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俺たちに射す斜陽〜修二〜
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百目鬼「間違ってタイマー止めるなよ、アラーム鳴らなきゃ、やめてやらないぜ」
…。
そう、低く囁いた百目鬼さん。
…?
先程から静かな時間が流れている。
百目鬼さんは僕の前を肌けさせて覆いかぶさってきたかと思ったら、さっきっからずっと、僕を抱きしめたまま動かない。
修二「…………あの…」
百目鬼「黙ってろ」
掛けを申し出たんだから、ひん剥かれて酷い目に合うかと思っていたが…、さっきっから、優しくしたり、脅したり、僕をどうしたいのかよくわからない。
僕は右手に時計、左手に自身の携帯を握りしめて固まってる。携帯は短縮1に兄貴の番号、最悪電源を落とせば、最終地点の居場所を記載した位置情報が兄貴の携帯に送信される仕組みになっている。
護身術もたくさん習った。
兄貴に貰ったお守りのピンキーリングにはGPSが仕込んである。
たとえ何処かに連れ込まれても、1時間もしないで兄貴が見つけてくれる。
タイマーが残り5分を切った。
百目鬼が、修二から少し体を離し、顔を覗き込んだ。
百目鬼「…。体が強張ったままだな」
そんな残念そうに言われても仕方ない。
むしろ先程から吐き気を我慢してる。
こんな狭いとこで吐いたら、服が汚れて逃げる時大変だから絶対に吐きたくないし。
百目鬼「待っても無駄そうだ…」
そう言うと、百目鬼さんは帽子を脱いだ。
帽子と一緒に黒髪がズルんと外れる。変装用のカツラだったようで、中から金髪の髪が現れ、強面の顔がニヤリと笑った。
いつもの、百目鬼さんだ。
百目鬼「さてさて、身体検査といきますか」
百目鬼は、再び鎖骨をなぞり、胸に手を這わせる。突起をかすめるとピクッと反応する体にほくそ笑む。感じた訳じゃないけど、体の反応なんだからしょうがない。胸から脇腹に下がった指が、肋骨をなぞった。
百目鬼「少し痩せ過ぎじゃないのか?」
百目鬼さんは言って、おへそを指でなぞっる。その手が下がって、ついにズボンのベルトに手をかけ、ベルトとチャックを開ける。
両足を掴まれドアに背中を張り付かせていた僕を百目鬼さんの方に引っ張られ、座っていたのを寝かされ押し倒される。そのままズボンと下着を抜き去って、足をM字に開かされた。
無防備な下半身。僕のものは限界まで縮こまっていた。
百目鬼「こっちも綺麗だな、体は少し男らしく成長した」
百目鬼は愉快そうに笑って陰毛を撫でる。
昔、百目鬼と関係してた時は生えてなかった。
百目鬼の指が後ろの蕾に這わされて、嫌悪感でグッと胃が掴まれたみたいに痛む。
百目鬼「ここも綺麗な色してるな」
指先でクニクニと揉んで、また意外そうな声を出す。
百目鬼「なんだ?随分固いな、まさかホテルに入ってたのに2人とはまだしてないとか言わないよな?…お前ほっとかれてるのか?」
修二「今はテスト期間だ」
百目鬼「…ほぉー、俺との時はテスト期間も関係なくシたがったじゃないか」
シたがった?
それは最終的な話だろ…
そうなるまで撫でくりまわしたのはあんただ。
百目鬼さんが左手の人差し指を口に含む。
修二「挿れない約束だ」
僕が眉をしかめると、百目鬼さんはニヤリといやらしく笑った。
百目鬼「前立腺刺激と本番はしないと言ったんだ、大丈夫、中の具合を確かめるだけだ。ゆっくりやるし、コッチも可愛がっててやる」
百目鬼が修二の縮こまってるものをグッと握り込む。
最悪、吐きそう…
修二は心の中で毒づいて、顔に出ないように息を吐く。嫌がれば、百目鬼の欲望に火を付けることになる。
百目鬼は修二の縮こまった息子を撫でて刺激しながら、左手人差し指をゆっくり後ろに押し込む。
最近、エッチもアナニーもしなかったから、すっかり閉じ切ったそこは引きつるような痛みを伴って、百目鬼の指に押し開かれてゆく。
修二「ッ…」
痛みと、嫌悪感と、恐怖と、拒絶。
修二の前は扱かれても大きくなることはなく、苦痛に目をつぶった修二を、百目鬼はニヤリと眺めながら、左の指で中をグルリとまわして確かめた。
修二「ッ!」
百目鬼「中は、傷もなさそうで、まぁ柔らかいな、時間をかけてほぐせばよくなりそうだ」
百目鬼は指を引き抜き、タイマーを見た。
残りが2分になろうとしている。
修二のものは射精どころか勃ってさえいない。
修二の体は完全に拒絶している。
百目鬼「そろそろか…」
そう呟くと、百目鬼は運転席の方から黒いポーチを手にして、中身を取り出した。
そ、それ!
それまで平静を装っていた修二の眉が、ピクリと動いたのを百目鬼は見逃さなかった。
ニタリと笑って、手にしていたものを修二の目の前に近づける。
百目鬼「お前がどんな人間か、思い出させてやる」
手にしていたものを修二の首に巻きつける。修二の色白の肌に映える、真っ赤な色の首輪。使い古されたもので、修二の首に装着した瞬間、しっくりと馴染んだ。
コレは…
コレは…、百目鬼さんと関係してた時に着けられてた僕の首輪…。
ゾクリとしたものが背筋を伝う。
コレは僕にとってただの首輪じゃない。
コレは、セックスする時つけていて、これをつけた時しか射精を許して貰えなかった首輪。
3年掛けて呪縛を説いたが、僕の体はまだその呪縛から逃れきれてなかったようで、首輪の装着とともに、何かが変わったのが自分で分かった。
百目鬼さんが、僕の胸に触れた。
ピクッと震えた肩、胸の先がジンとする。
彼の手が撫でて下がり、腰骨をくすぐる。
くすぐられて疼く感覚がお腹の中をキュッと締め付け、足を閉じた。
そうして遊ぶように弄り回す指が、再び僕のものに触れて、ゆっくりと形をなぞる。
百目鬼の目の前で、
僕のものが形を変え、
ゆっくりと
ゆっくりと
頭をもたげ始めた。
百目鬼「ふっ、俺を、忘れることなんか、できやしない」
修二「…ッ!」
疼きが…抗えない快感に変わる。百目鬼の指に感じ始めた自分に対する嫌悪感と絶望
自分は救い難い淫乱。
百目鬼に強く握りこまれ、前を扱かれる。先程と打って変わって、修二のものはみるみる大きくなっていく。出口を求め、先走りが垂れるたび、百目鬼の手の滑りが良くなって行く。
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!
修二「…ッ…ッ……ん…」
体中を撫で回され、扱かれて、だんだん体温が…息が上がる。
嫌悪感と快感がせめぎ合い渦巻いて、自分が支配されて行くのが分かる。1度火が付くと抗えない。百目鬼を拒絶するには、彼は修二の体を知り過ぎていた。どこが弱いか、どこが感じるか、どれぐらいの強弱や撫で方が1番反応するか…、
全て百目鬼仕込まれ、知られた体。
心がどんなに拒もうとしても、1度忠誠を誓った体は抗えず、快感に支配されるたびに嫌悪感から遠ざかっていく。
目の前の偽物の金髪を見て、何度も何度もむつを思って抱かれた。
僕は浅ましい…
僕は汚い…
僕は…
むつ『エッチしなきゃよかったのかな?』
そう言われたのに、離れたくなくて、むつの隣に居座った。飽きられるまで…。直接別れを切り出されるまで…
なんて身勝手なんだ、百目鬼さんと僕は対した違いはない…
いつの間にか、震えは、止まっていた。
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