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俺たちの恋心〜華南〜9
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泉という得体の知れない人物が、運転手付きの車で俺たち3人を大きなマンションの一室に案内した。
なんでも修二の薬が抜けるまで様子を見たいとマキが手配させたとか
「好きなように使ってくれ、私は後始末があるから」とだけ言い残して泉は去っていった。
4LDKのモデルルームのような綺麗な部屋は、必要な物は全て揃っているが、どこも生活感の無い、人の住んでる気配がまったくしないものだった。
俺とむつはとにかく修二を風呂に入れて綺麗にしてやり、何度かねだられるままに答えた。
全てかたずいたのはもう22時を回った頃で、俺とむつは、リビングに面する和室に修二を寝かせて、リビングのソファーに2人してドッカリ腰を下ろした。
むつ「はぁ、腹減った」
むつがこぼした言葉で、晩御飯を食べてないことを思い出したが、不思議と俺は腹は空いていなかった。
それよりももっと気になって仕方が無い事があるからだ。
ーピロン♪
華南の携帯の着信音が鳴り、華南がソファーから立ち上がって、テーブルの上の荷物から携帯を取り出すと、マキと兄貴からメールが届いていた。兄貴からは『夕食いらねぇーならメールしろよ』とのことで、それよりも前にマキから
《修二のようすはどう?コッチはもう少しかかりそうだから、その部屋遠慮なく使ってて、食べ物もあるから好きなの食べちゃってね♪ダーリン♪》
と、気色の悪い単語で締めくくられていた。
むつ「マキか?」
華南「…ああ、食べ物もあるから好きに食べていいって…」
むつ「ふーん」
むつが不機嫌に返事をしてそっぽを向いた。
ずっとむつはこの調子だ…
俺も話はしたいが、なんて話していいか、上手く言葉が出てこない。なんせ、俺、恋愛の数はあるが、1度も修羅場になったことがない。
むつ「マキは…お前が好きなのか?」
華南「え!?あ、アレはマキが変な薬飲んで…惚れ薬?」
むつ「ふーん、華南ちょっと座れ」
むつがソファーに座った自分の前を指差す。
俺は黙ってそれに従い、フローリングの床にきっちり正座した。
むつはギロっと華南を睨みつけ、華南は縮こまる。
むつ「ちょっとハッキリさせたいんだけどさ、…お前、俺に他の奴に体を触らせるなって言ったよな」
華南「はい…言いました」
むつ「それってどこからだ?」
華南「えっと…」
むつ「……華南、お前にとっては、相手に裸を見せることはOKか?」
華南「それは…状況によるかと…」
むつ「ほぉー?俺がマキの前で裸になってもセーフか?」」
華南「いや!マキ相手は…」
むつ「いいのか?!ダメなのか?!」
華南「ダメですぅ!」
むつ「裸で抱き合うのは?」
華南「ダメ」
むつ「チンコを相手に見せることは?」
華南「ダメです」
むつ「チンコ扱いてやるのは?」
華南「ダメです!」
むつ「フェラは?」
華南「ダメ!!」
むつ「その先は?」
華南「絶対ダメ!!!」
むつ「お前は全部アウトじゃ!!!」
ードカッ!!!
ゴフッ!!
むつさんのマジ蹴りは強烈ッス!
ってか、俺とマキの行為の内容を知ってるのは何でだ?いや、隠すとかそういうつもりはないんだけど……でも、ごめんむつ!ちょっと嬉しいんだけど、だってこれって…嫉妬…だよな?
華南はむつに踏みつけられてもそのままの体制で床に這いつくばったまま、誠心誠意謝った。
華南「ごめん」
むつ「つよしの時はお仕置きだとかなんとかで、だいぶ好き勝手しやがったくせに!てめーは俺が人に触らせんなって言ったそばからマキとヤりやがって舐めてんのか!?」
華南「あれは…」
むつ「言い訳とはいい度胸だ、言いたいことあるなら言ってみろや!!」
華南「…無い…、言い訳なんかない、ごめん」
むつ「言い訳しろや!!!」
えーー!!痛い痛い!
むつは素直に謝る華南に何故かさらにイラつき、華南の肩をグリグリ踏みつけた。
むつ「ちきしょう!言えよ!俺のせいだって!!修二と華南が拉致られたのは俺のせいだって言えよ!」
華南を鬼のように睨みつけていたむつの顔は、いつの間にか悔しさでくしゃっと潰れていた。
華南「いや、違う…」
むつ「違わねぇーよ、聞いたんだ水森に」
華南「水森って?」
むつ「俺と一緒にいた眼鏡の奴」
あー、マキに泉って呼ばれてた奴か。
むつ「俺の写真ネタに脅されたって」
チッ余計なことを…
むつ「……ごめん、分かってたんだけど…お前がマキにいじくりまわされて勃ったのかと思ったらムカついて…」
華南「…あー……勃ったのはマキじゃなくて……むつが…」
むつ「は?俺?」
華南「…むつが俺に恥じらって告白してきたらどんなかなぁー…って想像して…」
むつ「恥じら…?…なんだよ、お前、俺が告白したら勃つのかよ」
華南「勃つ勃つ!バッキバキ!」
ジトッと疑いの眼差しで見られて、肩身が狭い…しかし本当のことだ。
引いた?でもしょうがなくない?何気に俺、むつからも修二からも『好き』って言われたことないんだぜ?
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