ってないのに
神さんは人を幸せにできるし
好きな人を大切に出来てるって…
百目鬼「…」
マキ「じ…」
百目鬼「黙れ」
心の中を見せたいと思って一生懸命言葉にしてた、
次の瞬間。
神さんは低く唸って僕の唇に噛みついてきた。
突然激しく吸われ、抱きついていたつもりが、いつの間にか壁に縫い付けられて呼吸もままならない。
マキ「ン¨ンッ…んー…ンッぁ…はぁ…ンウウ¨…」
激しくくちづけられて、貪るように舐め回されて、ココが何処か忘れて夢中になった。
そう、ココが何処か…
すっかり忘れて…
檸檬「…あー…ゥオホン!お取り込み中すいません百目鬼さん」
そう、ここは、百目鬼事務所前の階段。
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