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危険な俺たち
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修二の膝がヤナギに無理やり開かれた
瞬間。
ードン!!
ーバリーン!!
入り口の方で凄い衝撃音とガラスの割れる音がして、ヤナギとリオとシャオの3人が一斉にそちらを見ると、イダテが吹っ飛ばされて窓ガラスが割れているのが目に入り
次の瞬間、〝ドッ〟と鈍い音がして、リオとシャオの目の前で修二に覆いかぶさろうとしていたヤナギが、みぞおちに蹴りを入れられて後ろに吹っ飛んだ。
一瞬にして起こった出来事をリオが理解できず固まっていると、シャオが「危ない!」と叫んでリオをかばうように腕を引き抱きこみ、そのリオの目の前をシャオの腕を掠めて鋭い蹴りが通過したのが見え、リオが喉を引きつらせた
リオ「ヒッ!」
振り上げられた白い足の後ろでギラリと光った瞳。リオと視線が交わると、その人物、修二は、口角を上げてニッと笑いながら足を振り下ろした。
ーバン!!
リオの足元で何かの破壊音が聞こえ、リオがハッとすると、全裸の修二がリオの携帯を踏み潰して、携帯は大破していた。
リオ「あーーーー!!!」
修二「ふんじった♪」
満面の笑みを浮かべた修二
彼はずっとこの機会を伺っていた、だから見逃さなかったのだ、ヤナギが自分に覆いかぶさって来た時、リオが携帯を手放したのを…
ヤナギ「…ちっきしょ…」
蹴り倒されたヤナギが起き上がり、修二に殴りかかろうと走り込むと、横から飛んできた影に吹っ飛ばされ、床に倒れこんで肩を強打してたまらず呻く。
ヤナギ「いっ!!…な!?」
見ると椅子に縛られたはずのむつが手首を後ろで拘束されたまま、椅子の縄だけほどいてヤナギに突っ込んで来たのだ。
同じく床に肩を強打したむつが隣で呻いていたかと思ったら、衝撃で剥がれたガムテープの隙間から見えるむつの口元がニヤリと口角を上げる
むつ「ざまー」
起き上がれもしないのに悪態をつき、逆上したヤナギが起き上がって胸ぐらを掴み、右の拳を振り上げたその瞬間も、むつは強い眼差しで睨みつけながら口角をあげて笑い、ヤナギは一層力を込めて拳振り下ろした。
が、その拳が届く前に強い衝撃を脇腹に受けて、ヤナギはその場に崩れた。
ヤナギ「グッ!!」
むつの視界からヤナギが沈んで消え。
蹴りを入れて片足で綺麗に立つ修二が姿を現す。
その表情は、普段見ることのない鋭い殺気を放っていた。
むつ「今の肋骨いったんじゃん?」
修二「…手加減忘れた」
する気もなかったろう修二が、冷たい視線を床でうずくまるヤナギに一瞬向けたが、目をつぶりゆっくり息を吐いて体に巣食う激昂を吐き出して、床に足を下ろして、両足で立った。
むつ「で?どうするリオ、見えないけど、シマも、のされてると思うぜ?」
寝転がったまま余裕の笑みを浮かべて偉そうにしたむつ。
リオは苦々しい表情でシャオに抱えられたまま、悪者が立ち去る時のお決まりのセリフ
リオ「お、覚えてろよ!!」
と、言いながら退散して行った。
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