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男子高校生の俺たち〜修二〜
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当番の仕事を終え。
職員室を出ると、アヤちゃんが通りかかった。
忽那「やぁ修二君。アレから保健室来てくれないね」
アレから…とは、さかのぼること数日前。
体育倉庫でむつと華南にテストのご褒美セックスを強請られた日のことであります。
修二「あはぁ〜♪何のことが僕ちゃん分かりませ〜ん、最近体調良くて☆」
満面の笑みで誤魔化しにかかってみたが、分かってる、この人は騙されない。
忽那「“今度の”相手は随分情熱的だね」
修二「そうなんですよぉ〜、毎晩離してくれなくてぇ〜」
忽那「折角テスト期間終わったのに、クマが出来てるよ」
僕ちゃんの話を聞いてるのか聞いてないのか、アヤちゃんの手がスッと伸びてきて、目の下を優しくなぞる。
修二「くすぐったいよ」
忽那「修二君」
アヤちゃんが声を潜め、僕ちゃんだけに聞こえるように耳元で囁く。
忽那「学校ではもう、“あんなに”なるまでセックスしちゃ駄目だよ?」
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倉庫に隠れていた僕ちゃんは、誰の声もしなくなった頃、体育倉庫から這い出た。
膝が笑ってて上手く歩けない、放課後になったばかりで校内は人が溢れかえっていて、とてもじゃないが、教室までは行けそうもない。とりあえず、人の来ない教室に身を隠そうとして校舎裏を壁に沿って歩いていたら、保健室の窓の前を通過していたのをすっかり認識していなかった。
忽那「修二君?」
ギクッ!!
すっかり油断していた。体操着姿で腰をかばって壁にもたれながら歩く背後から、忽那(くつな)先生ことアヤちゃんの声がして。
全く誤魔化せないと悟った。
忽那「…まさか!?そこ動かないで!」
修二「アヤちゃん?僕ちゃんは…」
振り返ると、アヤちゃんは窓枠を越えて、うちばきのまま外にヒラリと舞い降りた。そのまま白衣を脱ぎ、少し厳しい顔つきでズンズン僕ちゃんに迫ってくる。
修二「な!なんともない!体育で走らされて!!サボったら谷崎に見つかって今逃げて…」
ベラベラ並べた嘘が、アヤちゃんの耳には入って無いのか、ズンズン迫ったアヤちゃんは厳しい表情のまま、目の前でピタリと足を止め、僕ちゃんの腰に白衣を巻いた、スカートみたいに足が隠れ、アヤちゃんの行動の意味が分からない。
修二「は?」
忽那「修二君、僕の目を見て!」
いつも穏やかなアヤちゃんが、厳しい目の強い口調で命令して、驚いた僕ちゃんはそれに従い、真っ直ぐアヤちゃんの目を見る。
数十秒して、アヤちゃんは安心したように肩の力を抜いた。
修二「何?」
忽那「同意ならいいんだ」
修二「ッ!?」
忽那「修二君、足から垂れてるよ」
いつもの柔らかい笑顔を向けられ、修二は思考が停止する。
恐る恐る巻かれた白衣の隙間から自分の足を覗くと、透明の液体が短パンの中から内ももを伝って膝下まで垂れていた。
体の中も足も痺れてて全くきづかなかった。
…。
…。
忽那「学校では程々にね?」
ぎゃぁーーーーーーーーーー!!!!
心の中で絶叫していると、自分の体がフワリと浮いて、さらに絶叫する。
いやーーーーー!!!!
修二「ば!やめろ!」
スマートなアヤちゃんの肩に担がれ、進行方向にお尻を向けた形で、腰から巻かれた白衣をアヤちゃんが僕の尻ごとがっちり掴む。
忽那「ろくに歩けないんでしょ?それに早くしないともっと溢れてくるよ、とりあえず、一番近いトイレに連れてくから」
いや〜〜〜ーーー!!
下ろしてぇーーー!!!
忽那「手伝おっか?」
修二「いらねーよ!!」
忽那「慌ててる慌ててる」
ぴぎゃーーーー!!!!!
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艶っぽく囁かれて、あの日の恥ずかしい記憶に心臓が激しく跳ねたが、死んでも驚いてなんかやらない、こういうのは慌てたら負けだ。
修二「気を付けまーす♪」
忽那「よろしい。では口開けて?」
僕ちゃんが黙って口を開けると、その中に黄色の飴が放り込まれた。
酸っぱい…
忽那「ビタミン補給」
修二「どうも…」
ニコニコ微笑むアヤちゃんが、僕ちゃんの頭をナデナデしてると、背後から地鳴りとともに低い声が響いてきた。
華南「しゅーうーじー!!」
修二「のあ!?…華南?と…むつ?」
振り返ると、廊下の向こうから凄い勢いで走ってくる2人の姿に、僕ちゃんはなんだが嫌な予感する。
忽那「廊下は、走っちゃいけませんよぉー」
のんびりしたアヤちゃんの声に、一層厳しくなった華南の表情。
廊下にいる他の生徒が全員ドン引きしている。
何?何々!?
なんで怖い顔してんの!?
僕ちゃん逃げたい…。
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