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俺たちと迷走〜華南〜
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土曜日
本日はお日柄も良く。
雲一つ無い青空。
心地いい風に吹かれて、気温も快適。
それなのに…
俺の脳内は非常にヤバイ真っピンク。
めくるめく繰り返される秘め事を止めることなどできない。
ーバシッ!
華南「いて!!」
繰り広げる妄想を一刀両断してきた衝撃を頭に受け、我に返る華南
ここは、むつの部屋。
今はテストに向けて、修二が作ったテストのヤマを予習中。
ついつい、昨日のことがチラついて集中できず。今日、何度目か分からない、修二からの愛のムチをくらう。
修二「ニヤけるな、勉強しろ」
勉強の時だけ眼鏡をかける修二。
フレームに指を添えて、キラリと眼鏡が厳しく光る。
そんな仕草もついつい次のプレイに活かしたいと思ってしまうから、もう、どうしようもない。
むつ「できた!」
修二「どれ?」
俺はどうかしてる。
この二人が、愛らしく見える。
むつにはそれに近い感情はあった。
しかし、修二にはどうだろう?そんな感情はなかったし、今も単品で考えると、むつに対してと同じ感情だとは言えない、むしろ欲にまみれてる。シたいだけなのかもしれない。
そう思ってた、なのに、なんだ昨日のは、いや、その前からか、修二に拒まれて嫌な気分になって、名前を呼んでやったら感じだした修二が可愛くて…
むつのことが好きだ、それは断言できる。それに昨日の反応からして脈なしではないと思う。それは素直に嬉しい、でも、もし、俺とむつが付き合ったら、修二は?今のように3人でする訳にはいかないよな?俺たちどうなる?
ーバシッ
華南「いて!」
修二「集中」
ギロリと睨まれて「すまん」って謝ってみた。
俺やむつが赤点とると、修二は担任谷崎と兄貴に怒られるらしい、頭の悪い不良なんで時代遅れだ、とか、奴の兄貴は事実、小さいが会社を経営する社長だ。母子家庭で、母親と兄貴に育てられた修二には、二人は絶対的存在で、むつにとっても影響力のある人物だ。だからこいつらとつるむなら、自然と、俺もそのルールに従う。
むつ「これ合ってる?」
修二「…うん」
むつ「俺って優秀だなぁー、華南と違って」
華南「俺の方が成績は上だ」
むつ「今回は違うな!」
毎度赤点ぎりぎりで修二をはらはらさせてるくせによく言うよ。
むつ「はい!英語終了!…修二修二」
むつはテーブルに右手で頬杖をつき、左手で修二を手招きした。
修二「何?」
ーチュッ
華南「は?」
修二「え?」
近づいた修二の唇にキスをしたむつ
むつ「勉強したし、口直し?」
修二「使い方ちげーし!」
えーーーーーー!!!!!!
修二はムスッとして手で唇を拭った。
華南は驚きで口があいたままだ。
むつ「華南ちょーまぬけ面」
華南は慌てて首を振って、正面に座ってるむつに身を乗り出して寄り。
華南「むつ、俺には?」
控えめに聞いてみた。
むつ「なんで?お前1教科も終わってないじゃん」
華南「えー」
サラッと答えられてしまった
何?なんで?
むつと修二ってできてるの?
ーバチン
ーバチン
華南「いて!」
むつ「いた!」
修二「集中!」
修二、さっきより強いし。
むつ「いってーな!俺はやってるだろうが!!」
むつが修二の胸ぐらを掴んで引き寄せる。
修二「お前の勉強なのに、なんで僕ちゃんがご褒美やらなきゃなんねぇーんだ!」
胸ぐらを掴み合い、睨み合い出した二人、さっき一瞬感じた甘さが微塵もない。この二人いったいどうなってるんだ?
華南「まぁまぁ、お二人さん、まだ勉強はじめたばかりじゃんか」
むつ「だって華南、修二がケチケチするんだぜ」
修二「ケチケチってなんだ!だからなぜエロを含む!」
むつ「お前なぁ!いつも抵抗のスタイルから入るんじゃねぇーよ!よがるくせに!」
修二「はぁー!?」
修二が珍しくむつの売り言葉を買おうしてる
華南「おい!むつ!修二!」
むつ「うるせぇー!ドスケベデカチン!!」
むつ、目が完全にキレてる!
ーコンコン
「睦美や、お友達にお菓子はどうしゃい?」
ナイスタイミング!おばあちゃま!!
外からノックしてきたのは、むつのばあちゃん、むつはばあちゃん子、彼女の前では獣改め子猫。
胸ぐらを掴んでた2人の手が離れて、むつが慌てた様子でドアを開ける。
むつ「サンキューばあちゃん」
むつは、ばあちゃんからどら焼きの入った器を受け取る
「睦美、仲良くやるんだよ」
むつ「うん、いただきます」
ばあちゃんが主屋に入るのを見届け、その眼差しは優しく細められて、むつはドアを閉めた。
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